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一回仕事の時間が来たのでファームまで走ってログアウト、1日経ってログインした。
ボリボリと携帯食料をかじりながら、石を結んだ縄の改造を行う。三本目の短剣の柄を縄が通るような穴が開いた物と取り替えて、長さ3mくらいの二本取りのようにして縄鏢的なものを作った。
[縄付き重厚な短剣]分類:縄鏢
STR+10 耐久 [短剣:60 縄:10] 重量4
・重厚な短剣を鏢に見立て柄に縄を結んだだけの物。縄は輪になっている。
「こんなもんかな? ちょっと扱いづらいな」
二本とも持ったり輪っかに腕を入れたりと様々に試したがちょっと難しい。
[取得可能スキルが追加されました]
なんか取得可能スキルが増えたみたいだがたぶん縄鏢だろう。武器スキルに必要なスキルポイントは3以上だからほいほいと簡単に取れるわけが無い。そのほかにもいろいろと有用スキルが転がってる。そうほいほいと取って使えるようにするとか。
するけど何か? 3ポイント使用して取得できたのは武器の『鏢』スキルだ。ほかにも『取縄』のスキルが存在していたがそれは4ポイントだったから諦めた。またポイントもらえるイベント発生しないかな?
「おうおう、若干だがやりやすいようになったな。さて、次の馬を狩に行くか」
できれば多く手に入れて防具を充実させたい。腕の回転を止めて縄鏢もどきを腕に巻きつけることで纏めて腰に引っ掛ける。ウサギたちを育てるためにどうしようかと思って寝ているとこ悪いが襟巻きのように首に乗っけてみるが、落ちないようにガリガリと引っかいてくるので諦めた。
さてそんなこんなしてたが馬を狩りに走り出し西へアイテムを求めて全速前進だ!!
[カバリオ]
種:獣 テイム Lv3
ランク1
なんかテイムできた。
五匹目くらいに首に縄を巻きつけた状態で背中に飛び乗ったら振り下ろされるように暴れだしたから抗ってたらいつの間にか大人しくなってテイム状態になった。この状態で街やファームなどのセーフティーゾーンに入ると完全にテイム下に入るらしく、名前をつけられるようになるとテイム状態にしたときログに表示された。
帰るか。
ファームに着くと自分から囲いの中に入っていく。さて、馬の星座の星はーっと……。
[name:キタルファ]
種:カバリオ Lv2
STR:6
VIT:5
INT:4
SPD:8
RES:3
TEC:4
[スキル]
耐久走 突進 踏みつけ
野生種をテイムするとレベルがひとつ下がるみたい。しかし、スキルがシリウスとウサギたちより少ないのはなぜだろうか?
それより馬と並走できるレベルのダッシュっていったいなんなんだろう? 馬いらなくない?
