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弓兵はモンスターを駆る?  作者: 狭凪
第一章

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 知らぬ間に作ってたとは言え、前線組みでさえも素材からやドロップなどで一装備持ってるか持ってないかのランク6。そして一つ上と言ってもようやく漕ぎ付けたレアより上の装備を持っていることからどこの誰が作ったかで鍛冶や攻略の掲示板で騒がしくなっていたらしい。

 俺がちょくちょく情報を仕入れに入る掲示板は敵分布かマップ程度だったからぜんぜん知らなかった。

 最初の町の鍛冶屋を虱潰しに訪ねていった奴がいたらしいのだが、どうせNPCだからと不躾にやったらめったら、舐めきった態度で聞き込みをしていた所為で周囲の鍛冶屋のNPCに袋にされリスポーンの上、鍛冶屋及び品物を卸している店にそのプレイヤーがブラックリストに記載の旨が回されたらしいからさあ大変。雑貨屋や武器屋、挙句の果てには一部の飲食店から入店拒否のために入り口にそのプレイヤーのみに対しての見えない壁が貼られ、その解除に奔走、無一文どころか初期装備にまで戻される始末でようやく解除してもらえたと言う話を今聞いた。



「えげつねえな運営……。それと商売人」


「たとえゲームであろうと、NPCには人格AIが稼動している。本物同様にきちんと判断して接しろと言うことだろうな」


「ま、生産組を馬鹿にした報いだな。NPCだろうと俺らと同じで戦う術を持ってるって事忘れてたのだろう。俺らより上に設定したあるのにな」



 真実を言ってないかも知れないが俺のテイマー師匠(笑)の主職業は三段階目くらいの槍使いランサーって言ってたし、ディルマのオッサンは主職業教えてもらってないし見えなかったし。二人ともかなりのレベルなんだろうな。師匠クラスに任命されることだし。



「で、お前らどうするつもりなんだ?」


「ああ、そうだったな。本題を忘れるところだった。で、ここに来た目的なんだが、このレギオンに入団させてくれねえか?」


「入団ってのはいいけど、レギオンってなんだ? ギルドじゃないのか?」


「説明されてねえのか? この建物がレギオンハウスってのもしらなそうだしな」


「ギルドホームとかかと思ってた」


「それだと冒険者ギルドと被るからと運営の人らがレギオンにしたらしい。掲示板でその質問が出ていたから間違いない。で、レギオンはまあ、他のゲームにあるプレイヤーの集まりであるギルドと同じ意味だと思ってくれてかまわない。それでそのレギオンに入るとレギオンハウスの施設を自由に使えると言うのが第一だ」


「? それどこで知ったんだ? レーメットは何も言わなかったが」


「言われなかったからねー」



 ニコニコと笑顔を保っているレーメットから声が掛かる。そこは融通とかしてくれてもいいところだろ。臨機応変お願いしますよ。


「まあ、第一がそういうところだ。他にも復活地点の変更や共通倉庫、店舗やそのほかにも様々なことが出来るらしい。と言っても、いまの段階じゃ生産施設と復活地点の変更くらいしか出来ないみたいだがな」


「そうかなら許可はしとくぞ。んーっと、これからどうするつもりだお前らは。とりま、俺は素材が不足しだしたのと、試作品のためしをやりに行く……って言っても今からじゃ睡眠ペナ受けてセーフに入れるかどうか」


「そうだなぁ……俺は今のところは新しい素材ってのも何もないから俺も狩りだな。城猫の奴も欲しい副職がないってもんだからそれに付き合うのもあるがな」


「そういえば、ここって副職つけるところがあるのか?」


「今日の朝になったら最初の建物の中にギルドの受付嬢見たいな人がいたらしく、そこで受け付けてくれている。私たちも帰り際に寄ってみた」



 イベント前は分けるのを楽にするために副職を取らせなかったってことみたいだな。入ってからじゃ取ってくれってことだな。

 ティグアに確認してみると目的の銃士が出ていたみたいですぐに取ったらしい。ベラのレベルは……まあ足らなかったらカワラギらと同行させるか。足りないってことはないと思うがな。



「タリスと私らは山岳付近の森に行きたいです! 宝石の材料になる原石とか木工に使える木材を入手が目的だ!」


「……そうだな。時間的に明日行動になるんだが俺とティグアの組とディレンナとタリスの組で素材集め。カワラギと城猫、明星とベラの組でレベルアップってとこになるか」


「そうだな。私とコクーンについては今の時点では装備強化かイベントを進めるくらいしかないからその方がいいだろう」


「私部屋に篭って錬金してたいです……」


「わがままを言うな。動け、そして稼げ!」



 明日の方針が決まったことからそれぞれ自分の部屋に戻ったり、作業したりと自由に時間を使った。

 もちろん俺はすぐに寝た。地味にウサギどもの毛皮が暑いのでベッドから出して寝ていたが、いつの間にか入り込んでいて、朝起きたら耐暑のレベルが上がっていて思わず吹いた。



「そう言えば手品スキルの技能確認してないな」



 モンスターに対して真正面からの不意打ちや人目がある状態での鍛冶で上がっていた手品。レベルが上がっても技能を確認していなかったから目を通してみた結果、かなり面白いものがあった。

 開錠と入れ替え。開錠はそのまま開錠ってことだが、開錠スキルが死にスキルになるってことがあったらしいから、開錠スキルは低レベルでも道具を使用したりプレイヤースキルが高いと成功する確立が上がるが、手品の開錠はゲーム上種がない手品ってことで現れる立体や平面、知恵の輪、ピクロスにナンプレといったパズルをクリアしなければ開かない仕様になってるみたいだ。ためしに自室の鍵で試してみたが出てくるパズルは毎回ランダムみたいだ。難易度は変わらないみたいだが。

 あと入れ替えのスキル。これは数でアイテムポーチの欄から現在のレベルの数で種類と重量と数が登録できるみたいだ。たとえばスキルレベルが5の場合、アイテムは5種、重量は5まで、消費アイテムなら5つまでと言った具合だ。消費アイテムではない武器の類だと重量5までの剣が5本までみたい。

 俺のスキルレベルは9なので縄鏢もどきといつもの短剣は入るみたいだ。それに投槍も入る。あとは……、とりあえず弓と矢……九本とかだから矢はいい。後どれを……といってもドロップ品と携帯食料にポーション、ティグアの武器作ったときの試作品くらいだな。ポーションでも登録しておくか。



「待たせた。後の二人は」


「まだ来てないよ。もし時間に遅刻やまだ寝ていたら目覚ましバズーカしにでも行こうか」


「それはいいアイディアだ。だが、その前に私の装備を直してくれないか? 耐久が減っていて少々不安でな」


「んー、……応急修理、応急修理、応急修理っと。これでいいだろう」


十分じゅうぶんだ」



 鍛冶技能の一つ応急修理。対象の耐久力を5%回復する技能。一回に付きひとつの装備で次発動までのクーリングタイムはAにかけた瞬間から一日だが、Aの次にBにかけることが出来る。まあそのBも次かけれるのが一日後になるが。



「さて、寝起きどっきりと行きますか」


「ああ、そうするか」



 その日の朝一番に町中に響く爆発音がとある場所から放たれたとか何とかと、イベント中の情報交換の掲示板で議論が回されそののちに原因の解明スレが立ちすぐに二つ目に入ったとか……。

 その原因の場所では複数人かもしれないプレイヤーの髪型がボンバヘッになったとかならなかったとか。

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