2012年1月6日
※この作品は作者の日記ではありません。
1月6日(金)
朝、起きようとすると身体に力が入らなかった。たった一日の絶食がこんなにも激しい体力不足という形で現れるとは思ってもみなかった。力は入らないが一応通常通りの思考はできる(できている筈)なので、私はゆっくりと時間をかけて起き上がり、自室の中を歩き回った。すると宙に浮くような不思議な足取りになってしまった。まるで酔った人間のようだ、と私は思った。
それから気持ち悪かった。二日酔いも併発していたようである。昨日は酒をほとんど吸収せずに吐いてしまった筈なのに、私の胃は予想以上のダメージを受けていた。昨日は少量とはいえ酒しか摂取しなかったのが原因だろう、通常の人間は酒と一緒におつまみというものを摂取する。私は水を飲んだ。ところが荒れていた胃は予想以上に手ごわく、飲んだ水すら履きたくなってしまった。仕方がないので私は自室で横になった。そのまま夕方まで寝ていた。
晩餐は出された。罰則は済んだようである。晩になる頃にはようやく気持ち悪さが引きつつあり、なんとか食物を一日ぶりにいに収めることができた。しかし、ほんの少しの酒を胃に当てただけで一日寝込んでしまうほどの激しい二日酔いになってしまうとは。私はいつの間にこんなに酒に弱くなってしまったのか。こんなことでは部屋に隠したまま回収されていない残り百二十円の使い道が無いではないか。