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弓兵はモンスターを駆る?  作者: 狭凪
第三章

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『シャァァァァァァィィィィ!!!!!』


 俺が矢を射った事で戦闘に突入したが、矢を射った犯人が見当たらないからか俺が射撃した地点へと突進して行った。だがしかし、残念だが狙撃手は射った場所で二の矢、三の矢を番うことはしない。至近距離なら尚更だ。


「さらに不用意に射撃地点に近付くべからず」

『サ、サイィィィィ!?』

「あ、サイって鳴いてたのかあれ」


 突っ込んだ先に置かれていた箱へ突撃したみたいらしく、その中へ入れておいた爆薬が炸裂した様だ。一緒に入れた小箱が周囲に散らばっている。だが、さすがにボス格。四分の一も減っていない。もう少し威力が強い奴を使った方が良さそうだ。


「そりゃほい」

『サイ、サイ………ボフッ』


 爆弾箱へ突っ込んだからか一旦冷静になって周囲の匂いを嗅ごうとしていたから、カプサイシン爆弾(唐辛子の様な激辛植物アイテム使用)を小箱から噴射させて妨害する。煙幕の様に周囲に赤い煙が広がって、それを吸い込んだサイがくしゃみ、鼻水、涙と垂れ流し暴れ始めた。


『サッサッ!サイィィィィ!!』

「おっ?風魔法を使うのか」


 ひとしきり暴れたから周囲に待っていた粉塵が薄くなった所で、サイが吠えると残っていた物がすべて吹き飛んだ。


『サァッサイ!!』

「目が真っ赤だな。さすがカプサイシン。なんて言ってる時じゃないな」


 スキルを使用しそれぞれ違った属性付きの矢をつがえると5本同時に放った。場所によって刺さり方が違い、風属性が弾かれ光属性がよく刺さっていた。これで弱点でも探ろうとしたのだが、よく分からない。スキルで打てなかった闇も射っておこう。おお、刺さる。刺さるが、光と闇は在庫切れだ。属性トカゲの中でも少ない上に、複数の素材を使わないと十分な威力が出ないから一本ずつしかない。

 まあ、別に使わなくてもと思ったがスキルに引っ掛かってしまったのでついでに射ったまで。結果のHPゲージの表示は若干3/4を過ぎた辺り……まだかも……いや過ぎた。


「四属性の内風が弾かれて他はまあまあな結果か……。爆発ぅ………は最後に取っておくとしてやっぱり、か」


 防御面での属性抵抗は検証レギオンでも明確には出てないが、攻撃面での属性の有効性はある程度証明されている。だが俺の使える属性は無属性しかない。となると取れる手は1つ。


「物量作戦だオルァッ!!」


 袋から取り出した矢筒に入っていた通常より強化した矢を、同様にドロップした機械部品で強化した弓に番えて連射すると空になった瞬間に移動。射撃地点へ振り向き、今度は土属性でサイの居場所からさっきいた場所へ直線で円錐の土の槍が作れ生えていた木々毎耕されてしまった。

 ちょっと威力高くない?本当に進級クエストに合わせた適正レベルのモンスター?

 走りながら矢筒に入れ直し仕掛けをばら蒔いておく。しかし、風と土の属性か……。やっぱり爆破しないと駄目かもしれんな。

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