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スマホにしてあるていど慣れるまで時間がかかったから短めデス
頭花火から少し後に募集したレイドモンスター攻略のメンバーがウチのファームに集まった。
まずうちのレギオンチーム全員+組体操しているゴリラ他。検証レギオンのリーダー大次林、カミカゼ検証隊の多鳥居、梃囲、ステイシー、待蜂の四人。前線基地用に料理ギルドのゲーテ他二名。
その他にレギオンに所属していたりなかったりの有象無象にチームで活動しているやつらが十数名集まった。一応タンクが必要数いてほかには錬金術師や石狂いに中級侍とか珍しい職業連中もいたりした。
その中にはEXTスキルが次の段階に進んだとかどこの場所に珍しい武器があったとか自慢話をするやつもいたが、中にはハリボテもあって討伐できるか怪しいところだ。
「コクーンくん、情報はそれだけかね?」
「一定のアクションに対する反応と攻撃方法、あと変な体力と補食行為で全部だ。ほかにも見てみたかったが一人じゃ無理な話だったよ」
ファームの中心で大次林と話しているなか、それぞれのギルド、個人プレイヤーが自由に行動している。あ、建物になんかしようとしたプレイヤーが猪に撥ね飛ばされた。アイツの名前何にしてたっけ? ランボル……、いやカウン……違うな。
「で、どうするのが一番だと思う?」
「君がしたなかで反応があったのが焼け続ける、と言う事だが持続ダメージか……あるいは」
「どうした? わかったなら教えてくれよ」
簡単にわかったら苦はないが、俺が命懸け(文字通り)で取ってきた情報だし、倒す算段がつけばいいが。
ん? あれは何だろう?
「あ、あの………、ここで変な物がドロップするって聞いたんですけど……」
「まあ、泥るけど後ろの連中に関係ある感じか?」
白い塊の人形に囲まれたプレイヤーが大次林から離れた瞬間に近づいてきた。見るからに何かしらの成果、たぶん植物かあるいは創作物だろう。
「は、はい。僕の職業は主職業の内のレアで錬金術師何で、ホムンクルスを作ってみようと思いまして、色々集めた結果が後ろの木偶です」
「へえ、で目新しいここのレイドモンスター系のドロップが欲しいと」
「そうです。ここのドロップを加えたらまた新しい道が拓ける気がしたのです」
「そうか。ならいくらでも得られるからレイド終わるまで待って、まだ必要なら声をかけてくれや。んー、代金はその一体くれたら良いよ」
「有難うございます!」
まさかホムンクルスがもう出来ているとはさすがに凄いな。
まあ、後々の楽しみが増えたから頑張りますか。




