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このキノコ人間が。  作者: 天城春香
誰かの日記
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2011年9月29日

※この日記はフィクションであり、作者とは何の関係もありません。もうすぐ十月ですね。でも何の関係もありません。

9月29日(木)

 今日はふれあいサロンに連れて行かれた。そこでは、最近働き始めたことを自慢げに話している人物がいた。その仕事の内容とは、ビル清掃のアルバイトらしかった。サロンに集まった人々から、口々に「すごい」「すごい」と言われていた。ふれあいサロンに通うような狂人たちはまともに働くことをとても困難なことと設定している。私だってそうだ。だから自慢げに話していた人物は、私より立派なのだろう。私より年上だし。私より太っているし。


 その人物に気力を大量に使って話しかけて、オセロ(ふれあいサロンには数種の盤ゲームが常備されている。暇つぶしのためなのだろう)をやってみた。負けた。オセロの勝ち方とは、角の隣の位置に自分の色の意志を置かないことと、相手に自分の色を囲ませるようにさせることだと、インターネットで見たことがある。その人物もその勝利法を知っているらしい石の置き方をしていた。


 晩に家に帰り、いつもの味のないキノコが入った晩餐が終わった後、待望の吐き気が襲ってきたのでトイレに入ってみた。しかし吐き気はこみあげてくるのになかなか吐けなかった。私にはこの吐き気の原因が分からなかった。これを書いている今も、気持ち悪さは続いている。数分おきに込み上げてくる。でも吐けない。この気持ち悪さが続く限り、私は歯を磨くことができない。食べ物と箸以外のものを口の奥に突っ込むとえづいてしまうからだ。だから今の私の口の中は非常に不潔である。

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