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風が少女へ語る時  作者: 胡桃パンの元
第2章 ゴールデンウィークは遊園地へ!
15/44

第15話

よろしくお願いします。

誤字・脱字等ございましたら、教えていただけると幸いです。

読んでくださりありがとうございます。


少し、思い出してしまった。

もう顔がぼやけてはっきりとは覚えてはいないけれど、それでもその子との思い出はまだしっかりと脳に焼き付いている。

声だって聞こえてくる。

でも、それは良い思い出なんかじゃない。

______________________________


「観覧車乗~り~た~い~!!」

(あまね)の隣で(ふう)が騒ぎ出した。

「さっきまで、色々あったのに元気ね……」

普の顔には疲れが浮かんでいた。

「で、でも、折角来たんですから、た、楽しまなきゃ損です!」

(せつ)はまだまだ乗り気だ。

「さー! いくぞ冒険隊~!」

「は、はい!」

(ふう)(せつ)が片手を上げる。

「いやいや、もうお化け屋敷じゃないんだから」

そう言いながらも(ふう)達について行く。



普達が観覧車に向かっていた頃、別サイドにて、

普と同じクラスのあの三人組が同じ遊園地内にいた。

「うふふふ、たまには遊園地も良いものですわね」

おしゃれに服を着こなし、綺麗にカーブした髪を揺らすのは、畑中(はたなか) 凛子(りんこ)

「そうですね」

ストレートの黒髪、落ち着いた紺の服を身につける木山(きやま) 詩織(しおり)

「あはは~次は私、ジェットコースターに乗りたいっ」

派手な可愛らしさを求め、リボンなどの装飾をあちらこちらに着飾っている島津(しまづ) 桃花(とうか)

『たまうさちゃんもじぇっとこーすたー乗りたい!』

髪の一部を二つのお団子にして留め、まるで本物のウサギのような手袋とウサ耳のカチューシャを被った少女……訂正、頭から直接生えた動くウサギの耳を生やした少女。

合計四人の少女が遊園地内の道を歩いてた。


いや待て、一人おかしいぞ。

「そうね、それが終わったらお土産ショップにでも行きましょうか」

凛子がマップを見ながらそう言うと。

「賛成します」

「は~い♪」

『たまうさちゃんもさんせーい!』

返事がいつもの詩織と桃花に加えて一人多い。


『ねえねえ~イルカショーも見たいな』

ウサギの少女が凛子に話しかける。

「あら、忘れていたわ。そうね、そこも行かないとね」

凛子はそれを聞いて頷いた。

「あ、良い事思いついちゃった!イルカのキーホルダーをお揃いで買うのはどう?」

桃花の提案に一同は喜びの声をあげた。

「それは良いですね」

『さんせーい!』

「いい事言うじゃない」


『……おい、何やってんだ?』


四人の頭上から声がかけられた。

だが、凛子たちは気づいた様子はない。

一人を除いては……

『ん? 何よ金烏(きんう)

ウサギの少女がその声に反応した。

真っ白なウサギの耳がピクリと動く。

玉兎(うぎょく)、何で人間とつるんでんだよ』

金烏は凛子たちの頭上に浮かんだまま胡坐をかいていた。

『そっちこそ、風神さんを連れ戻すんじゃなかったの?』

『そ、それは……』

金烏が玉兎から視線を逸らす。

『弱みでも言われて逃げてきたわけ~? うさたまちゃんショック~』

『ゔっ……』

金烏はばつが悪そうに下唇を噛んだ。


「どうしたの? うさぎちゃん?」

桃花が玉兎の肩をたたいた。

『あ、ごめんね。何でもないよ。じゃあ行こう!』

「オッケーイ♪」


玉兎は金烏を放って凛子たちと遊園地めぐりをするのであった。

『……ちっ』

金烏は舌打ちをして、傾き出した太陽に飛んでいった。



「うわ~。と、とっても高いです! そ、それに景色がとっても綺麗です♪」

(せつ)が嬉しそうに観覧車の窓から外を眺めている。

普たちは今、観覧車の中にいた。

「む~意外に低いネ。もっと上まで僕飛べるし~」

(ふう)が椅子に座ったまま足をぶらぶらと揺らしている。

文句をぶつぶつとこぼしながら空を見上げた。


「飛べるあなたとは違うのよ」

そんな(ふう)を見ながら普は溜め息をついた。

「むう~? 普も前に飛んだヨ~?」

「それは……いやいや、あなたが契約ってやつをしたからで!」

普と(ふう)の言い争いが始まり、(せつ)は苦笑いを浮かべた。

ふと、丸いドームが(せつ)の視界に入る。


「あ、あの、あの建物は、な、何なのでしょうか?」

普は(ふう)とのやり取りを止め、高く上がってきた観覧車の窓から下を見下ろした。

大きくて屋根のない開放的なドームがライトアップされているようだ。

「う~ん。……ああ、あれはイルカショーをしている所ね」

普がそう言うと、

「い、イルカショーですか? ま、まだ行ってません! い、行きたいです!」

「むふふふ~、普~僕も僕も~!」

(せつ)(ふう)が二人揃って手をあげた。

妖精たちは存分に遊園地を楽しむつもりのようだ。

「じゃあ、次に行くのはそこで決まりね。でもまずは、この景色を楽しむ! まだ、降りるのは早いわ!」

普も存分に楽しんでいるようだった。


B:読んでくださった皆様、有難うございます。心より感謝いたしま…

A:そんな堅苦しいもんで始めんなぁぁあああ!!

B:感謝の気持ちを伝えようとしているのに止めるんじゃない!

A:堅苦しいものより、また読みたくなるような事を読みやすく言え!

B:っな!こ、こいつ、あの馬鹿なのか!?珍しく正論を言っている……

A:俺は、馬鹿じゃねぇぇぇええ!!

B:あ……いつも通りのようだな。

A:なんだよ!いつも通りって!!

B:いつも通りの馬鹿だと言っているんだ。

A:こ、こいつ……!!この前の続きをしようじゃねえか!!

B:いや待て、戦いをお見せするのはよくないと思う。しかもあとがきで!

A:そ、それもそうだな……

B:では、どちらがまた読みたくなるような事を読みやすく言えるかで勝負だ!

A:のぞむところだ!

B:じゃあ、いくぞ!『Aは実は美少女だった!!』

A:なっ!?何、言ってやがる!!

B:ふっ。続きが地味に気になるだろ?

A:ぐぬぬ、『Bは家ではハーレム!!』

B:そんなわけないだろ。次、『しかもAは、ロリっ娘!!』

A:ろ、ロリっ娘!?『実はBは幼女好き!!』

B:いや、俺は熟女だな。『Aはさらに……

A:ああああああ!!俺を侮辱するなぁぁあ!!

    続く……?

B:結局どっちの勝ちだ?

A:知らね。

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