2話:調査開始
第一章 eruza再び。始動、ターミナル!
eruzaのいる範囲を突き止めた北村たちは、青の部隊(捜索専門の部隊)を中心に捜索を始めた。
「青の部隊の部隊長は、泰斗だったな。」「はい。」「よし、これより、eruzaのいる範囲に入ってもらい、すぐに捜索を開始してくれ。」「かなり急ですね。」「ああ。今入った情報だからな。」「わかった。じゃあ、eruzaを見つけたあとはどうすればいい?」「俺に連絡してくれ。そうしたら黄の部隊(突入専門の部隊)か赤の部隊(攻撃専門の部隊)を送り込む。」「わかった。」「それじゃ、頼んだぞ。」「はい。」「小出と篤はもう少し範囲を絞れれば絞ってくれ。」「わかった。」「それから、高橋と海老原はどうだ?」「さっき連絡をしたら、あと二十分くらいで到着するって。」「そうか。わかった。」「小出、赤の部隊と黄の部隊にも連絡をしておいてくれ。」「はい。わかりました。」
「そっちはどうだ?」「こっちはいません。」「マジか~、どこにいるんだ…。」『グチャッ!』「う…うわぁー!」「どうした!?」「泰斗隊長、いきなり山本の首がとんで…。」「こっちの動きがもう知られたのか?」「泰斗隊長!後ろです!」「何っ!?」『バン!』「森下!」「フフフ…。」「ちっ。」「久しぶりですね、泰斗さん。」「eruza…。やっと見つけた。」「見つかってあげたんですよ。それより、会うのはこれで三回目ですね。」「ああそうだな。伏見、北村に連絡だ!eruzaを見つけたことと、赤の部隊を呼ぶことを!」「はい!」「さて、それまでここで足止めしなくちゃな。」「泰斗さんに出来ますか?六ヶ月前にもそう言って、ボロクソにやられてなかったっけ?」「うるさい!みんな、いけ!」泰斗のかけごえと共に一気に銃を撃ちまくる隊員。しかし、eruzaに当たっている様子はなかった。そして、一瞬のうちに隊員たちから赤いものが吹き出る。あっという間に十人程の隊員が倒れていく。「どうしたの?泰斗くん。あなたが育てた隊員はそんなものですか?」「ちっ、こいつ。」「ほらほら、どんどん隊員が死んでいくよ。」「死ぬのはお前だ!」『バン!グサッ!』「うっ!」「スキを見せたな。eruza。」「俺としたことが…。」『ドサッ。』「やった、やったぞ。」「何を?」「え?」『バコーン!』「隊長!」「グハッ!」「どうしたの?泰斗。また同じように倒れちゃうの?」「はぁ、はぁ。俺が…こんな所で。」「ハハハハ!隊長がこんなにあっけなく死んじゃうのか。笑えない。さて、首を取って帰るか。」「うっ、俺はまだ、死んでない!」「まだそんな口がたたけるか。さっさと死ね。」『バン!』「ちっ、何だ?」「大丈夫か、泰斗。」「やっと来てくれたか、わた。早く赤の部隊を!」「はいよ!」