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勇者と子育て番外編 最強の男

※残酷描写有り、胸糞注意。



ドリアード王国辺境の領主、ハルニア・ボルセウス・ロッソの一人娘のエリーナはこっそり家を抜け出して花を摘んでいた。

父親譲りの勝ち気な性格に、それを表すようにつり上がった青い瞳。母親譲りの水色で水の流れのように波打った腰まである髪は少女の自慢だった。


数ヵ月前に偶然見付けたここは少女のお気に入りの場所だ。

他の誰も知らない秘密の場所、森に程近い所にあるから自分以外の誰も知らないのだろうと少女は思っていた。

ニコニコと嬉しそうに花の冠を作りあげていく。

お母様にあげたらきっと喜ぶだろうと、そんな風に考えていた。

そんなときだ、声を掛けられたのは。


「こんにちは」


自分しかいないと思っていたのに突然聞こえた声。驚いて振り返り、思わず息を飲んだ。

そこにいたのは見たこともない美しい少年だったからだ。

ドリアード王国で最も美しいとされる濃い青色の髪に同色の瞳。そして透けるような白い肌。

その少年は、この国が崇める水の大精霊ウィーンと同じ色をもっていた。

その上貴族である少女が見たこともない程整った美しい容姿に、少年をウィーンの使いだと思った。


「こんな所でどうしたの? ここは森に近いし魔物が出てくるかも知れないよ?

