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このキノコ人間が。  作者: 天城春香
誰かの日記
163/366

2012年1月24日

※この作品は作者の日記ではありません。

1月24日(火)

 母は親族との打ち合わせに出かけた。遺産相続がどうとかで親戚のもめに行く、とのことだった。もめることが全デイであるかのような言い方だった。しかし金が絡んでいるのだから、当然もめるだろう。自分に社会的責任能力がなくてよかった、と少しだけ思った。と同時に自分に社会的責任能力がないことを申し訳なく思った。


 ノートパソコンをひらくとかたつむりがキーボードの上に乗っていたので殻をつまんで捨てた。どうせ幻覚なのだからそのへんに捨てておけば消えるはずである。しかし十秒後に再びカタツムリはパソコンのキーボード上に現れた。このままでは文字が打てないのでまた捨てた。すると十秒後にかたつむりが現れた。キリがないのでパソコンを閉じた。今日はもうインターネットもできないな、と思った。


 晩餐は一人で冷凍食品を食べた。そして晩餐を終えて自分の部屋に戻ると、三匹のかたつむりが私の布団の上にのていた。幸いなことに掛け布団の上だったので、私は一匹ずつ空をつまんで窓を開け、ベランダに投げ捨てた。そしてパソコンをもう一度開いてみると、キーボード上にかたつむりが現れた。うんざりである。

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