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弓兵はモンスターを駆る?  作者: 狭凪
第一章

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18/91

18

[今回の行動で【ダッシュ】のレベルが上昇]



 向かっている途中にダッシュレベルが俺1、明星とティグアが2ずつ上がって夕暮れくらいに建造物の下に着いた。

 ウサギ達が起き出すくらいの時間なのに周囲が把握できるくらい明るい。この建造物が仄かに、だが光源並みに辺りを照らしている。



[???のオベリスク]



 オベリスク……。やべーな。カードの奴しか出てこない。こういう場合は頼れる検索エンジン先生始動!

 神殿などに立てられた記念碑モニュメントの一種。近代および現代においては、エジプトに拠らず欧米の主要都市の中央広場などにも建設され、その地域を象徴する記念碑で金や銅の薄板で装飾され、太陽神のシンボルとして光を反射して輝くようにされていたとされる。また、その影を利用して日時計としての役割も果たした。

 とあるが、これ御影石を研磨したようなやつで、周囲には文字盤はないな。識別のレベルが足りないみたいらしいから何のオベリスクなのか、どういう物なのかがわからない。何度か識別をかければレベルが上がって見れるようになるだろうが、その時間はくれないようだ。


[サンドストーンマン]

 種:質 LV8

 ランク1


[マッドサヴラ]

 種:爬 LV4

 ランク2


[サンドシューター]

 種:魚 LV5

 ランク2


[マッドスライム]

 種:質 LV3

 ランク2


 オベリスクの向こうからモンスターが群れで現れた。その中で一番強そうなのが巨大な完全人型のゴーレムだ。



[グラネイトジガンテ]

 種:巨 ???

 ランクXX


 グラネイトを調べると花崗岩と出た。溶岩の地層から出てくる石と記憶しているが、それの巨人、しかも人間に限りなく近い形で立っている。

 敵か敵じゃないかを表すマーカーは鷹の目でも見えない上に、識別でさえも種族と種類くらいしか見えない。



『この地の謎を解きし兄弟なれば、彼の者の褒美を賜らん。 この地は水面に揺れし鏡面あれどいつしか木々芽吹き、台地へと変わり、そして現在のぬかるむ土地へとなった。その時から命を持たぬ者が現れ自らの範囲を広げた。

 この地と変えた者さえ倒すことが出来たのなら、昔の美しい水面の姿を見せるだろう』



 はあ? 要約したら地形変動で陸地が出来て、モンスターが現れたって事だろ。謎とはいったいなんぞや。

 それに目の前のモンスターの謎だ。言葉が終わるまで動かなかったが、全滅させていいのか?



「まずは一匹」


「いや、何か考えようぜ!」


「行動してから考えればいい。そう言い合いしてる暇もない。来るぞ」



 完全にお前のせいだからな! 一匹死んでから全部が動き出したぞ!



「あーもう! 全員散開、相手できそうな奴から叩け」


「えー……」


「ウサギ付けてやるから働けベラ。あと死なさすなよ」



 夜になっているので起きているウサギたちをベラに付けると、一番弱そうなマッドスライムの群れへと走っていった。

 ベラの手に持っていたのは明星が急いでルーン付与エンチャントした樫の杖。しかも上部が重くしてある打撃用の杖だった。


 ベラを追い立てた後に俺の相手を確認すると、サンドストーンマンはティグアが、マッドサヴラを明星が取っていたのでサンドシューターとなった。

 サンドシューターの見た目はムツゴロウに近いが小型犬の大きさで背鰭がデカく、胸鰭が腹に沿って一対あり波打たせて動いている。



「で口から砂を勢いよく吐き出すからシューターね」



 名前の通り水鉄砲張りに砂を飛ばしてくる。それは顔を向けている方向に飛ぶので、発射モーションが見れれば躱せる。



「はい、これで最後っと。他のみんなは……」



 一匹一匹確実に倒したので、他の奴らの手助けに向かうため振り向くとズラッとサンドシューターが並んでいた。



「は? いやいやいや」



 前の方向を向くとシューターの亡骸。もう一度振り返ると沢山のシューター。



「いやいやいやいやいや!」



 即日速達の追加発注なんてのはしてないんだけど? なんの嫌がらせですかね。



『こちらティグア。全滅させたら増えたのだが、そちらはどうだった』


「こっちも同じ状況だ。倒したら追加来やがった」


『わ、私の方も同じです』


『俺の方は一旦居なくなったが、はぎ取りの最中に現れたぞ』



 パーティウィスプ機能でティグアの状況報告から全員の様子がだいたい同じということがわかった。それと、この現象の解決策も多分推測できる。始めのなぞだから簡単に設定されてるんだろうか?