危ないからおうちにお帰り」

「本当? こんなに綺麗な所なのに魔物が出て来るの?」

「そうだよ。魔物にとって綺麗だろうと汚かろうと関係ないからね」


慈愛に満ちた優しい微笑みを向けてくる少年に、純粋に自分を心配してくれているのだと嬉しくなった。

そうして少年の言葉に初めて自分が危険な場所にいたのだと知った。


「ありがとう。もうここには来ないようにするわ」

「うんそうして」


優しく微笑んでくれる少年に安心してほしくて約束する。

でも、それではもう2度と少年に会えなくなるのではないかと不安になった。


「...また会える、かな?」


思わず出てしまった言葉に慌てていると、少年は優しく微笑んで「また会えるよ」と言ってくれた。





あれから1年が経とうとしていたが、エリーナが少年を忘れたことはない。

毎日あの美しい少年のことを考えていたが、それが恋だとはまだ幼いエリーナは気付かなかった。

そして遂に耐え切れずに家を抜け出したのだ。

向かうのはあの花畑。少年との約束を破ることに罪悪感はあるが、会わずにいることにもう耐えられなかった。


花畑に着いて少年を探す。

ここには背の低い花しかない為、ここに少年がいないことに一目で気付いた。

だから少し先にある森に入って少年を探すことにした。

魔物が出ると少年が言っていたことを思い出し尻込みしそうになるが、少年に会いたい気持ちに押されエリーナは森の中へと入っていった。


木々が生い茂る場所なだけに本当は名前を呼んで捜したかったが、残念ながらエリーナは少年の名前を聞いていなかった。

これは少女が何度も後悔したことだ。思い出す度にその名を呼べず胸が痛んだ。


「っ、少年! ウィーン様の御遣い様!! 出て来て下さい!!」


泣きそうになりながら少年を呼ぶ。

魔物に怯えながらの森での人探しは、8歳のエリーナが思った以上に苛酷なものだった。

腕も指先も足も、固い枝や鋭い葉っぱに幾度となくぶつかり血が滲んでいた。

走り回った足はガクガクと震え立ち止まる回数も増えていた。

心身共にクタクタで、少年に会いたい気持ちだけが今の少女を支えていた。


「エリーナ? どうしてこんな所に?」

「!! 少年!!」


背後から聞こえた声に振り返ると、そこには会いたくてたまらなかった少年がいた。

思わず走り寄り思いきり抱き付いた。そんなエリーナを少年は優しく抱き返してくれる。


「ひっく、ごめんなさっ...ひっ、うぅ...約束破ってごめんなさい」

「どうしたの? 何があったのか言ってごらん?」

「ひっく...会いたかったの...うぅ...ごめんなさい」

「僕に会いたかったの?」


遂に泣き出してしまったエリーナの頭を優しく撫でながら、少年はなぜ森に来たのか問う。

そうして出てきた少女の言葉に驚いた後、頷いた少女を嬉しそうに笑って抱き締めた。


「ふふ、また会えるって言ったのに...」

「だってもう1年も経つのよ!」

「経った1年でしょう?」

「経ったじゃない!! もう信じられない!!」


長い時間を生きる少年はどうやら人とは時間の感じ方が違うらしいと、少女はガックリと肩を落とした。


「ねぇ、貴方の名前教えてよ」

「ん? そーだね...ロウとでも呼んでよ」

「ロウ? ...偽名なの?」


名前を聞いたエリーナは偽名を教えられ不服そうに頬を膨らませた。

それにロウは笑って答えるだけだった。





それからロウに送ってもらって家へと帰ってきた。

エリーナの家は領主の館らしく大きく立派だ。

庭も広くあの花畑よりも整えられた綺麗な花が沢山あったが、エリーナはあの素朴な花達を気に入っていたし、何よりここの花はどれも大輪で冠作りに向かないのだ。


「それじゃ、僕はこれで...」

「寄ってかないの?」

「僕はこの結界の中に入れないよ」


帰ろうとしたロウをエリーナが慌てて止めると、ロウから予想外のことを言われ驚いた。

この領地には魔物が入ってこないように結界が張ってあるが、その中でも取り分け強力な結界が領主館には張ってある。

領地を覆う結界は魔物の浸入なら防げるが魔族の浸入を防ぐことが出来ない。

しかし領主館の結界はそれら全ての浸入を防ぐことが出来るのだ。

そして全ての結界の管理は領主館にある装置で行われていた。

それはここだけではなくどこの領地でも同じだが、人間が入れないとは聞いたことがない。

しかし、ロウはウィーン様の御遣いだ。もしかしたら精霊も入れないのかも知れない。

エリーナは「うーん...」と考えこんで眉間に皺を寄せた。それをロウは苦笑いで見ていた。


「そうだわ! 領主館の結界だけ停止させましょう!」

「え!? そんなことしたら危ないよ!? もし大きな魔物が、もしも魔族が攻めて来たらどうするの!?」

「大丈夫よ! うちのお父様はあの魔神カリシオンを倒すくらい強いんだから!!」


エリーナの父親であるハルニアは、ドリアード王国最強と称されるほどの騎士だ。

その強さは魔王の側近の一人である魔神カリシオンを、たった一人で倒すほどだ。

人々は彼さえいれば勇者召喚などせずとも魔王を倒せるのではないかと期待している。

それほどの男なのだ。

そんな父をもつことをエリーナは誇りに思っていたし、自分の親を尊敬しているその気持ちはとても純粋なものだった。

だからこそあのような惨劇を招いたのだろう。


そうして困惑するロウを置いて家の中へと駆け出して行ったエリーナは、暫くして帰ってくるとロウの手を握り家の中へと引っ張って行った。


「お母様! こちら私の友人のロウですわ!」

「あらまぁなんて綺麗な子なの!? あっと、初めましてセリーヌよ」

「初めましてロウです」


娘が見知らぬ子供を引っ張り自分の部屋に来たと思えば友人だと紹介され驚いた。

エリーナが友人を家に連れて来たのは初めてのことだった。

勝ち気な性格のエリーナは周りの子供達に合わせることができず、上手く馴染めなかったのだ。

感動して娘の友人を見ればあまりの美しさに驚いた。

セリーヌは25年間生きてきて、これほど美しい人間を見るのは初めてだった。

ハッとなって慌てて自己紹介すれば、ロウという少年もお辞儀を返してくれる。

胸に右手を当て軽く頭を下げるその礼は貴族がするものなので驚いた。

その所作はとても美しい。それに少年からは貴族特有の気品も感じた。

どこの貴族の子かしら? こんなに美形なら忘れないわよね...

