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このキノコ人間が。  作者: 天城春香
誰かの日記
188/366

2012年2月18日

※この作品は作者の日記ではありません。

2月18日(土)

 神と出会う夢を見た。道端でバッタリと出会い、私は相手が神であることを確信した。夢なのだから仕方がない。「よう」髪から話しかけてきた。「最近、編集者出ねえな。別れたのか?」それは母に尋ねなければ分からない。「それとな、お前に一億与えたわけなんだけど、あれ、一ヶ月以内に使い切らないと消えるから」というと、どういうことなのか。「3月16日には、お前の残高は元に戻るってことだ」急に急がなければならなくなった。


 金でも買いに行こうか、と考えているところで、昨日のゾンビパウダーの話が思い出された。しかし神と話した一億の期限が3月16日だというのは夢の中で告げられた話だ。もしかしたら消えないかもしれない。しかしゾンビパウダーを買うとしても三百万ぽっちだ、一億あればその程度の出費は痛くない。榎本なごみにゾンビパウダーはどこで売っているのか尋ねてみた。「え、ネット通販で、ですけど、急にどうしたんです?」私はゾンビパウダーを検索し、たちまちそれを販売しているという怪しげなホームページにたどり着いた。ひと袋三百万。早速ひと袋注文した。代金は代引きで。社会人時代にカードを作っておいたのがこんなところで役に立つとは。


「友達がキャバクラで働くことになったんだけど」と妹が晩餐の席で珍しく口を開いた。「ねえ、どうすればいい?」と妹は母に尋ねる。私は口を挟めない。あまり関心もなかったからだ。「友達のままでいればいいじゃない。まあ私はあんたがキャバクラで働くって言ったら反対するけど」「普通そうだよね。高校もやめて働くって言ってるんだけど」「その子にはその子の人生があるのよ。その後かなり辛くなるだろうけど、やりたいようにやらせてあげなさい」母は他人の子には冷淡である。

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