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このキノコ人間が。  作者: 天城春香
誰かの日記
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2011年10月2日

※これは作者の日記ではなくフィクションであり、登場する人物・団体・風景は架空のものです。

10月2日(日)

 朝、早く目覚めたので一階の居間で朝のアニメを見ていた。見たくて見ていたわけではなく、今日も始まるであろう退屈な一日の時間を潰すために見ていたのだ。こう書くと言い訳臭くなって嫌だが、事実である。それでアニメを見ていると、妹が一回に下りてきた。テレビの音がうるさくて目が覚めたのかと思っていると、妹は私の傍らからリモコンを取り上げ、電源ボタンを押した。すると朝の一週間を振り返る系のニュース番組が始まった。何が起こったのか、私には理解が及ばなかった。なので、きっと私が狂っているせいでこんなことになっているのだろう、と強引に自分の中で納得することにした。


 吐き気が昼になっても収まらないので、仕方なく歩きに出た。見たくもない近所の風景から少しでも離れるため、少しだけ遠出をすることにした。と言っても前回より少し長い距離歩くだけである。家から40分近く(時計も携帯も持っていないので体感時間)歩くと、私がかつて通っていた高校の前に到着した。その高校の校舎の中に、榎本なごみと言えなくもない影を見かけた。ような気がする。しかし今朝のテレビのこともあるから、これも私の狂いが見せた実在ではないものだったのかもしれない。


 晩餐の席で、私はテレビの電源を入れてみた。すると夕方のアニメをやっていた。母にテレビが今点いているか確認をとってみると、「ついてるわよ」と帰ってきた。じゃあ私が今朝見ていた番組は何なんだろう、という思いが頭の中を過ったが、それについて深く考えるには私は既にキノコを摂りすぎていて、頭の中が狂い始めていたのでそれは不可能だった。

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