セリーヌは必死に記憶を探ってみるが、結局分からなかった。





そうしてロウを交え3人で楽しく食事をしているときだ、領主のハルニアが帰って来たのは。


「おお、ただいまセリーヌ」

「お帰りなさい貴方!」


小走りで駆け寄り抱き締め合い、客前であるのにキスをする。

ボルセウス家の夫婦はラブラブなようだ。

そうして一通り済ましてから娘の横にいるロウに漸く気付いたようだ。


「そちらの少年はどなたかな?」

「彼は私の友人でロウ...」

「初めましてハルニア様。私は貴方に会いにここへ来ました」

「え?」


自分の言葉を遮り話し出すロウに、エリーナはムッとしたように頬を膨らませたがその後の言葉に驚いた。

そんなエリーナを見ることなくロウはハルニアを見ている。

否、彼しか見ていない。


「俺に会いに...とはどういうことかい?」

「どれ程お強いのか、お手合わせをお願いしたいのです」


訝しげにロウを見るハルニアに、ロウはいつもの慈愛に満ちた微笑みを向けたまま答えた。

ハルニアは辺境の領主をしているが元々は王都の騎士であり、そこに攻めてきたカリシオンを倒した褒美として今の領地を与えられた。

それでも未だに訓練を欠かすこともなく、領地の兵士と共に実直に己を鍛えている。

そんな自分と、まだ子供である少年が手合わせしたいということに驚いた。

自分に憧れている子供達に手合わせをお願いされたことはあるが、少年のそれは全く別のものに思えた。

困惑する周囲をよそにロウを包むように風が起こった。

突然のことに驚く周囲の者達の中、ハルニアは冷静に腰の剣に手を添え警戒する。

その風でロウの姿が消え、風が止んだ時そこに立っていたのは白髪に赤い瞳の美丈夫だった。


「なっ、魔王!!?」

「「きゃああ!!」」


いち早く事態を理解したハルニアが声を上げると侍女達が悲鳴を上げ逃げ出した。

呆然とするエリーナを庇うように抱き締めるセリーヌ。

ハルニアは腰の剣を抜き叫んだ。


「逃げろセリーヌ!!」


ハルニアが叫ぶと同時に魔王は彼に斬り掛かった。

それを何とか防いだハルニアだが、その表情は固い。

今の一撃で自分と魔王には圧倒的な差があることに気付いたのだ。

だが諦めるわけにはいかない。ここには妻と娘がいるのだから。

夫の声に慌てて娘を抱え逃げ出そうとしたセリーヌにロウの、いや、魔王の忠告が聞こえ足を止めた。


「町には魔物が溢れているから行かない方がいいですよ」


微笑みと共に紡がれた声音は優しいもので、まるで自分達を気遣い言ってくれているのではないかと錯覚しそうなほどだ。

だがその間にも幾度となくハルニアに斬り掛かっている。

魔王は本気で彼を殺すつもりなのだ。


「なぜだ!? なぜ結界があるのにお前が、魔物が入れる!!?」

「この館の結界ならこのお嬢ちゃんが解いてくれたんスよ。

町の方の結界は俺っちが破壊してきた所ッス!」


エリーナとセリーヌの後ろにはいつの間にか紫の髪の男が立っていた。

それだけではない。よく見れば食堂のあちこちに人間と魔物が入り込んでいた。

驚いて目を見開く母娘は、その男の目が赤いことに気付いて体を硬直させた。

ここにいるのは全て人間ではなく魔族なのだ。一体だけでも手に負えないそれが複数体...

最早絶望しかない。


「セリーヌ! エリーナ!!」


同じように驚いてハルニアは叫んだが、魔王の剣に意識を集中させる。

油断したら一瞬で殺されてしまうだろう。それくらいの力量差だった。

この魔王は遊んでいる。

だからまだ自分は生きていられるのだと、ハルニアは自分の現状をよく理解していた。


「いやーいい女ッスね、はぁ~今すぐやりてぇ~」

「ひっ!」

「ぎゃっ!! ちょ...魔王様!?」

「この男が私に負けるまでは手を出すなと言ったはずだが?」

「はっ、はい!!」


二人に手を出そうとした者には容赦なく魔王の攻撃が飛んで来た。

自分と戦いながらもこの余裕...

