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風が少女へ語る時  作者: 胡桃パンの元
第2章 ゴールデンウィークは遊園地へ!
18/44

第18話

よろしくお願いします。

誤字・脱字等ございましたら、教えていただけると幸いです。

読んでくださりありがとうございます。


イルカショーが終わり、

「このぬいぐるみほ~し~い~!!」

一同はお土産を選ぶために、お店に入った。

「わあ~。こ、このイルカマグカップ可愛いです!」

『はいは~い! お揃いのイルカストラップこれにしよ~!!』

(せつ)(ふう)だけでなく、

「あら、いいじゃない」

「おお~♪」

「いいですね」

凛子達まで一緒に騒いでいた。

『わ~電気が光ってる~。暗くない』

明りに群がる蠅のように照明に近寄っていく、金烏(きんう)まで……。

「…………はあ」

何で私、凛子達と行動しているんだろ。

……もう溜め息しか出なかった。

______________________________


「む~楽しかったネ~」

「は、はい。初めて見る物がたくさんあって、ど、ドキドキしました!」

(ふう)(せつ)が楽しそうに普の前を歩いて行く。

「ちょっと、自分で買ったお土産くらい持ちなさいよ!」

普の両手には、袋一杯に入ったお土産の袋がいくつもつり下がっていた。


「東間さん頼りになるわ。持ってくれるなんて嬉しいですわ」

普の横でショルダーバックしか持っていない凛子が高々に笑っている。

「何で、私が凛子の分まで持たなきゃなんないのよぉおお!!」

『じゃんけんに負けちゃったから~。たまうさちゃんは勝ったけどね!』

玉兎(ぎょくう)は後ろの方でぴょんぴょんはねている。

人前で跳ねるのやめい!


「はあ~、もう今日は散々よ……」

普がそう言ったその時、空がきらりと光った。

何だろうと普達は空を見上げた。


ひゅるるる~~ドッカン


それはいくつもの花火だった。

「うわ~、綺麗~」

『きゃー! たまうさちゃん感激♪』

凛子達も色とりどりの花火が打ち上がるたびにはしゃいでいた。

「素敵ですわね」

「おお~、花火だ花火だ!」

「桃花、浮かれ過ぎです」

「は~い♪」


花火は夜の闇を切り裂くように空に打ちあがっていく。

光の花が満開に咲き誇っては散っていった。

そんな花火を眺めながら、普は心が休まっていくような気がした。

同級生と遊園地に初めて行き、大変だったけれどとても充実していたようにも感じた。

……厄介な奴が増えたけどね


普達と凛子達はそろって遊園地を退園した。

どことなくだが、凛子たちとの距離がいい方向に縮まったような気がするのであった。

(せつ)、今日は楽しかったわね」

「は、はい! すっごくすっごく楽しかったです! (ふう)様も……あれ? い、いつの間にかいませんね」

「どうせどこかに飛んで行ったんでしょ。放っておけばその内、帰って来るわよ」

仕方なく来た遊園地だが、帰る足取りは軽く、普の顔には自然な笑みが浮かんでいるのだった。


:*:*:*:*:*:*


家に帰ってから私はこの日の記録をつけることにした。

確か、昔は日記をずっと書いていた記憶があるが、やめてしまった。

だが、今日の事は書いておきたかったのだ。

【初めて遊園地に】

冒頭にそれを書くと、一度消した。

【友達と遊園地に行った】

「友達」という言葉を普はその日記に書き足すのであった。

「……明日から、また付けようかな、日記」



【5月×日、友達と遊園地に行った。(ふう)(せつ)の事で大変だったけれどとても楽しかった。ジェットコースターは、本当に怖かった……金烏のせいで。金烏は暗いとビビりになる事を知った時はちょっと可愛いと思ったけどね。耳が壊れそうなくらい怯えて叫んでいたし。凛子達と会った時は吃驚した。まさかいるなんて思っていなかったもの。そういえばイルカショーの時、最後の方記憶がないんだよね。どうしてだろう?(せつ)だけじゃなくて、もしかしたら凛子たちとも仲良く(?)なれたかもしれない。今日の事は大事な思い出になったと思う。】



『……いい月夜だネ』

普の家の屋根の上に(ふう)金烏(きんう)が座っていた。

二人の頭上には満点の夜空が広がっていた。

(ふう)神、普通の人間突き飛ばしたらいけないよ?』

『金烏、お前昼はお構いなしのくせに?』

金烏へお互い様だろと言い返す(ふう)は、妙に大人びていた。

『うっ。あ、あれは……ついやっちゃうんだよ。そ、それより、(ふう)兄ちゃん、やっぱり戻って来ないの?』

誤魔化すように話題を変えた金烏。(ふう)は懐かしい呼び名を聞いて笑みを漏らした。

『ん? 久しぶりにそう呼ばれたな。夜だけは素直だな、金烏』

金烏に優しく笑いかけると、(ふう)は、ふーっと息を吐いて夜空を見上げた。その瞳は、どこか寂し気に揺れている。

『俺は、今戻る気がない。正直に言ってあそこは俺の居場所がないしな。……それに普にまだついていたいし』


『普は優しくしてくれたけど、何か特別な物を持っている訳でもないよ?』

『他の奴にしたらそうだろな。でも俺にはそうしたい理由があるからな……』

(ふう)が夜空に右手をのばした。

右手を中心に風が巻き起こり、(ふう)の体を包み、その姿が消える。

『あ、ちょっと待ってよぉぉ。一人にしないでぇぇえ!!』

金烏は夜空に飛び立っていった。


A:やっほー、お馴染みAだ!

B:どうも、Bです。

A:よーしB!俺は良い事を考えたぞ!

B:なんだ?一応聞いててやる。

A:え、何かヒドッ。

B:だって馬鹿だし。男と思ってたらロリっ子だし。

A:そんな事もう忘れろ!俺が考えたのは、このあとがきを何かのコーナーにすればいいんじゃないかな~って事だ!

B:ズガーン!Aがまともな事を言った!?明日は嵐が来るんじゃ……

A:こねえよ!

B:まあ、確かにいい案だ。あとがきを有効利用している。

A:だろだろ?

B:これからは馬鹿と呼ぶのを止めよう

A:おっしゃーーーーーー!!!

B:で、Aよ。何のコーナーにするんだ?

A:えっと……

B:ん?さぞいい考えなんだろうな。

A:……決まってない。

B:決まってないのかよ!よし、お前はまた今から馬鹿だ!

A:ヒデエェェェエエエエ!!

B:じゃあ、このコーナーは登場人物に来てもらうのはどうだ?

A:えー、しゃべる奴が増えたら俺の話す量が減るくね?

B:その時は増やせばいい!本編より長くしてやるのだ!

A:そんで本編をあとがきでするのか!目指せ本編デビュー!!

B:本編デビュー!!

A:俺達の野望は決して消える事はないのだ!

B:がははははっ……ってそれ悪役な

   ……続く?

B:次回、新コーナーなるか!?

A:なるか!?っていうか次新章じゃね?

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