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しかし、ベラよ。女として俺の手元の超級を見るその顔はどうにかならんのか? くっそ汚え物欲しそうな顔になってるからもうだめな気がするが。とりあえずスクショを連写でっと。
「そんな飢えて餓えて飢えまくった狼(別名行き送れ)みたいな顔でこっちみんなよ。ああ、もうポーションに視線ロックして俺の話聴いてねえなコイツ! 話きかねえとコレ割る「ハイなんですか!」
ああ、もう。こいつマンガでよくある目の前にエサを吊り下げられた狂った科学者みたいに扱わないといけねえのかよ。
「次やっても同じようなものが出来るかしらねえし、貧乏性な俺的にはレアすぎる超級とか要らないし、上質なポーションくらいがいいんで交換だ」
「はい! なにがいいですか!」
「とりあえず、上質と普通の品質のポーションと状態異常用、MP回復があれば……」
「このくらいでいいでしょうか!」
「お、Oh……」
トレード画面に出されたものは要求したアイテム各種25個。それにHP、MP両方回復するポーションまで乗っかってた。それに驚きながらも、了承してトレードが完了する。
アイテムが渡った瞬間にそれを眺めだして傾国の宝石が魅了した人間のようになんか目から怪しい光を出してそうな感じでそれを眺めていた。そんなに見入るほどのものだろうか?
とりあえず次のアイテムの生成に移ろう。
取り出したるは蛇のドロップアイテム。
[石蛇の毒袋]
・シュタインシュランゲから取れる毒袋。麻痺毒が詰まっていて取り扱い注意。
ランク2
耐毒があがったと思ったら麻痺毒だったのか。ってーことは、基本的な状態異常の毒になる奴以外にも出血毒や神経毒なんかもあるってことか。……神経毒って麻痺毒だなこれ。
まあ、ここではあとで別の症状が出る奴でも毒に分類されるならある程度は耐毒で防げるってわけか。まあ、耐毒抜かれても他の耐性があれば無効化できるってことだよな。
コレを乾燥させて……。
「ベラ、軟膏的な奴持ってねえか? 紅みたいなのでもいいから」
「えっと、コレでいいですか?」
[油脂性基剤]
・蜜蝋などからの素材から作られた軟膏。撥水性があり洗い落としづらい。
ランク4
[乳剤性基剤]
・油と水などからの素材から作られた軟膏。洗い落としやすい代わりにたまにかぶれる。
ランク4
投げ渡されたのは二種類の軟膏。それぞれ素材や特性が違うが、間違いなく軟膏だ。
「お前なんでこんなん持ってんだ?」
「私これでも薬剤スキルは持ってるので、イベント前に回復アイテムを作ろうと薬剤師と錬金術師のNPCさんに土下座んで習ったときのあまりです。本来は溶液と並んで薬剤の基礎アイテムでそれに薬草の汁を混ぜ込むことで塗り薬の完成です」
「へえ。俺もアーチャーだから薬剤スキル取得も視野に入れとくのもいいな。イチイの矢とか」
「コクーンさんみたいに器用でしたら手を出してみるのも面白いかもしれないですね。フヒッ。それと別に突っ込みませんよ私は」
とりあえず乾燥して砕いた毒袋の粉を混ぜ込む。
[麻痺毒の軟膏]
・軽度の麻痺を与える。使った基材により洗い落としづらい。
ランク2
出来たのは低ランクの塗り毒。軽度の麻痺ってどのくらいの麻痺なんだろうか? しかも毒の強さが書かれていないからどの抵抗値で対抗されるのかがわからない。コレはランクで判断していいのか?