ハルニアは努力家だった。日々鍛練を続けてドリアード王国最強と言われるまでになった。

剣の腕では誰にも負けない自信があったし、現に魔王の側近を倒す程の強さがあった。

そんな彼が相手でも、魔王は片手間で戦えるのだ。

その事実が悔しくて彼は強く唇を噛んだ。


「負けたと言えば一思いに殺してあげますよ?」

「断る!!」


次第に押され魔王の剣を受け続けた全身は血塗れだった。

それでも彼は降参しない。

負けを認めれば妻と娘が魔族達に弄ばれるのだ。認められるわけがない。


「そろそろ飽きてきたな」

「うぐぅっ!!」

「貴方!!」「お父様!!」


魔王は顔から笑みを消して無表情でハルニアの足に剣を突き刺した。

そうして次々に彼の体に剣を突き刺し始めたのだ。

痛みに歯を食い縛り耐えるハルニアはなかなか負けを認めない。

短気である魔族の中では我慢出来る方だと自負している魔王も、やはり魔族である為苛立ってきたのか魔法で彼の右足を吹き飛ばした。


「うがぁああ!!!」

「いやあああ!! 貴方!!」「キャアア!! お父様! お父様!!」


そうして左足、右腕と吹き飛ばしてもハルニアは負けを認めない。

ヘタな武人は無駄に頑固だから面倒くさいと魔王は苦々しく思った。

魔王にとってハルニアほど強い男に出逢ったのは初めてだった。

側近達も自分よりずっと弱く、今まで3割程しか力を出せていなかった。

それが半分程の力を出して戦ったのだ。それは魔王にとってなかなかに楽しいものだった。

この男なら他の全ての魔族に勝てるだろう。しかし自分には遠く及ばない。

寂しいようなそんな感傷を覚えたが、いい加減飽きてきたのだ。

魔王は剣を持つ腕を下ろし構えを解いた。その顔にはなんの表情も浮かんではいない。


「もう飽きた。好きにしろ」

「!? な、なんだとっ!? 話しが違...っうぐああ!!」

「いやあああ!! 来ないで!! いやっ、止めて!!」

「キャアアお母様!! お母様!! 助け...おか...」


背後から聞こえる悲鳴に少しの興味も見せず魔王はその場を去って行った。

魔族には人間との約束を守る理由などない。守るか破るかは全て彼等の自由なのだ。

人間から見ても魔族の言葉を信じた者が馬鹿だったとしかいえないだろう。

それでも魔王に会った時点で結末は変えられなかっただろうが。


少なくとも飽きるまでは約束を守ろうとした。

そういった意味では魔王は魔族の中でも信用できる方だろう。







「さすがっス魔王様! 全部魔王様の言う通りだったッスね。

あの娘、えーとエ...エリーヌ? セリーヌ?. とにかくあの娘がまた森に来てその上アホみたいに結界壊してくれるなんて! 信じらんないッス!!」

「お前の脳ミソじゃ無理だろうな。顔はそれなりだがその言葉使いもだめだな」

「厳しーッス!! あ、それと魔王様、俺っち側近辞めるんでよろしくッス!」

「あぁ」

「冷たいッス!!」


魔王城で暇そうに玉座に座っている魔王に話し掛ける側近の一人ゼクス。

濃い紫の髪の美丈夫だが、可哀想なことに脳筋だった。

見た目はスラリとしていて頭に触角、背中にコウモリのような羽が生えてインキュバスのように美しい姿をしているのだが、残念ながら脳筋だった。


「俺っち伴侶見付けたんスよ、あのドリアードの辺境領地で!!

相手は人間の娘なんで雲隠れするッス」

「そうか」


このゼクスはあの領地を襲撃したとき運命の出会いを果たした。

海を思わせる深く濃い青色で波打つ髪に水色の瞳の美少女。

彼が楽しく町で色々しながら歩いているときに魔物に襲われていたのを助けたのだ。

まだ10歳らしいのだが変態魔物共に色々されたらしく、ちょっと精神がおかしくなっていた。

しかし恋するゼクスにはその全てが愛しいのだ。

だがしかし自分は魔族、彼女は人間。しかも自分は高位の魔族の為彼女への負担が大きい。

なのでゼクスは自分の魔力を彼女に少しずつ流して馴染ませることにした。

この方法はずっと昔に人間を伴侶にした魔族が考えた方法で、同じように人間の伴侶を得た者は大抵やっていた。

そうすることで自分の精や魔力に耐性をつけてもらうのだ。

そうしないと致したときにショック死したり、子供を身籠って死んだりしてしまう場合があるのだ。

少しでも彼女が助かる確率を上げる為に、人間の伴侶を得た高位魔族が絶対にしなければいけないことだった。


...しかしこれには問題もある。


相手に魔力を与るわけだから、その分自分が弱くなるという絶対的な欠点があった。

だから人間の伴侶を得た者は雲隠れする。じゃないと他の魔族に殺されるから。

悲しいかな、魔族社会は弱肉強食なのだ。




そうして彼は魔王の側近を辞め、勇者襲撃という難を逃れた。

彼は雲隠れしている為魔王様が死んだなどとは夢にも思わず彼女と仲良く暮らしていると、ある日予想外の人物から連絡が掛かった。



(久しぶりだな)

「まっ、魔王様!?」

(念話しろ、うるさい)

(はっはい! どうしたんスか一体!?)

(お前、確か人間の伴侶がいたな)

(へっ!? はっ、はい。でもいくら魔王様でも俺っちの嫁さんは渡さないッス!!)

(人間の妻と生活するのに必要なことは全て教えろ)

(!? 本気で俺っちの嫁さんを奪う気ッスか!!?)

(...私にも人間の伴侶が出来た。正直勝手が分からなくて困っている)

(え...)


その時魔王様から伝わってきた少し照れた感情...


「えぇぇぇぇえええええ!!!?」

(うるさいと言ったはずだな? その喉を潰そう)

(ちょっ...)

「っぎぇ!!!」


可哀想に潰された俺っちの喉...


(勿論只でとは言わん。お前ら二人共私が守ってやる)

(えっ!? 息子もいるんですけどそれは...)

(ではそれも守ってやる)

(ほんとですか!? 魔王様が守ってくれるなんて超安心...って魔王様、魔力を与えたら魔王様も俺っちみたいに弱くなっちゃうんじゃ...(ってかそもそも魔王様の巨大な魔力に生き残れる人間っていないんじゃ...)


その後告げられた魔王様の言葉に、不安になって心配していた俺っちは気を失った。


(それは問題ないと思う。相手は勇者だし私より強かったくらいだしな)

「△○◻○△!!?!?」


すぐに強制的に起こされたから何も問題ない。

ただ話しに付いていけないだけで...



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