表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弓兵はモンスターを駆る?  作者: 狭凪
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/91

84

予約投稿忘れてたのでポイッと投下

 やはり爆破!爆破は全てを解決する!

 と、いきなりなんのことだと言う唐突さは話題の切り口としては、切れ味が抜群で何度も使いたくなるものだ。


 あのあとの攻防からサイの行動ルーチンが変わったのか、周りの木々を薙ぎ倒しながら無差別に突進しまくり、狙いを付けても速度で弾かれヤバい。止まっていると暴走特急に巻き込まれそうでヤバい。設置した罠も踏み抜き、走り抜けほぼ無効化されヤバいの三重ヤバ馬場。

 なんて逃げながら考えていたら、周囲の木々が軒並み倒れてしまって外套の効力が激減したため見つかり、そしてかくれんぼからの鬼ごっこが始まった。

 そうしてなんやかんやで入り口付近のセーフティエリアに入ったらその前で停止した。さすがにセーフティエリアだから補足されなくなる、なんてことはなく見えている俺をじっと見つめ、外縁に沿って動くとサイの野郎もエリアに沿って動くことから確実に俺を殺そうとしている。


 さて、とこの状況を何とかするために頭を捻り始めたわけだが、

 問、数百キロある巨獣がこちらを眺めてきています。ある一定のエリアから出ると踏み潰され、または突き上げられる事でしょう。この状況から脱するにはどうすればいいでしょうか?(ただしエリア内での攻撃は拒絶されるものとする)

 答1、一旦帰って寝て起きたら狙われていないことを祈る。

 答2、玉砕覚悟で飛び出し攻撃しまくる。

 答3、リスポン地点を設置して相手が死ぬまでゾンビアタックをする。

 答4、とてもすばらしい案を思い付いて解決する。


 さあ、どれを選んだでしょう。制限時間は━━とまあ悩んだところでめんどくさくなったので、爆弾解禁しました。

 強力な爆弾から状態異常の爆弾やらをセーフティエリアから投げ捨て散らばらせる。こうすると攻撃判定を食らわずサイの目の前や足元に転がり、それがどう言ったものかまだ学んでないため訝しみその中の一つを踏みつける。そして爆弾を踏んだことで足裏が爆発し、その衝撃でたたらを踏んだため他のも連鎖的に爆発しパニックになり足を縺れさせ倒れた。その間に最後の準備をする。


必殺技ゲージ(MP総量)満タン、手筒型小箱砲セット」


 自分の近くのアイテムの暴発は攻撃判定がなく、セーフティエリアでも爆発しダメージを受ける。あくまで自爆の類い扱いになっている可能性があると検証ギルドが言っていたので何人か犠牲になっているのだろう。


「小型の箱に大量(セット)爆弾を詰め(セット)、目標に狙いを付け(セット)、アイテム強化の必殺技(EXTスキル)セット」

 

 手筒を接続した左の籠手をサイの方へ向け、複数の腰の箱に入れた爆弾をスキルで一斉に着火。タイミングを合わせて『密室の中から密室へ(クローズトゥクローズ)』を発動して手筒の中の空間へ一斉に移動させるとあら不思議。


「砲撃は心で射つもんだぜべいべ。ぶっ飛べオラァァァッ!!」


 筒の中に仕込んだ物と一緒に、ロケットが爆発したかのような爆炎と衝撃が発射されてサイに当たる。その反作用で手筒が吹き飛んで、俺は1人バックドロップの様に地面に突き刺さった。

 HPが半分近くに減りながらも、漸く地面から脱出してサイを倒せたかどうかを確認する。まあ、戦闘終了(リザルト)画面が出たから倒せてるんですけどね。フッフッフ。


「…………」

『グマァッ』

「クマァッ!?」


 サイがいた場所に真っ黒いサイの体高より高い体長の熊が居て、やあと挨拶代わりに手を振ってきた。俺は死んだ。

 いや死んでない死んでない。反語。セーフティエリアだからと言っても振り上げられた手を見て、一目散に出入り口に飛び込んだよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