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このキノコ人間が。  作者: 天城春香
誰かの日記
353/366

2012年8月1日

※この作品は作者の日記ではありません。

8月1日(水)

 小説の「とりあえず、最初の締切」が近づいている。猿という猿の小説家の代筆として書く駄作と決定されている小説のことである。最初の締切、と言っているからには別に破ってしまっても構わないわけなのだが、しかし小説の初心者たる私がそんな最初の締切すら破ってしまうようでは後につながらないような気がする。しかし、この猿の代筆、という仕事自体が後につながるものではないのではないか。そんな気がする。


 妹は子宮の病気で少しの間入院することになった、しかし子宮がんとかではないので安心してよい、とのことだった。母は妹のことを心配していた。私のことなど目もくれずに居間をあっちに行ったりこっちに行ったりしていた。そんなに気になるなら病院に見舞いに行けばいいのに、と思った。フィクションの中のように手術が終わるまで手術室の前の椅子でそわそわしていればいいのである。


 私はと言えば薬を飲んでネットして本を読んで寝たりしていた。そんなことをしている間に小説をかけばいいのに、どうしてだらけているのだろうか。私は狂っていて、公から甘やかされる立場にあるが故に、そこにあぐらをかいてしまっているのだろうか。こんなことではいけない。と、文字でならいくらでも書ける。だからこそ余計に厄介である。こんなことではいけない。

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