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弓兵はモンスターを駆る?  作者: 狭凪
第二章

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 さっきの俺の暴走でボロボロになりながらもHPがまだ残っているドラゴン。てかドラゴンドラゴンって言っているわりにしっかりと鑑定してないな。遅らせながらも早速鑑定を使って確認してみよう。


[ドラゴンシェイズ]

 種:影 エネミー ??? ???


 ドラゴンの影? それにしては色がきちんとしてて形もしっかり見えてるんだが……。影に全然見えないのだが?

 だがしかし、今はそんなことは気にしていられない。いる余裕はない! 今現在の戦力だと良くて撃破、悪くて撃退するって所だ。最悪な状況だと俺か彼女のどちらかが沈めば戦況は全部持ってかれるってとこだろう。一瞬のよそ見が命取りになる状況……少し、いやかなり興奮する!


「よし、作戦会議終了! これよりあのドラゴンのHPを削りきる」

「えっと、私の勘違いでなければ数秒貴方が黙っただけで何も話し合ってないよね?」

「とりあえずメインアタッカーの俺が突っ込むから咆哮を何とかしてね。火炎は頑張って!」

「作戦は!?」

「それじゃ、開始!」

「ねえ! 作戦は!?」



 ダッシュで一気にドラゴンとの距離を詰める。俺の行動を見たドラゴンは空気を吸いだし迎え撃つ準備をしだした。その予備動作からじゃ咆哮か火炎かは分からないが今は突っ込むべし! 突っ込んでぶっ倒すべし!



「多分あの攻撃は咆哮じゃないかなぁ?」

「んん~、まあ、そー言うなら咆哮かもな。と言っても通りすぎるだけだし」

「んんん~‼ ああ、もう! ちゃんとした作戦を立ててくださいよ!」


 その顔から見える表情からはまたかと言った感じが見て取れる。多分リーダーの人に迷惑かけられてたりするんだろうな。ほ~んとごみ~んに?

 ドラゴンが息を止めた瞬間に焼け石に水程度の防音用にコートの裾を捲り上げ頭の上にかける。視界が若干悪くなったがそのまま足を止めずにドラゴンの真下、腹の下の柔らかいところ狙うために前足の間を狙って走り込む。


 と、咆哮が来るのに対して身構えていたが一向にドラゴンの口からはダミ声が聴こえてこない。スライディングついでに裏返りラファロたちがいる方を向く。多分なんかしたんだろうと確認をするとマイク槍を地面に立ててその前で声を出しているみたいにしていた。なにやら音が聞こえないので何してるのか本気でわからない。

 ピコンとメッセが出て、『彼女が咆哮を止めている。ブレスは私がなんとかできるであろうから気にせず行きたまえ』と届いたので遠慮なく動かさせてもらおう。遠慮なんて最初っからしてないしするつもりもない。


「まずは腹の虫にご挨拶と行こうか!」


 ストレージから両手に武器を装備し二撃、三撃。さらに五撃、十撃と斬りつけいくが腹の所でも皮は中々の強度を持ち、弾力もあるせいか表面をなぞるくらい、引っ掻くくらいの手応えが帰ってくるだけだ。


「ならば、貫通力重視だな」


 かなり大振りな槍に見える矢とそれに合わせたような大きさの弓を取り出してつがえると、アンカーを地面に突き刺しぐっと体で弦を引き絞る。ちょっと不格好だがこうでもしないとなかなかに威力が今のところ出ないのだ。引き絞るのに合わせて弓に付いた回転機構を魔力を流してギリギリまで絞る。


「さぁて、テメェのそのでかそうな心臓……貰い受け、うおぉっ!?」


 つっかえにしていた体を外すと勢いよく矢が射ち出されドラゴンの腹にめり込んだ。

 しかし、矢の先端が刺さっただけでその先に行かない。ちょっと運営さん、最初の条件敵にしては強すぎ設定過ぎないか? ゲームバランスがちょっと……。


「まだまだぁっ」


 ガツンッと新調した腕の手甲同士をぶつけると前の隠し筒の様なものが肘の方向に出てくる。それ意味あるの? って感じのよくあるロマン装備だが、なかなかに補正がついてくれるのだ。


「ラッシュラッシュ、オラオラとラッシュ行くぜ‼」


 筒から爆発の火を噴き出しながら突き刺さった槍の尻をガッツンガッツン叩いてく。その度に腹の中に穂先が埋まっていき、ドット単位でHPが減っていく。

 殴り続けて半ば埋まったところでさすがにそこからの続きは許してくれないらしく、腹の下にいる俺に顔を向けドラゴンからの火球攻撃をしてくるようだ。さすがに直撃(それ)はヤバイと槍の柄を掴む。


「ふっふっふ~。火球攻撃(それ)については任せたまへ! なにもしてないというのは楽だが些か心苦しい気もするからこのような場面を作ってくれて有り難いよ」

「そんな台詞を吐いたなら何か手はあるんだろうな雷電!」

「当たり前だよ。なにせ私のスキルによって解析済みなのだからね! それと私のことは敬意を持って!」


 博士風プレイヤーは空中に何かを書いたようなことをすると掛けていたメガネをカチャリと動かす。

 それと同時にドラゴンは攻撃準備が整ったようで口を大きく開いた。


「プロフェッサーと呼称するように!」


 そしてがパッと大きく開いた口からは火花の一つすらなにも出てこなかった。大口を叩き見栄を切ったなりに仕事はできるようだこのプロフェッサーと言うプレイヤー。

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