89
本来なら日曜に投稿しようとしたけど、まとまらずにズルズル考え込んでクリスマス。
入れる予定のなかったシャケ混入。
年が開けるまでには90行けるな。ヨシ。(ep.90の表題『89』)
加速したまま低空ジャンプ、速度がなくなったら両手の剣から飛ばした糸を巻き取る勢いを使って地面に降り、そのまま走る。
一定以上引き離すと前からいきなり現れるが糸での直角移動に着いてこられず、襲おうとした腕が空振りたたらを踏むと周囲を見回している。その隙に背中を斬り付け、通り抜け際に脇腹に一撃入れて離脱。このまま、サイのせいでまばらに生えているようになってしまった元森(現密集林)に向かいたいが、なにやらバレているみたいでそっちの方に向かおうとするとインターセプトして落雷で邪魔してくる。さすがにSPDを上げていも雷の速度をかわしながらはまだ無理。
『グマッグマッグママァッ!!』
「はっはー、鉤縄連続行動は初めてかい?俺の得意技の一つさ」
ならばと開けているこの場所でダメージを稼ぐことにして、速度と糸での緩急や変則的な攻撃をする。
普通なら建物や遮蔽物に引っ付けて移動しながらだが、ほぼ更地みたいなこの場所では地面への接着しかないので平面と無理矢理の高さを出すことで三次元殺法を行う。
「ほらもっと吠えてみたら?いや、うるさいから今はいいや」
『グモッ!?グモモ!』
縦横無尽に動きながら斬り付ける途中で、顔に向かって短く糸を出すと空中でほどけてクモの巣が張り付く。
制作者が好きなのか、オマージュなのか分からないが、蜘蛛型機械の前足四本の先から長い編まれた糸と短い網を切り替えて発射していた。その部分が1個だけドロップし、もったいないが好奇心を抑えきれずに作ってしまったのがこの武器である。そのため長押しで糸を飛ばすスリング移動やクリックでのクモの巣を発射が出来る。
クマが顔に張り付いたクモの巣を剥がした瞬間におかわりの糸を飛ばすと2回目は腕で防がれる。
『グマッグマッグマッ』
「なに笑ってんだよ。腕で守ったのは悪手だってのに」
二度目に放った物はクモの巣ではなく、そのまま引っ付いた糸はスキル【縄鏢】のパッシブによって操りやすくなっていて、切っ先をくるりと回すと長くたわんだ糸がクマの周りを囲み縛る。
「ここで取り出したりますはクソデカイシャケ。シャケ!? 間違えた。でもまあクマならシャケ喰らえ!」
アイテム袋からクソデカイ、影のドラゴンに使ったヤツに似た槍(矢)を取り出そうとしたら釣りが出来る常設イベントマップで以前釣り上げたシャケモチーフを間違えて取り出してしまった。シャケをクマに投げつけてから改めてそのクソデカイ矢を取り出して地面に突き刺す。双剣の柄同士を合わせると、複数本の矢を上から降らせるアビリティ使い周囲へ落とすと同時に【手を変え品を変え】を使って矢と柱材を交換、そこそこ大きい障害物にして両端を振るい糸を絡ませ、引っ付かせてクマを拘束する。そのまま【バックステップ】で糸を張り腰を落とす。弓幹の先を地面に突き刺して左腕を固定。弦にリリーサーを付けそこから伸びる糸を右手の親指と人差し指の間に引っかけ滑車代わりに、先についていた鐙を足へと入れ立ち上がる力で弦を引く。
「【ストレングス】【引き寄せ】【パワーアロー】【ストレートショット】【ショットバスター】」
腕の力だけじゃまだ引けない、と言うか剣由来の固さのせいでお蔵になっている理由の弓だが補えるなら大抵の物は貫ける(かわりに矢は砕ける)。そこに攻撃力、精度、貫通力を加えて更には矢代わりの槍の威力が加わる。
[爆砕の破真槍]
ATK+300 耐久25 重量57 火属性
【貫通】【爆破】【集中】 付与【攻撃力上昇:中】【一点集中】
・威力に長けた火属性の槍。中に爆発物が入っており、扱いを間違えると危険。そのため耐久力は低く槍として扱う様には作られていない。しかし、敵に刺さった場合のダメージは保証付き。
籠手を固めて支えにしていたが、さすがに体の方の保持力が持たないのか腕が小さく揺れて来た。それと同時に拘束している糸に電気を流し始めたのか燻った煙が出始める。意外にもこの糸絶縁性があるのだ。
だけど煙が出始めたってことはそろそろヤバイので、リリーサーの部品と適当な物を入れ換えて打ち出す。




