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05.オリビアさん

今年もクリぼっちを満喫してしまった作者でございます。

来年こそはクリぼっちを卒業………………できたらいいなと思ってます。

「疲れたぁ~。」

「のぼせてしまいましたか?」

「まぁ、いろんな意味で……。」


 あの後、まさかエレナさんまで「私も洗ってやろう。」とか言い始めるとは思わなかった。

 そして、シャンプー以外にもなんか色々してもらったのだ。

 ただ、シャーリィーさんだけじゃなく、エレナさんが笑ってるところを見れたのは新鮮だったな~。

 あんな表情、初めて見た。


 あとさ、みんな知ってた?

 胸ってね、大きいと浮くんだよ?

 ナタリアとエリーヌもそうだったから、もしかしたらとは思ってたけど、案の定浮いてた。

 あれ眼福だよね。

 まぁ、ほとんど下向いてたけどね、私。


「ところで、オーロラには会ったか?」

「いえ、一度旦那様の許可がいると思いまして。」

「許可などいらん。着いてこい。」


 そういうと、エレナさんが廊下を先導して歩きだした。

 ちなみに、エレナさんは既に鎧ではなく、簡素な寝間着を着ている。

 もう、色々と破壊力が凄すぎだ。

 私でもこう、つい見入ってしまうくらいには。


 ちなみにシャーリィーさんは、変わらずメイド服だ。

 本人に着替えないのと聞いたところ、「まだ、お仕事の最中ですので。」とのこと。

 実際さっきも、シャーリィーさんだけは身体を軽く洗うだけで、今も私は車椅子をシャーリィーさんに押してもらっている。

 シャーリィーの寝間着、見たかったな~。


 「着いたぞ。」

 「へ?」

 「ここがオーロラ、マイルズの嫁の部屋だ。」

 「よ、嫁?」


 あ、そっか。

 よりゃいるよね、嫁。

 奥さんの部屋かぁ……。


「でも、もう夜遅いし、大丈夫ですかね?」

「これくらいの時間であいつが寝るか。本でも読んでるだろうさ。」

「そうですね。では、ここは私が。」


 ――コンコンコン。


「奥様、お客様がご挨拶に参りました。」

「…………あらぁ?ほんとに?入って入って!」

「では、失礼します。」


 中に入ると、そこにいたのは、一人の綺麗な女性。

 シャーリィーさん達よりも濃いめの紫の髪に、同じく綺麗な紫の瞳。

 そして、その笑みは聖母のような優しさを醸し出していた。

 

「初めまして。私はオリビア・アトキンスよ。」

「は、初めまして。私は、メラルダです。」


 このお屋敷って、これが平均なのかな……。

 シャーリィーさん達もそうだけど、レベル高くない?

 これ、私浮いてたりしないかな?

 お花の中に一つだけ雑草が混じってる的なことになってない?

 

「エレナ。この方は本当に海賊だったの?」

「私に聞くな。私もこれだけ精霊を疑ったのは初めてだ。」


 精霊?

 あ、そっか!

 エレナさん精霊使いなのか!

 ってことは、嘘か本当か分かるのは、精霊のおかげ?

 でも、精霊と話せる精霊使いなんて聞いたこともないけど……。

 

「海賊だった時に目立たなかったの?」

「え?」

「話を聞いていたのか?その金髪の話しだ。」

「あ!……は、はい。私以外にも金髪のエルフがいましたので。」

「…………まぁ、確かにジョスがエルフだからな。人族の貴族が海賊になることはあるが、エルフが海賊になるのは珍しい。」

「なるほどね。」


 確かに。

 言われてみれば、仲間にも「貴族だったの?」とか言われたことなかったけど、あれはエルフのジョス自身が金髪で、かつエルフっていうおかしな海賊だったからか!

 確かに、それに比べたら金髪の私なんて普通だよね。

 それに、一応ナタリアも金髪だしね。


「それで?あなたは近々王城にいくのでしょう?」

「はい。」

「その後は、どうするの?」

「え……?」


 それ、あなたが聞きます?

 ほら、エレナさんが、は?って顔してるじゃん!!

 

「オリビア、分かっているとは思うが、こいつは海賊だぞ?」

「えぇ。でも、犯罪を犯しているわけではない。そうでしょ?」

「それは……。」


 え?

 なんで?

 

「今回の任務も、私凄く反対したのよ?」

「…………。」

「いくら王命でも、私達がこの国の法を犯すことは許されないわ。」


 法?

 法って、法律のことだよね?

