2011年8月24日
※これは作者の日記ではないことを明言させて頂きます。又、登場人物、又は作者が完全に狂った場合、連載を終了とさせていただきます。ご了承ください。
8月24日(水)
起きると、一階から家族のものではない男の声が聞こえた。それが誰なのか、私にはすぐに予想がついた。母の担当編集者である。母は週に一度か二度、定期的に編集者と居間で打ち合わせをしている。とても部屋から出られない。狂った私などを見知らぬ他人に見せて編集者を不快にさせて編集者が母に近寄らないようになって母の仕事が減って収入が減ると夕食すら出してもらえなくなるかもしれない、そうなると私は苦しい餓死を体験しなければならなくなる、そう思った私は、編集者が帰るまで自分の部屋の自分の布団の中でうずくまっていた。一生そうしていたかったが、編集者が帰ったのと今日は用事があったので昼ごろには布団から出た。
用事とは通院である。狂った私は狂いを矯正するための薬の処方箋を貰いに行くために、二週間に一度病院へ行かなければならないのである。診察には期待していない。いつも「何か変わったことはありましたか」「何も起こりませんでした」「そうですか。ではお薬出しておきますので」で終わってしまうからだ。きっとあの病院は収入源確保のために私のことを狂っていると診察し続け、処方箋を出し続けているに違いない。でも今は実際狂っているので通わないわけにはいかない。もし治ったら盗られた金額分の復讐をしに行こう。私は狂った頭でそう思った。
そんな気持ちに支配されていたからか、午前中ずっと寝ていてそれから起きてすぐ外に出たせいで気分が悪くなったのか、それとも昨日盗み飲んだ酒が残っていたのか、今日の晩餐は食べ終わってすぐに吐いた。吐いたものの中には原形を保っているキノコが含まれていた。いつぶりだろう、私がキノコを消化吸収しなかったのは。