「ティグア、ベラ、お前等は一匹だけ生け捕りに、明星は全部狩れ」


『了解した』


『あっ、はい』


『俺だけハードじゃん!』


「うるさい。生け捕りにしたらそっちも手伝う」


『約束だかんな!』



 全員言った通りに行動して、一匹だけ残すと追加は現れなかった。そして、順番に捕まえたモンスターを順々に倒していき、ローラー作戦で謎をクリアした。

 だけど、順番間違える度に即日速達の追加発注が出てくるから何度も大群を倒す羽目になって正直しんどかった。



『これで最後っ』



 本当の最後の一匹を倒すとイベントのインフォが来た。



『時が経ち、地が現れた時には彼の者は気づいていた。美しき水面はいつまでもその姿ではいられないと。しかし一縷の望みにも賭けてみたかったのだ。過去に幾度と見た不変と思った水面に戻る望みに。

 しかし、やはり水面は戻らなかった。時による流転は彼の者に戻す術はない。





 戻す術はないが現す術があった。いつか見たどこへも続いていた水面は無理だが、あの綺麗な水面をまた見れるならば。感謝する兄弟』



[スキルポイントを4獲得しました。現在8ポイントです]



 インフォが終わると湿地だった地面から水気が引いていき、それに伴ってオベリスクが、地面が下がっていく。地面が下がっていく現象が足元まで来ていたので、後ろに下がって様子を見る。 そして、その現象が止まるとオベリスクの頭がある場所を中心に湖が出来ていた。



「これで終わりなのか?」


「いや、謎解きの結果の説明が終わっただけだ。俺らについてのインフォが来てない」



[今回の戦闘により種族レベルの上昇。スキルポイントを1獲得しました。現在9ポイントです。

 能力値を1つ上げてください]


[name:コクーン]

種族 人間 女 Lv9(↑1)

職業:アーチャー Lv6

副職業:テイマー Lv5


STR:23(↑1)

VIT:22

INT:11

SPD:26

RES:15

TEC:29



[今回の戦闘により職業レベルの上昇]


[name:コクーン]

種族 人間 女 Lv9

職業:アーチャー Lv7(↑1)

副職業:テイマー Lv5


STR:24(↑1)

VIT:23(↑1)

INT:12(↑1)

SPD:28(↑2)

RES:16(↑1)

TEC:31(↑2)



[今回の戦闘により副職業レベルの上昇。スキルポイントを1獲得しました。現在10ポイントです。

 能力値を1つ上げてください]


[name:コクーン]

種族 人間 女 Lv9

職業:アーチャー Lv7

副職業:テイマー Lv6(↑1)


STR:25(↑1)

VIT:23

INT:12

SPD:28

RES:16

TEC:31



[今回の行動で【弓】のレベルが上昇]

[今回の行動で【短剣】のレベルが上昇]

[今回の行動で【鏢】のレベルが上昇]

[今回の行動で【梟の目】のレベルが上昇]

[今回の行動で【アクロバティック】のレベルが上昇]

[今回の行動で【識別】のレベルが上昇]

[今回の行動で【ヒョウ】のレベルが上昇]

[今回の行動で【梟の目】のレベルが上昇]

[今回の行動で【アクロバティック】のレベルが上昇]

[今回の行動で【識別】のレベルが上昇]

[取得可能スキルが追加されました]



 今回モンスターを何度も倒したおかげか物凄くレベルアップした。種族、主、副職業すべてレベルアップしてスキルポイント2入った。これで狙撃と縄のスキルを取れるが、今は狙撃スキルいるかな?

