表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/91

 ログインしました! 今日も朝から狩り行きます! 昨日と同じくそこら変のモンスター狩ってレベ上げです!


「て事だけど、ちらほらとプレイヤーが戦ってて、戦えるモンスターが見当たんない」


 街の外周を一周しても殆どの狩り場がプレイヤーで溢れてて、出てくるモンスターが奪い奪われしている。

 つまりだ。弱い奴らで経験値稼ぎができない。奥の方はレベルが高いからたぶんいないだろう。


「平日昼間っからいるってことは、ヒッキーorニートor夜勤、自宅仕事の人達だろう。きちんと働いてるのか? 廃たち」


 現実時間との差は六時間。昼の12時ジャストが朝の6時。つまりよい子の学生達は勉学に励む学校におり、社会貢献人の大人達は会社で汗水垂らしている。

 そんな時間帯にわらわら沸いてるプレイヤーって。


「ま、俺もそんな一員ですし」


 しかし、そうなるとアイテムウィンドウの二行占領している肉売らねえと。武器はそこらで売れたけど、モンスター素材はどこで買取? 普通にギルドか?





「おお、嬢ちゃん! 依頼をクリアしてきたみたいだな。これがその報酬だ」


[【練習依頼】をクリアしました。

 クリア報酬としてスキルポイントを2獲得しました。

 アイテムポーチが配布されました]


 ギルドの受付のオッサンに話しかけたらクリア報酬貰った。練習依頼は共に200ヴィルだから400ヴィルを得た。


 あと最初の依頼だからだろう。スキルポイントが入ってきた。とりあえずは鷹の目を取得しておく。所持しているポイントはこれで0。

 そして何よりアイテムポーチだが、かなり便利だ。初期は一マス一種上限20個の全部で五十マス固定。職業レベルが5を越えると、1上昇に付き五マス増えるとのこと。一行20個の五行しかないウィンドウとは比べ物にならない。最初からくれよと異議申し立てたい。


 そんなこんなでアイテム所持数が増えたので、アイテムウィンドウから携帯食料を突っ込む。依頼報酬の袋に入ったお金はポーチに入れればいいかなと思ったが、普通のゲームと同じで売買すると勝手に上下するみたいだ。受け取って数秒したら袋が消えてヴィルが増えた。

 手持ちは800ヴィルになったが、長距離移動を見越して一個50ヴィルの携帯食料を7個買い込んで入れた。後は木の矢を20本を買って、残金150ヴィル。

 実弾がある武器って結構金かかるんだよね。自分で造れるようになりたいな。


「さて、ど〜こ〜に〜行こうかなっ! よし、西南西!」


 スタート地点の街付近ではモンスターの力量は1〜5までと掲示板に書いてあった。マップウィンドウを開くと歩き回ったから、スタート地点を中心に併せて九マスが見れる。縮尺いくらとは書いてないが、マス端の辺まで到達するのに走って三時間かかったと書き込まれていた。


「三時間程度ならいいか。ダッシュスキルもあることだし、ちょっとは短くなるだろ」





 結果三時間弱で地肌が見える感じの原っぱに来ました。見た目広……、広すぎる空き地に見えなくもない。

 誰だ……、ダッシュスキルなしで三時間とか書き込んだアスリートは……。途中レベルが上がったダッシュスキルあり、戦闘を避けて三時間弱なのに……。何故だ……。


 落ち込んだ気分を深呼吸で跳ね上げさせ、周囲を警戒する。


「そう言えばこのあたりの情報はないな」


 見晴らしがいいので不意打ちされない良さがあるが、事前情報がまったくと言っていいほどない。何故ならここに来た全員は同じ敵に死に戻らされているからだ。その敵と言うのが厄介らしい。


「さっそくおいでなすったか」


 バサバサと重なった羽音が黒い影と共にやって来た。識別範囲に入った瞬間に腰から短剣を抜いて構える。



[クロウ]

 種:獣 エネミー Lv2

[クロウ]

 種:獣 エネミー Lv1



 どのラインかは知らないが、侵入したプレイヤーを団体様ご一行でお出迎えに来る。その数は初期エリアだから5〜7と少なくされているが、Lv2〜3ではとてもじゃないがプレイヤーの技量がないと迎撃できない。


「よっ、はっ、とっ」


 自前の反射神経とスキルの鷹の目、ダッシュにアクロバティックを使用して回避し続ける。余裕があれば切りつけたりしているが、傷が見えないのでどれに攻撃したかわからない。判断する余裕もない。


「完璧サブ職持てるまで育ててから挑戦しろって言ってるみたいなもんだろコレ」


 愚痴ってる間にも避けきれず掠った攻撃でHPゲージの四半を削られている。掠った箇所の一部には勿論現実リアルでは持ってない部分おっぱいがあり、感覚が違うので当たり判定の把握ミスだ。

 それでも一羽、また一羽と落ちていく。そして最後の一羽を落とすとインフォのウィンドウが開く。



[今回の戦闘により種族レベルの上昇。スキルポイントを1獲得しました。

 能力値を1つ上げてください]



 回避上げないと無茶してるから死に戻りそうだ。



[name:コクーン]

種族 人間 女 Lv3(↑1)

職業:アーチャー Lv2

副職業:なし


STR:11

VIT:16

INT:6

SPD:20(↑1)

RES:9

TEC:22



[取得可能スキルが追加されました]

[今回の行動で【アクロバッティック】のレベルが上昇]

