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このキノコ人間が。  作者: 天城春香
誰かの日記
336/366

2012年7月15日

※この作品は作者の日記ではありません。

7月15日(日)

 依存症とは恐ろしいものである。私はアルコールに依存して生きているのだが、アルコール依存とは飲めばだるくなり気持ち悪くなるわ飲まないでいると体がアルコールを求めて悲鳴を上げる和で良いことが一つもない。地獄の苦しみのようである。まあ実際の地獄に比べれば屁のようなものなのだろうが。どうように、恋愛に依存して生きている人はどう苦しいのだろうか。恋愛に依存したことのない私には分からない。しかしきっと地獄のように苦しいに違いない。そうでなければ許さない。


 昨日は結局キノコ人間に担がれなければ家に帰ることができなかった、らしい。キノコ人間が私をおぶって私の家まで送ったらしい。そんな記憶は残っていないが、体の汗臭さが伝染しなくて本当によかった、と思う。そして今日、外に出られないでいる。というか、一日中横になっていた。涙がなぜか流れて止まらないのである。ここ数日、何か悲しい出来事でもあったか、と自分に問いただしてみるが、そんなものに思い当たる節はない。それなのに涙が止まらない。気持ちの糸がぐちゃぐちゃにもつれているようである。目を閉じて深呼吸してみる。狂いの症状が出ているだけだ。または薬が切れたことによって突発的にぶり返した鬱の症状かもしれない。そんなものは自覚していればどうとでも出来る、はずである。だから立ち上がれるまで本でも読んでいるといい。


 本を読んでみた。田中ロミオのブラックユーモアに素直に笑うことができず、どうしてこんな意地悪なことを書いてしまう人がいるのだろう、と悲しくなってきた。「A∪RA~魔龍院光牙最後の戦い~」である。これはねっとりとしたいじめ描写が書きたいだけなんじゃないのか、と穿った見方すらしてしまう。こんな気分の時のこんな本を読んだのは失敗だった、と反省した。それでも涙は止まらなかった。

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