人物紹介とホングリー辺境伯領について
作者の覚書の人物紹介とホングリー辺境伯領についてです。
◇人物紹介 主に第六章の幕間に新しく登場した人達です。
ホングリー辺境伯領についての説明も入ります。
以前過去の人物紹介でホングリー辺境伯領については少し説明をしたことがあります。
◇ホングリー辺境伯領の人々
◆ホングリー辺境伯領・・・ ロゼッタ達の国、オースティンの最北に位置する領地。
領地の最北の山を境目にして隣国のアルランディとの国境となる。冬の間はオースティン国の人間がアルランディに行く事は少ないが、雪山になれているアルランディからは冬の間も行き来がある。
領内に港、国境がありオースティン王国で重要な場所。
現在、アルランディとは友好条約を結んでいる為、比較的平和である。
アルランディ国は獣人が多く住んでいて行き来が多い為、獣人に対する差別は少ない。
十五年前に魔物沸きがあり、多くの犠牲者を出し甚大な被害を受ける。
当時二十歳から四十歳の隊員が多く負傷、戦死した為、現在は若い隊員が多い。
魔物湧きの時には師匠が急遽出陣し、ボコボコに魔物をやっつけた。
辺境伯領という特殊な土地柄、領主は国王に忠誠は誓ってはいるが独立的な立場も強い為、力を持つ師匠や魔法使い達に敬服している。
◆イアン・ホングリー・・・ホングリー辺境伯領の前領主。独身。
姉の息子の甥を息子に迎えている。
十五年前の魔物湧きではまだ若い甥に領主の座を譲り、自分は軍団と共に戦場に向かった。
厳しい戦いの中、多くの魔物を屠ったが片腕、片目を失う。
魔物湧き時は不運が重なり、ベンは他国へ頼まれごとをされ国内に不在。ゼンとクリスはゼンが魔法使いになる為、二人ともクリスのアトリエに籠り状況を理解していなかった。師匠はふらふらと出歩いていて、王都に戻って来て状況を知り、急いで辺境伯領に飛ぶことになる。
イアンは師匠達に頼ることなく王国軍団、騎士団の援軍を必死に待ちながら魔物討伐をしていたが、過去に例を見ない程の魔物湧きであり、多くの犠牲を出す事になった。
師匠は魔物を壊滅した後、半死のイアンを必死に治療したが腕と目が戻る事はなかった。
魔物湧き後は甥のサポート役として、軍団のまとめ役であったり留守番役をしている。
師匠には愛を注ぎ全身で愛を伝えているが、もう何十年も振られ続けている。本人は独身主義者ではなく、師匠より好きな人が出来れば結婚も考えていたが、出来ない為無理に跡継ぎを作る必要もなく、ジジイと言われる年まで独身となった。
本人は「こんなに好きになる人と出会えた事が幸せである」と師匠に振られ続けても、愛を捧げている。(本人の名誉の為の注:師匠の見た目は美少女だがあくまでも師匠の高潔さ(本人談)、強さに惚れている為ロリコンではない)
◆アンディ・ネフノスキー・・・辺境伯の軍団副隊長
前回の魔物湧きの時はまだ見習いが取れたばかりの新人隊員として辺境を守り戦う。
多くの隊員が負傷、戦死した為、若くして出世をしていく。
最近やっと軍団の古い棟を建て直すことが出来たり、ベテランと呼ばれる隊員も育ってきた。
師匠の事は多くの命を救って貰った偉大な大魔女と尊敬と畏怖の気持ちがある。
◆ゴードン・ナバロ・・・ホングリー辺境伯軍団隊長
魔物湧きの時は班長だった。本人も大けがを負ったが、軍団に復帰後、副隊長に。後に隊長となった。
今までの辺境伯軍団隊長では珍しい知性派。
お館様のイアンが師匠に毎回告白して振られ続けるのを優しく見守っている。
ハヤシ大隊長とは仲が良い。
その為、ハヤシ大隊長の初恋の人が師匠なのを知っている。
師匠は、偉大な大魔女で、恩人で敬愛している人。
魔法使い達はホングリー辺境領に来るときは現領主か、ナバロに連絡を取っている。その為、魔法使い達とも飲みに行く位に仲が良い。クリス達はイアンに連絡を取ると、師匠の事ばかり聞かれるので、面倒臭い。
◇第七章以降に出てくる予定の人
◆第三軍団隊長・・・ランディ・ゾルフ
伝令を主にする第三軍団の隊長。
軍団の中では一番地味な部隊と言われるが、影の役目も担っている。
王族専用の影とは別に、国の影である為、隠密、伝令、斥候技術に優れた隊員が多い。
第六章では名前だけ出てきたが、七章で名前は出てくる。今後登場するかも・・・。
薬師長・・・ヨハン・ランガルト
ロゼッタの憧れの人。薬師局長で、薬師棟の主。薬の賢者と呼ばれている。
いまだに名前は出てなかった。皆、薬師長と呼ぶ。師匠はジジイ呼びだが、二人の時は名前呼び。
第七章で名前が出てくるので、予習と言う事で・・・。
第七章までもう少々お待ち下さい。
活動報告で投稿予定、進捗はお知らせします。