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convenience store  作者: リクルート
8/8

コンビニエンス ストア

ええー、最終話です。

 今日もバイトだ。店長はいるらしい。

「こんにちは」

「おお、昨日はごめんね。今日も頼りにしてるからね」

 店長がいつもの笑顔で迎えてくれた。


 店長が昨日休んだ理由が気になった。

「こんなこと聞いてもいいのかわからないですけど」

「なんだい」

「昨日はどうしたんですか」

 思い切って聞いてしまった。

「あー、ちょっと別の仕事が入ってしまってね」

「そうでしたか。すみません、こんなこと聞いて」

 店長はその言葉にいやいやと首を振っていた。何かいつもと違うような雰囲気だ。


 店に出て仕事をする。もうすぐ夜のラッシュが始まるころだろうから、少ない品物を補充していく。今日は平和でありますように。こないだみたいな変なチャラい客が一番困るのだ。しかもあいつらは忙しい時に限ってくるからなんとも迷惑極まりない。

 そろそろラッシュだ。気合いを入れて、全力でレジ打ちだ。


 客が雪崩のように店に入ってくる。仕事を終えた社会人や、部活を終えた学生がほとんどだ。隣では店長が笑顔で、しかしその手はとても速い。俺も負けられないと気合いをさらに入れなおす。そして、さらに自分の手際を素早くする。

 うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!


しばらくすると客はまばらになっていた。ラッシュは終わったらしい。しかし、まだ油断はできない。まだラッシュの時間帯ではあるのだから。

「ふぅ、今日はもう来ないかな。忙しかったね」

「ほんと、そうですね。忙しすぎますよ、この時間は」

「それでね、実は君が最後になるんだけど」

 店長は何か、寂しそうな雰囲気をまとっていた。

「実は、今日でこの店、閉店なんだよね」

「え。あの、何が、ですか」

「だから、この店、畳まなくちゃいけないの」


 なんだって?

 畳む? この店を。


「本当なんですか」

 この店が閉まるってことは、この人にも会えないわけで。頼りにしてくれた人と会えなくなるのは、なんというか、つらい。

「あー、いや、今のは冗談でその、一度休みになるんだよ」

 一瞬にの空白。その間に思考する。つまり

「また『劇』ですか!」

「いやぁ、そんなに落ち込むとは思わなかったからね」照れて言うことではない。

「まぁ、いいですけど。どうしてですか」

「それはね、ハネムーンに行ってくるからだよ」

 

「店長が?」

「そうだね」

「誰と?」

「結婚相手と」


 どうやら店長は結婚したばかりらしい。それでハネムーンに行くと。

「そっちの方が驚きだぁぁぁ!」

「うわっ、いきなりどうしたの」

「店長が結婚してなかったのにも驚きでしたけど、最近結婚したというのも驚きですよ」

「そうかなぁ。昔からモテるわけじゃなかったし、結婚とか正直どうでもよかったからね」

 店長は頭を掻いて、照れ笑いしている。

 頭の中で情報がごちゃ混ぜになっている。

「そういうことだから、戻ってくるまで休みだから」

 そういって店長は裏に入っていった。

 俺はその場から動けず、驚いていた。


 まぁ、休みでも困ることはないし、しばらく俺も休暇を楽しむことにしようか。それに学校もそろそろ始まるし、ちょうどよかったのかもしれない。

えっと、第一期終了です。シーズン1終わり。

ちょっとネタが思い浮かばず、申し訳なく思いますが、ネタが思いつくまでこのコンビニはお休みです。


 シーズン2はまた書くつもりです

 convenience store (第一期) これにて終幕!

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