まあ鞍を作ってもらおうかな? コードバン1にホースハイド2、馬肉1を持ってるから作れそうなんだが、何個か狩ってこよう。もう馬は一匹いるからごっそり溜まった時にでも練成するかな。
[今回の行動で【鏢】のレベルが上昇]
[今回の行動で【短剣】のレベルが上昇]
[今回の行動で【アクロバティック】のレベルが上昇]
[今回の戦闘によりシリウスのレベルが上昇。
能力値を2つ上げてください]
[name:シリウス]
種:クロウ Lv4(↑1)
STR:6(↑1)
VIT:6
INT:6
SPD:8(↑1)
RES:2
TEC:5
走って馬を狩りに行って目に付いたLV1一匹倒したらシリウスのレベルが上がった。力を上げて俺の戦闘の補助に役立ってもらおう。落としたのは肉。これ食う分以上に溜まったらすりつぶして餌って手もあるな。
[スタンピード]
種:獣 エネミー LV4
ランク2
何匹か狩っているとかなりの相手が来た。まさかランク2で4レベが来るとはな。シリウスを高く飛ばして避難させると縄鏢もどきを肩に掛けて、弓を構える。矢を番えるとすぐに放って次射を間髪置かず放つ。
暴れ馬は射線から右へ左へとぶれながら矢を避けている。縄鏢もどきの射程に入ると弓が使えなくなるのですぐさましまって短剣を投げつける。だがそれも避けて突っ込んでくる。
「すごいスピードだな。シリウスじゃ牽制にもならないかもしれん。一桁だし」
今までの経験上テイムモンスターが一桁だから牽制しかならなかったし。テイムモンスターがエネミーを倒したこと無かったし。
縄鏢もどきを巻き取り地面に落とす。腰からもう一本の短剣を抜いて構える。
反転した暴れ馬がこちらを捕らえた瞬間に走り出して加速して突っ込んでくる。その勢いを削る弓の牽制や縄鏢もどきを構える暇は無い。そのままさっきより速い速度で向かってくるのに真正面でタイミングを計る。
ぶつかった瞬間に上のほうに体が吹き飛ばされるのがわかる。シリウスみたいに翼があって飛べるわけではないので体が地面にぶつかる。
ぐっ……、さすがに真正面からは無理があったか。三割もダメージが、思ったよりある……。足が痛い。
「まあ、そのおかげで捕縛できたからいいか」
足に引っかかっている縄の先でいきなり後方に力が働いたせいか転げている暴れ馬があがいている。そのせいか浮いた縄が足に絡まっていく。
その姿を見てかなり暴れているので近づくのはちょっといやだ。ダメージ受けそうだ。弓を使うか。
[今回の戦闘により職業レベルの上昇]
[name:コクーン]
種族 人間 女 Lv8
職業:アーチャー Lv6(↑1)
副職業:テイマー Lv4
STR:21(↑1)
VIT:22(↑2)
INT:11(↑1)
SPD:26(↑1)
RES:15(↑2)
TEC:29(↑1)
今回は耐久と抵抗値が増えたか一定のローテで回ってるんか?
[今回の行動で【手品】のレベルが上昇]
[今回の行動で【弓】のレベルが上昇]
[今回の行動で【鷹の目】のレベルが上昇]
[今回の行動で【識別】のレベルが上昇]
識別が上がったな。ドロップアイテムはっと、メガネ?
[コードバン:メガネ]
・完全な状態で採取されたコードバン。レア素材。
この素材で作られた品にプラスが付く可能性もある。
ちなみに前に取れていたコードバンはこんな感じだ。あとホースハイドも出しておく。
[コードバン]
・カバリオから取れる上質な皮。
伸びがよく良い革製品が作成できるかも。
[ホースハイド]
・カバリオから取れる皮。
衣類に良く使われる。
そろそろ数も増えてきたから皮を持ち込んで作ってもらうかな。調べると革ジャンとかができるらしいから革パンでも作ってもらうかな。その後は木工でも取って昨日の見た番組でやってた弓作りの方法で作ってみるかな。2ポイントで取れるから取っておこう。
[今回の行動で【ダッシュ】のレベルが上昇]
お、ダッシュのレベルが上がった。ちょうどチェントロに入ったときに上がったから一区切りのときに上がると見える。
まあ、馬具と……、あ、馬具作ってもらうとしてもキタルファ連れて来ないと大きさ計れないじゃん! さっさとファームに行ってこよう。
