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弓兵はモンスターを駆る?  作者: 狭凪
第二章

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 ニート脱却二回目の働き出してから、十時すぎにフートン入ってると眠気が実際辛い。

 いろいろな話が頭の中をよぎるけどかなり先の話で今のところの話が終わるまで描き始めれない。五百字程度なら毎日とはいえないけど投稿できそう。二千字以上だと動画に読み物に仕事にかまかけて一、二週間かかる。

 識別して敵さんの正体を見破ってみたものの、モンスターである以上こちらよりも力や速さが上なのは確実だろうな。しかも某クラフトゲームでは最上級の堅さを誇っていた黒曜石とかどないなるってんねん。まあ実際は鉄よりちょっとばかし堅いってだけだけど。


「ぬおわっ!?」


 なんて考えているうちに爆発の煙の中からすす汚れた姿のアタランテが現れた。しかも弓ではなく狩猟用のしかも黒曜石で出来ている大鉈を構えている。

 こちらも大振りの短剣を取り出し応戦を――しない。


「お前みたいな相手は真正面からぶつからない事にしてるんだよ〜ん。ばっはは~い!」


 バックダッシュからのスタートを切って森の中を走り抜ける。一瞬遅れて追ってくるアタランテを音で確認しながらマップを開いて現在地の場所を見る。ついでにアイテムの切り替えを行う。

 目的の場所を頭に入れると前だけを見て走る。木々の間を右左と走り抜け後ろから追いかけているアタランテに向けてポーチから思いっきり石を投げてばらまく。投げた石は鉄の矢に変わりそのままの勢いで飛んでいく。足止めにもならないだろうから確認をせずそのまま走る。


「おぉっと」


 そして直ぐに横にずれる。直後に矢が通り抜けて幹を穿っていく。後ろを見ていないので予測線を見ることが出来ないがちょくちょく左右に移動することで射線と矢を避ける。


「だけど、まあそんな小細工くらいでどうにかなったらアタランテの名折れだよなぁ」


 金リンゴ持ってないから気を逸らすことできないから追いつかれそうで殺されそうだ。俺は求婚する側の男性じゃないけどな。男性だけど今は女性だから。

 背後から切りかかってきたアタランテに対してバックダッシュを使い後ろに回り込む。

 ダッシュの技能のバックダッシュなどの仕様なのか何なのかわからないが、四辺の壁ぐらいはの遮蔽物は無視して回り込める。のでアタランテの背中をナイフの峰で叩くと響く音を立てて弾かれるがHPバーはわずかに減っている。爆発のダメージとあわせても一割も減っていないのが辛いところだが、HPが削れるのならば倒せる!

 アタランテは背後に居た俺に振り向きざまに大鉈を振り下ろしてくるがバックダッシュで回避を行うとすぐさま目的地に向かって走り出す。保存食を食べ満腹度を回復させると左右にずれながら走るのを忘れない。

 その繰り返しで走っていると日もどっぷりと暮れて辺りは光がなくなったことによりどっぷりと暗闇に包まれる。しかし、俺は梟の目の効果で視界が確保されており、相手はモンスターでかなりの格上だ。あたりを包んだ暗闇でアドバンテージがこちらに傾くことは無いと言えるだろう。それでも俺はようやく目的の場所に辿り着けた。そこは木々が無く俺が爆発で作った広場よりも開けた場所になっていて大きな障害物は真ん中にそびえる一つしかない。

 そう、そこにそびえるオベリスク以外は!


[開闢のオベリスク]


 前は見えなかった文字が鑑定のレベルが上がったためか、クリアしたためか知らないが見えている。開闢のオベリスクとはなんとも広大な設定だろう。

 アタランテの矢もさすがにこれを貫けないのか広場の淵をぐるっと回って弓を構えるが、ほとんど遮蔽物が無いためその姿を捉えているので予測線が見えるためにオベリスクを壁にしていると諦めたように森の中から大鉈を構えてこちらへ走ってくる。真っ直ぐだが同じ弓使いのためか照準を合わさせないようにその強靭な脚力を使ってジグザグに走ってくる。

 それに対して俺はオベリスクを挟んで矢を番え、アタランテが来るであろう場所に狙いをつけずに矢を放つ。打ち出した矢は地面に刺さると爆発を起こして土煙をあげる。投槍のやつの矢バージョンだ。その分威力は低いし込められるものも少ないので土煙を巻き上げるだけにとどまるし、当たったとしてもバランスを崩すくらいの威力しかないだろうね。

 そういった小細工さえも通じずあと少しで肉薄する位置に来てしまうアタランテはさすが神話の存在だけあるね。弓をジャマダハルとパナバスに変えて立ち向かう。

 大鉈の重量と俺の両手にある重量が違うので最初の一撃は交差から弾く。そうでもしなければ重量とアタランテの豪腕からの威力で下手に受けると俺の体が武器ごと切られる未来になる。それを回避するために最初の入れ替えの時は無理やり弾いた。次からは受けず合わせず反らさずすべてよけることに集中する。横に振りかぶったときは来ると思った瞬間に体を低くして地面に手をつき一気に加速して足元を抜けてカウンターで叩く。縦の場合はすぐに後ろに下がりアイテムを投げる。すべてが紙一重で悪手になる方法だが、俺にはこの方法しか今現在使えないのでかなり辛くなる。すべての回避動作にダッシュスキルを使用しているから空腹になる速度が速いから保存食を食べる一瞬で肉薄して攻撃を繰り出すので、避けた際に出来るかすり傷のダメージが蓄積していく上に掠った威力でさえも馬鹿にならないので泣けてきそうだ。


「はあぁ、ちょいとお嬢さん。もうちょっと手を抜いてくれないか? 君のその攻撃めっちゃ痛いから辞めて欲しいしなぜ俺を狙っているのか知りたい感じなんだけど?」


 アタランテからは何も答えは返って来ないし、来るとも思ってないのでそんな落胆みたいなことにはならない。まあ、ぶっちゃけアタランテから追われ始めてからチャットのほうに意識を向けられないし、仲間とも会話で情報収集も出来ないからちょっとお暇気味かな? 攻撃され続けてる現状で言う言葉じゃないかもしれないけど、こう避けるということだけに意識を重点的においてると意識だけが別の方向に向きやすいのが俺だからこんなことを考えているのだろうけど。

 そんなときに技能を発動したらしくアタランテの顔にあった口がなにやら動いた。そして下段からの切り上げで俺の隙だらけの・・・・・わき腹に狙いをつけていることが見て取れた。


「ところが! どっこい!」


 その切り上げを行い始める大鉈を持つ手首を足で踏みつける。驚愕の表情をアタランテが取るが技能のキャンセルが遅れたためそのままの威力で振りあがる。もちろん技能に加えてアタランテの膂力をふんだ程度で抑えきれることが出来るわけも無くそのまま上空に跳ね上がる。そして一番上に来たときに宙返りをして態勢を整えると予測線が俺の心臓を貫き、その線を辿るようにアタランテの弓から強力な矢がこちらの胸を貫く。








「とでも思ったのかな? なぁ~んちゃってぇ、うっそー」

 前回正体がわかった黒曜石アタランテだけど、本編に一ミリくらい漏らしてる紅茶と宝死茶からもわかるとおり主人公の職業からちょいとあの作品からインスパイアさせてもらってね、あとイベント後に出てくる大分腐らせるアイテムのために弓系英霊を探して彼女が適任だったから出てもらいまして。

 そのほかにも数々の英霊さんたちも出てきますが何話後になるんだろう? 今回GMでもまさかと思わせることをしたからの特別登場ですからねえ……。

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