[今回の行動で【短剣】のレベルが上昇]

[今回の行動で【鷹の目】のレベルが上昇]

[今回の戦闘により職業レベルの上昇]


[name:コクーン]

種族 人間 女 Lv3

職業:アーチャー Lv3(↑1)

副職業:なし


STR:13(↑2)

VIT:17(↑1)

INT:8(↑2)

SPD:21(↑1)

RES:10(↑1)

TEC:23(↑1)



 序盤での強敵はレベ上がんの早いな。後一つ上げれるかな? と、解体解体。

 最初に倒した烏2羽は消えたのか見当たらない。ので、残りの5羽を解体すると残ったのは三枚の羽根。



[烏の羽根]

 クロウから取れる羽根。素材。

[烏の風切り羽根]

 クロウから取れる羽根。素材。

[烏の濡れ羽根]

 クロウから取れる淡く湿っている羽根。レア素材。


[今回の行動で【識別】のレベルが上昇]



 レア素材って。それよりも三枚別々って……。まあポーチは空っぽなんだから空きありまくりで困らないからいいけど。

 HPは半分切ってるからちょっと休憩してから、経験値稼ぎ再開だ。


「しかし、こうもおっぱいがあると当たり判定増えるし、重心もズレるからもうちょい削れば良かったかな?」


 ポヨンと揺れさせて見るが、デジタル補正なのか根元が痛いと言うことはない。

 アバターの再構成は金をかけるかとある条件を満たさなければ、垢削除からの作り直ししかない。ちょっとサイズ誤ったかな? と、ある層から睨まれる愚痴を呟く。


 仕方ないと割り切り、アバターの癖と特徴を体に染み込ませるためジャンプしたり、反復横飛びや倒立、爆転、宙返りを繰り返しHPが八割まで回復した時にドギィを視界に捉えた。こちらにはまだ気づいていない。


「ポップした瞬間かな。ま、経験値いただきます」


 弓を構えて狙いをつける。鷹の目の効力か、前に狙った時よりもドギィが近くに見える。

 喉に狙いをつけ、弦から指を離すと引き絞った弓から矢が飛び、ドギィの肩につきたった。それでこちらに気づいたのか走ってやってるく。それを迎え撃つように矢をつがえ、


「シュー……ト」


 ドギィの鼻っ面真っ正面目掛けて放った矢は当たる瞬間に方向を変えたためわき腹あたりに刺さったが、確認する前に次の矢を構えて放つ。その矢は後ろ足に刺さりバランスを崩して地面を勢いそのまま滑って止まる。


「チャ〜ンス」


 ドギィに向かって無駄なアクロバティック移動をして、倒れている近くで飛び上がり弓を叩きつける。

 それがトドメとなったのかゲージが消滅した。



[今回の行動で【弓】のレベルが上昇]



 どっちの行動でレベルアップしたんだろうか。射った方? 叩きつけた方?

 まあ、わかんないからいいか。あと数回戦ったら街に戻るか。

 ドギィは忘れずに解体したが、アイテムドロップはなし。


「さて、ちゃっちゃと終わらすか」




[今回の行動で【短剣】のレベルが上昇]

[今回の行動で【アクロバティック】のレベルが上昇]

[今回の行動で【識別】のレベルが上昇]



 あと数回敵倒したらレベル上がりそうなんだが、矢筒に入れていた矢が無くなってきた。新しいのを出してもいいが、先に失った分を補充したい。この調子だと今日中に矢がなくなる。

 矢が無くなったアーチャーは弓で戦えと言うのか?


「まあ、暗くなる前に帰って明日の用意でもするか」


 片道三時間の道を走って帰らねばならないのだ。早めに発ったほうがいい。

 空腹はさっきパッサパサの携帯食料を食ったから膨れている。

 さあ長距離障害物走の始まりだ。









[今回の戦闘により種族レベルの上昇。スキルポイントを1獲得しました。

 能力値を1つ上げてください]


[name:コクーン]

種族 人間 女 Lv4(↑1)

職業:アーチャー Lv3

副職業:なし


STR:14(↑1)

VIT:17

INT:8

SPD:21

RES:10

TEC:23



 帰り道を真っ直ぐ走っていると2、3匹モンスターが絡んできたので勢いそのままドロップキックして地面を滑ると、HPが三割まで削れてそこから喉に弓で何度も突いてゲージを消し飛ばした。

 能力値上昇はSTRに振った。……気分で上げてたけど、とりあえず20に近いのから育てる事にしよう。次から。





[今回の行動で【ダッシュ】のレベルが上昇]



 いつも走って移動してたからかダッシュスキルのレベルが上がっていく。今日で2レベ上がってんぞ。ビックリだ。そろそろ落ち着くよな?

 ドロップした肉を売ってお金を受け取ると宿屋に泊まってログアウトをした。初めてログインしてから3日間は宿代は無料サービスなので使うに越したことはない。

[name:コクーン]

種族 人間 女 Lv4(↑2)

職業:アーチャー Lv3(↑1)

副職業:なし


STR:14(↑3)

VIT:17(↑1)

INT:8(↑2)

SPD:21(↑2)

RES:10(↑1)

TEC:23(↑1)


[スキル]

 弓Lv2(↑1) 短剣Lv3(↑2) ダッシュLv4(↑2) 工作Lv1 識別Lv3(↑2) 鷹の目Lv2(↑1)

 アクロバティックLv3(↑2) 耐毒Lv1

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