精神的に疲れた。肉体的にはダッシュで上昇しているから疲れてないが精神的に疲れた。往復でドギィに七匹、ピジョンに三匹絡まれた。
キタルファを連れているから狙いがつけられるのか? まあついでにニハルとアルネブを乗せてきたから速度が落ちてたからね。ウサギたちで癒されよう。
「すいませーん、カワラギいるー?」
「……ん? おーい、カワラギー! 客が来たぞー!」
受付の青年が後ろに声を掛けると足音が近づいてきた。
ひょこっと現れてきたのは小さな女の子だった。もっさりでごわごわした毛質の黄色い髪色でみみがちょっと尖っている。種族はドワーフだろう。かわいい。
「おい、ディレンナ勝手に俺の客を見に行くな」
「だってお前の客なんて変な奴らだから見たいんだよ」
「こいつは逆アバなだけだ。で、なんか皮でも持ってきたのか?」
「まあ持ってきたが、このミニマムを紹介してくれないか?」
「そうか。こいつは」
「はいはーい! 私の名前はディレンナ。ドワーフの女の子だよ! 得意なのは装飾作り! 宝石見つけたら私に頼んでね? 今は石英しかないからやりがいがないんだよねー」
「どうも。テイマーのコクーンです」
「やっぱ変な人じゃん。テス時代でも転職多かったマゾ職選ぶなんて」
ん? この発言は……。
「たぶんわかったと思うが」
「β組みの先達だよ♪ でね、あなたが個人で炉を持つには鍛冶スキルがないといけないけど、平目で鍛冶スキルの取得条件わかってないんだよね~」
「鍛冶スキル持ってますけど」
「え!? どんなことしたの!」
「まあ待て。俺の方が先だ。で、何を持ってきた?」
持っていたホースハイドとコードバン、コードバン:メガネを取り出す。いぶかしげな顔をしてメガネを見ている。
「これはどこで、それで何を作ればいい?」
「革パンと鞍だな。表に俺の馬のキタルファを停めてある入れていいか?」
「ああ」
許可を得たので全部呼んでくる。
「テイムが難しいとか言ってた連中なんだったんだよ」
「そん時ギルドにいたNPCに話聞いた連中いる?」
そのときに聞いた話と言った場所、行ったことを話した。
「……あ。戦ってたら捕まえられたとか言ってたな。錬金が必要とか言ってた奴は一人しか聞いてないな」
「きちんと聞いてる奴いたのにテイマーって語感で捕まえるしか発想が出なかったとか、聞くって判断は思いつかなかったのかね」
「馬の測定は終わったから次お前な」
話をしている最中にキタルファの測定をしていたらしく次の俺の装備の測定に入る。その様子をニヤニヤしながらこっちを見ている。
「いいご身分ですね~」
「レザーパンツになると水を吸うと縮むから何か素材あるか?」
「ないからカーゴパンツ風にしてくれ。余裕があるほうが動きやすい」
「あれあれ?」
「そういえばあと少しだけ待ってくれればコートが出来上がるが、待つか?」
「そうだな。ミニっ子と話ししてるわ」
「それって女の子同士で計るもん違うの?」
「中身男だし」
「仕事の範疇だし」
「「そんなニヤニヤしてる馬鹿がいるからそっちのほうに意識行く」」
「私のせいか!?」
測定が終わったのか作業の続きをしに素材を持って後ろに入って行き、コートの完成をここで待つことにしよう。
[name:コクーン]
種族 人間 女 Lv8
職業:アーチャー Lv6(↑1)
副職業:テイマー Lv4
STR:21(↑1)
VIT:22(↑2)
INT:11(↑1)
SPD:26(↑1)
RES:15(↑2)
TEC:29(↑1)
[スキル]
弓Lv6(↑1) 短剣Lv8(↑1) 鏢LV2(新規:↑1)
鷹の目Lv6(↑1) 梟の目Lv4
アクロバティックLv6(↑1) ダッシュLv9(↑1)
手品Lv5(↑1) 識別Lv7(↑1)
鍛金Lv4 錬金Lv1 鍛冶LV2 工作Lv5
耐毒Lv1 耐暑LV2
[name:シリウス]
種:クロウ Lv4(↑1)
STR:6(↑1)
VIT:6
INT:6
SPD:8(↑1)
RES:2
TEC:5
[スキル]
飛翔 体当たり 捕獲 漁る 収集
[name:キタルファ]
種:カバリオ Lv2
STR:6
VIT:5
INT:4
SPD:8
RES:3
TEC:4
[スキル]
耐久走 突進 踏みつけ