今度は煮詰めて混ぜ込んでみようか。幸い道中で倒したから毒袋に毒の実は1スタック近くある。何度か試してみよう。
[麻痺毒の軟膏]
・軽度の麻痺を与える。使った基材により洗い落としづらい。
ランク3
[麻痺毒の軟膏]
・軽度の麻痺を与える。使った基材により洗い落としづらい。
ランク4
[麻痺毒の軟膏]
・軽度の麻痺を与える。使った基材により洗い落としづらい。
ランク5
二個、三個、四個と煮詰めた毒を試した結果ランクだけが上がっていくと言うことになった。つまるところやはり毒の強さはランクで判断して良いという事か。
とりあえずランク5までの塗り毒を別の基剤と合わせてで五個ずつ作っておこう。一応ね。
さて、ここに毒の実があるんだが実際これ危険みたいだ。ランクが6ある。塗り毒の例を考えるに多分俺毒る。だってランク4、5で何回か麻痺ってるんだから。しかもこの実の毒は最悪の麻痺と出血の合わせだ。かかったらすぐに死に戻っちゃう。
コレは後回し。耐毒が育ってからにしよう。
だから次はコレ、鉱石。いつも鍛冶に使ってる鉱石じゃないよ? もちろん硫黄に硝石、他にもいろいろある。これで作れるアイテムで鍛冶のときの強化が捗りそうだ。
・・
[今回の行動で【錬金】のレベルが上昇]
[今回の行動で【耐毒】のレベルが上昇]
なんて考えてるときもあったよ……。まあ、俺の悪乗りもあったんだけどまさかベラまで乗ってくるなんて思わなくてねえ。
その結果生み出されたのが。
[ニトログリセリン]
・爆薬。衝撃感度が高くわずかな衝撃や熱で爆発を起こすので取り扱い注意。
ランク7
[今回の行動で【識別】のレベルが上昇]
[今回の行動で【鑑定】のレベルが上昇]
「珪藻土ー! お客様の中に珪藻土をお持ちの方はいらっしゃいませんかー!!」
「う、うわわ……。どどどどどど、どうすればばばばばばば」
「落ち着けまずは離れるんだ、ゆっくりと。ゆっくり離れろ。まままま、まだあわわわあわわわ」
「あsdじあいえjごいsだjmbんhぴあpjgm」
やばい! ベラがパニクりすぎて人の言語を忘れてやがる。一応離れたが爆発はしないよな。
確かこの部屋の説明には取り扱う薬品によっては品質が鉄火、鉄火じゃねえ劣化しないように一定温度が保たれるってあったから温度での爆発は無いはずだ。
「まず、あわてずに検索サイトの先生に頼るか」
遅い表示に焦れながら検索して総合情報サイトからダイナマイトのページを開く。作り方には珪藻土を使用するほかに木屑を使って作る方法もあった。
「ここに居たんですか。ちょっと聞きたい……」
「おお、タリス君丁度いいところに来てくれたね木屑を持ってないかね? 無かったら木を数個貰えたらうれしいんだが。今すぐ、早く、大至急!」
「……そのこと。必要、なら」
「ハリ-、ハリー、ハリーアップ!」
木工で出てくる木屑が溜まりすぎていてどうすればいいか聞きに来ていたらしいタリスから木屑(1kgで1アイテム)をダースで貰うと、すぐさま乾燥させて木粉に変えると必要な鉱石から取り出したものと混ぜ合わせてそばにあった試験管の中に詰め込みニトロをゆっくり注ぎ込む。
[試作ダイナマイト]
・爆発性が高く取り扱いが難しい薬品を安全に使用できるようにしたもの。威力は中々のもの。
ランク6
まあ五個できてしまったが、出来てしまったものに罪は無い。ちなみにタリスにいるかと聞いたら丁重にお断りされた。
「さて、火薬も作ったことだし鍛冶場に篭ると――」
「出てきているのならきちんと食事をしようか」
「あ、あああぁぁぁぁぁぁ……。俺の、俺ちゃんの生産作業の時間がぁぁぁぁぁあああ」
後ろから現れたティグアに捕まって料理レギオンまで連れて行かれる。反抗してみるがSTR対抗で無計画に上げている俺に対して、筋力と賢さ二極振りしているティグアに勝てるわけが無く泣く泣く作業を諦めることに……。
今日頼んだのはクリームシチューでした。美味しかったです。
ちなみに篭っていたうちに他のレギオンがマップのイベントを攻略していて、奥のマップ以降広がることは無く、攻略はあと少しだったが俺らが行ったほうは手前以上に現れる物量に負けて死に戻りが乱発していて、両方とも攻略が出来ていないそうだ。そう言う事だそうだ。
[name:コクーン]
種族 人間 女 Lv11
職業:アーチャー Lv8
副職業:テイマー Lv8
STR:26
VIT:25
INT:15
SPD:30
RES:18
TEC:33
[スキル]
弓Lv13 短剣Lv13 鏢LV6 縄LV5
無属性魔法Lv3
鷹の目Lv10 梟の目Lv6 鷲の目LV6
アクロバティックLv9 ダッシュLv13
手品Lv11 識別Lv16(↑1) 鑑定Lv9(↑1)
鍛金Lv8 錬金Lv7(↑1) 鍛冶LV8 工作Lv10 部品製作Lv5
耐毒Lv3(↑1) 耐暑LV8
スキルポイント7