 え、海賊って、一応賊だよ?

 だから、私達は今まで散々騎士団と戦ってきたわけだし……。


「それで、あなたは何かやりたいことはある?」


 いや、そう聞かれても……。

 そもそも、まさか貴族からそんなこと言われるなんて完全に想定外。

 まぁ、だからと言って海賊に戻りたいなんて言えるわけないし……。

 

 「…………分からないです。」

 

 まぁ、だからこう答えるしかないんだよね。

 とりあえず、仮に自由を得ても、当分はこの領付近にいる予定だ。

 外からの商人も多いから、情報も沢山ありそうだし。


「そう。…………なら、うちで働かない?」

「…………はい?」


 え?

 何ってんの?

 この人。

 

「オリビア、本気か?」

「エレナ、私は人を見る目はあるつもりよ。それとも、あなたはこの子が死ぬことを望んでいるの?」

「それは……。」


 いや、直球だなっ!

 生きるか死ぬかの二択やないかーいっ!

 まぁ、普通海賊ってそうなんだけど。


 「………………ごめんなさい、言い過ぎたわ。」

 「……いや、私こそ、悪かった。」


 何故かオリビアさんの言ってることが正しいてきな感じになってるけどさ……。

 エレナさんの反応が普通な気がするんだけど、私だけ?

 なんでオリビアさんは、そこまで私を庇ってくれるんだろう?


 いや、ありがたいけどね?

 それで自由になれたら万々歳だし。

 でも、流石にそんな都合のいい話あるかな?


 っていうか、なんか気まずい雰囲気になってきたぞ?

 二人とも黙っちゃったし。

 ……………………………………うーん。

 

「え、えっと、その、お子さんはいらっしゃるんですか?」


 って、気まずい時に聞く話題がこれか私ぃぃぃ!!!!

 いくら気まずいからって、こんなこと聞くか私ッ!!!

 これでもし、子供がいなかったら……。

 

 って待って、相手はあのマイルズさんでしょ!?

 もし奥さんと上手くったり、政略結婚とかだったらどうしよう!?

 余計悪化する?

 なにやってんだ私ッ!!!!


「え?………………えぇ。いるわよ。娘が二人に息子が一人。ただ、今上の二人は旅行中で、末っ子しかいないわ。」

「り、旅行ですか?」

「えぇ。叔父様とアウロラ島までね。」


 あれ?

 以外と上手くいった?


 っていうか、アウロラ島ってどこ!?

 どこかで聞いたことあるような、ないような、うーん。

 って、ここでだんまりしてたらまた気まづくなっちゃうってぇ!!!

 

「あ、えーと、うーん。あ、その末っ子さんにもご挨拶にたいな、………………なんて。」

「「…………。」」


 あ、ヤバイ。

 多分、これマズイこと言った。

 空気が余計重くなった気がするッ!!

 エレナさんなんて「言葉を考えろッ!!」って顔してるしっ!!

 

 …………というか、そっか!

 なんで気づかなかったんだろう!!

 長男長女が旅行に行っている中で、なんで末っ子だけが行かなかったのか。

 なんでオリビアさんが行かなかったのか。


「ご、ごめんな」

「いいわ。あの子も新しい友達が欲しいだろうしね。」


 え?

 いいの?

 なんかこの雰囲気的に、結構思い事情とかあるのかなって思ってたんだけど。

 普通に会えちゃう感じ?

 

「だが、それはマイルズが……。」

「いいのよ。」

「だが……」

「エレナ…………あの子にも、友達くらいはできてもいいともうわ。」


 ………………前言撤回です。

 これだいぶ重いやつです。

 多分、今まで私が経験した中でも、上位に入る気がするやつじゃんこれッ!!!

 

「っ………………。分かった。だが、せめて明日にしないか?」

「…………そうね。もう遅い時間だし、明日にしましょう。」


 そうして、その場はお開きとなった。

 いや、なんなら今日済ませたかったまであるんだけどね?

 ほら、色々重い話な気がするし?

 こういうのは寝る前に聞いて、寝て忘れるのが一番的な?

 

 …………まぁ、元はといえば私のせいではあるんだけど……。


 

 …………もう、腹をくくれ私!!

 どうにでもなれだ私ッ!!

 

 ……………………頑張れ明日の私ッ!!

ここまでお読みいただきありがとうございます。

次回の投稿は2024年1月2日を予定しております。

また、誤字報告も合わせてお願いいたします。


それでは、よいお年をお迎えください。

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