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弓兵はモンスターを駆る?  作者: 狭凪
第三章

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 と言うことでこれこれこうと状況を伝えたところでみんなの伝を辿って討伐に参加してもらえる人らがいないか聞いてみる。変なのを連れてこないように信頼できる人に限るが。


「その前に一回戦ってみとくか? 俺らはロストのペナ少ないし」

「それもそうですが、コクーンさんの言う通りの見た目なら私達の魔法とか効かなそうですよね?」

「つ、つくねのタネとか斬っても叩いてもダメージありませんよね?」

「燃やしたり熱湯ぶっかけたら行けそう」

「それ見た目からのやつだろ? まあ、普通に有用そうだがな。で、その火や湯は誰が用意するんだ?」

「ベラ?」

「えっ、えっ、私ですか!?」


 錬金アイテム系なら検証以上の個数を持ち歩く必要もなくなるからベラに頼みたいところなのだが……。なにやら聞くところによるとそういったアイテムの錬金材料が枯渇気味で他にもいろいろ試したいとのことでベラ的に却下のようだ。ここからも遠いらしいし。


「じゃあ、俺が松明持ってちょっと特攻してみるわ。そのほうが所持品的にも俺のほうが軽微で済むし」

「まあ、その方が良いだろうが、もうすぐ日暮れだ。夜目が利くのだろうが、お前一人ではあの筋繊維モンスターに太刀打ちできるのか?」

「あ、そうだった。EXTスキル(必殺技)が最低でも一回必要だし、当てるにしても隙を突く必要が出てきていらん時間がかかりそうだ」

「私が付き添ってやっても良いが、これから実家に用で呼ばれていて同行できない。お前たちは?」

「私もあまり夜は得意じゃないから無理だわ。誰かさんみたいにほいほい視覚系スキルを取っているわけでもないし」

「わ、わわ私はそもそも戦闘向きではないので……、逆に足手まといになっちゃいます」


 ふむ、今いるメンバーでは斥候も出せないと。これは盲点。ゴリラどもは群れてないとやられるし、うちのレギオンは、弓兵、銃士、狙撃系バフ係(変態一号)、薬師、木工職人、皮職人、研磨士、侍×2。非常にパーティバランスが悪い。ヘイト管理をしない後衛系PLが3、戦えるが生産優先が四人、火力が出せる変態三号とログインが合わない妹系。

 これは完璧にレイドしにいく面子ではないな。今いない三号は一号が呼べば来るだろうが、妹系はカワラギに聞かないと無理だよな。今までみたいなタイマン相手じゃないから盾面が欲しいとことだな。誰か空いてるヤツでも融通してもらうか? っていってもどこの連中に言えばいいのやら。

 アイドル共はリアルイベ中で元気にここやテレビで宣伝してる中で急がし。絡繰と料理人はあんまり動きそうにないし、影連中は足取り知らんし。乙女は逆方向の上にレギオン内からの要請しか受け付けないみたいで、消去法としては厨二ネーム? あそこなんか俺主人公してるから頼りたくないんだよな。一応ネット変人であるから一部はガチ廃がいるみたいだし強いのは強いんだけど、絡みづらいんだよな……。


「あ、私のフレンドを誘ってみるはみるんですけど、検証ギルドのほうに声をかけたらどうですか?」

「検証ギルド……。ああ、あの攻略サイト作ってる『検証ギルド』レギオンね。あー、はいはい」

「あそこなら新発見のことに対して無条件で食いついて来ますし、こっちから吹っ掛けることも出来ますよ。それに、検証のために様々なジョブも揃えているようですしおと、んんっ、壁が出来る人も借り受けることが出来るはずです」

「そうだな。囮も何人か必要になってくるしうちじゃ賄えないからな」


 方針も決まった事だし、玉砕覚悟で情報収集してから話を持ちかけるか。その方が簡単に壁を借りることが出来るだろう。


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