 ん? 鷲の目が出てる。…………よし。



[今回の戦闘によりアルネブのレベルが上昇。

 能力値を2つ上げてください]


[name:アルネブ]

種:ゲッコーラビット Lv5(↑1)

STR:9

VIT:9

INT:5(↑1)

SPD:10(↑1)

RES:4

TEC:4



[今回の戦闘によりニハルのレベルが上昇。

 能力値を2つ上げてください]


[name:ニハル]

 種:シャッテンラビット Lv5(↑1)

STR:9(↑1)

VIT:7

INT:4

SPD:11(↑1)

RES:5

TEC:6



 ウサギ達もベラの近くでがんばっていたからレベルが上がった。そろそろ育成の方針を決定しないとと思って、アルネブは平均的に、ニハルはSTRとSPDを基本に育てることにしてみた。



「ステータスの更新は終わったか? ここはセーフティーエリアみたいだからここで一泊すると提案してみるが」


「ああ、そうするか。一応睡眠不足のペナルティ食らわない程度で見張りをしておく……。ん? お前らも見張りするのか?」



 ウサギたちがぴょんぴょん跳ねて主張してくる。後ろのほうからすでに寝ているベルの口からぴょんぴょんするんじゃ〜って漏れてたがなんの夢を見ているのやら。



「一応警戒のために鳴子を設置しとくか。先寝てていいぞ。俺が起きてて、睡眠ペナルティがどれぐらいで起きるか計っておきたい」


「そうか。頑張って見張りをしていてくれ」


「ありがとうございますぴ〜……」



 明星のやつ一瞬で寝たな。しかも大の字で寝るとか無防備すぎるな。とりあえずガンガンに鳴りまくる鳴子を近いとこに置いておくか。誰かが来たときが楽しみだ。



「………………」


「そういえばお前も直ぐに寝れる奴だったな」



 ティグアは対照的に胡座を組んで杖を抱え込んで寝ている。警戒感が強いみたいで木々の音に小さく反応している。さすがに気が休まないだろと思うが、前にこれでも疲労は取れると言っていて、次の日完全に本調子のこいつを見て化け物か!? と驚いた。



「で、こいつはこいつでなんて寝方してんだ」



 ベルは二人とはダンチの寝方で正座から体を前に倒して、組んだ腕を枕にしている。通称『ごめん寝』だ。まえに仕事で疲れすぎていて限界を超えたあとに俺もこうなっていた時が会ったみたいだが、そのときめっちゃ夢の中で動けなくてもがいてたわ。

 面白そうだから三人ともスクショしておく。あとあと寝方コレクションでも作れそうだな。


[今回の行動で【工作】のレベルが上昇]


 鳴子設置し終わったときにレベルが上がった。うん、これも一種の工作だからだろう。

[name:コクーン]

種族 人間 女 Lv9(↑1)

職業:アーチャー Lv7(↑1)

副職業:テイマー Lv6(↑1)


STR:25(↑3)

VIT:23(↑1)

INT:12(↑1)

SPD:28(↑2)

RES:16(↑1)

TEC:31(↑2)


[スキル]

 弓Lv7(↑1) 短剣Lv10(↑1) 鏢LV4(↑1) 縄LV1(新規)

 鷹の目Lv7 梟の目Lv6(↑1) 鷲の目LV1(新規)

 アクロバティックLv7(↑1) ダッシュLv11(↑1)

 手品Lv9 識別Lv10(↑1)

 鍛金Lv7 錬金Lv3 鍛冶LV7 工作Lv8(↑1)

 耐毒Lv1 耐暑LV5


スキルポイント5


[name:アルネブ]

種:ゲッコーラビット Lv5(↑1)

STR:9

VIT:9

INT:5(↑1)

SPD:10(↑1)

RES:4

TEC:4


[スキル]

 体当たり 反光 薬草探知 夜目 夜行性


[name:ニハル]

 種:シャッテンラビット Lv5(↑1)

STR:9(↑1)

VIT:7

INT:4

SPD:11(↑1)

RES:5

TEC:6


[スキル]

 体当たり 順闇 警戒 夜目 夜行性


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