2012年1月11日
※この作品は作者の日記ではありません。
1月11日(水)
今日は病院へ行った。いつも通りの40分待ち5分診察である。短い診察時間中に、私は再び働くことができるだろうか、働くとしたらどういった職なら可能だろうか、と医師に尋ねた。以下、医師の回答である。「はっ」これが全てである。まず狂いを矯正せよ、と医師は暗に言ったのである。この病院に通い続けていて大丈夫なのか、不安になってきた。帰り際、受付で「自立支援保証(これによって私の医療費負担額は減らされている。狂っているが故に発行されている)の更新期限が迫っています」と言われた。3月までに保健センターへ行って更新しなければならないのだそうだ。そういえばずいぶん保健センター内のサロンへ行っていない。今更行きづらいので、多分明日も行かないだろう。
帰ってきた私は、文章の続きを書く事にした。久しぶりに書くので最初から読み返してみたが、ひどい出来だった。これはもう強制的にさっさと終わらせるしかない、と思わせる出来の文章だった。どうして三人仲良くやっていたところから一人死なせて逃亡劇になって色々あった挙句最終的に鬼ごっこで決着をつける、という話になったのだ。伏線もなにも考えていないのが原因のひとつだろう。きっと原因は他にもたくさんあると思うが、多すぎて列挙しきれない。とにかく話に決着をつけるため、私は鬼ごっこの最中に熊と出会った逃亡者を追う男に死んでもらうことにした。死因は熊による噛死である。自分で書いておきながら噛死なんてどう読めばいいのかさっぱりわからない。とにかくメインキャラクターの一人が死ぬという、終局に持っていくには十分な展開は用意できた。あとはこれを結末まで持っていくだけである。
晩餐の席、食事にはキノコが入っていた。食べたあと、激しい目眩に襲われ、思考能力はものすごく低下した。しかし気絶するように眠ることは出来なかった。なぜ自分は倒れないのだろう、と母に尋ねてみた。「今日は少なめにしたから」量で症状が変わったりするものなのか。それから部屋に戻ってじっとしていたが、突如全てのものが(天井、床、浮遊する榎本なごみ、布団等)恐ろしくなって私は悲鳴を上げた。「うっさい」と妹に壁を蹴られた。