01-1 量産型vs凶化型(ダイジェスト)
結局の所、この戦争は、この生存競争は避けられなかったんだと思う。
奴等はいつかはこの地球を見つけただろうし、もしも彼等と手を取り合わなければ初対面で取り返しのつかないミスをしていた事だろう。
だが、
彼等が居なければ、ここまでの無法地帯にもならなかっただろうが。
破片が飛来してから約3ヶ月、世界に発信される形で初めての異能力者がテレビに取り上げられた。
某国はその力を軍事利用しようと画策し、自国どころか他国からも拉致紛いに異能力者候補(異能力を持っている可能性が有る市民)を保護していった。
そして人格を廃し、身体能力を高め、遂には世界に異能力者の人権を認めさせると言う名目の元、近隣の国に異能力者を送り込んだ。
その結果、他国に侵攻した人工異能力者は、たった数人の異能力者によって殲滅された。
結論から述べてしまえば教師役の出来と手に入れた力の強さの違いだった。
保護された人間には共通点があった。
・破片が飛来した場所に行った。
・実際に破片を見たり触った。
・その後、数日~一月の間に原因不明の高熱で倒れる。
・高熱が収まったと同時に異能力が使えるようになっている。
これを基準に某国は拉致をしていた訳だが、見落としがあった。
もちろん、破片が直撃した人達である。
直撃をかました某人(某石?)曰く、
・破片はそもそも自分の切れ端である
(大気圏突入時に角度等を修正するために切り離したとのこと)
・よってその破片その物に自我は無く、ただエネルギーを垂れ流していた
(意識を切り離した訳では無いので、基本的には無差別に不思議パワーを撒き散らしていた。曰く着ていた服を脱いだ時にまだ暖かいのと同じだとか)
・そして肉体の強化ではなく、肉体を変質させなければろくに使いこなせないだろう
(つまり直撃した人達は知らぬ間に人類を卒業していたらしい)
・後は自分達で一から研究しながら実験的に強化していくのと、何万年も自分達を研究し尽くした僕等が効率的に変質させるのでは強さも果しなく変わると言うもの
(一番驚いた、実際こいつは何万年もの間自分達を研究していたらしい)
…………兎も角、その数人の異能力者(皆直撃した、ついでに中の人?石?も知り合いだった)は殲滅中に知り合い、協力して某国を焦土に変えた。
そしてその様子からこんな名前で呼ばれるようになる
【殲滅人狼】
【災厄の女王】
【血濡れの紅月姫】
「厨二乙」
「「黙れし」」
<いや~流石姫様です。見事な造形を有り難う御座います>
<えぇ、私達ではあそこまで可憐に仕上げるだなんてとても>
<いやいや、あれは本人の素養も十分あったと思うよ?>
<<金髪碧眼の大鎌持ったゴスロリ幼女の素養が?>>
「改めて言葉にするの止めてくんない!?」
「しっかし………………あいつ、本当に男なのか?」
「パッと見て日本産のチェリーには見えませんよね」
「……………………お前も見た目だけなら大和撫子なんだがなぁ」
「なにか文句がありまして?」
「いんや、まぁこれから疲れそうだなぁとは思ったが」
「まぁ大変、すぐにそこら辺のナイスミドルを捕まえて差し上げますわ」
「…………イヤ、要らねえんだが」
「もう、遠慮なさらないで下さいな。下の処理は殿方の嗜みでしてよ?」
「……………………嗜みかは分からんが、少なくとも大多数の野郎の処理にナイスミドルは不要なんだが?」
「またまた、御冗談をwww」
「……………………………………本当に喋らなければなぁ」
取り敢えずここまで
気が向いたらまた書くかも。