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このキノコ人間が。  作者: 天城春香
誰かの日記
350/366

2012年7月29日

※この作品は作者の日記ではありません。

7月29日(日)

 九州のフィクション化が完了してからというもの、私の生活は一変した……わけがない。実際のところ、見た目的には何ら変わったところは見受けられない、というのが現在の私を取り巻く状況である。先日の山口のような状況には一切なっていない。宮崎は相変わらず日本で一番ださい田舎のままである。


 その証拠を求めて街へと出てみた。街へは家から三十分も歩けば到達できる。私の家は街から近いのである。そんな市街地、宮崎で一番の市街地に人はまばらだった。なぜ宮崎一の市街地に人が少ないのかというと、市街地から少し離れた位置に建っているイオンモールに客が吸い取られているのと、若者は週末は福岡まで繰り出してしまうのがその理由である。これのどこがフィクション化されているというのだろう。


 試しに山形屋へ入ってみた。このデパートは近年新しい感じのファッションビルが別館としてオープンした。しかし入ってみても人はまばらである。もちろん私は面白くなんかない。金は一万円ほど昨日母に手渡されたが、服に興味があるわけじゃないし、そもそもせっかくの一万円をたった一着の服に費やしてしまうのはもったいない気がする。もっと大事なものを、この一万円で買わなければならない気がする。私は一銭も使うことなく街から家へ帰った。暑い中歩いたので喉が渇いており、かなりの頻度で自販機で喉を潤そうか、と思った。しかし宮崎に自販機は多くない。コンビニの方が多いくらいである。これのどこがフィクション化された世界だというのか。

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