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＃14.0　敵襲

「それが心配なら気にしなくていい。既に240m上層に初期ロットを配置してある。」

「初、初期ロット⁉︎それは、あまりにも危険では⁉︎」

「それは、初期ロットが最初の完全自律型試験機で、最初の実験で失敗し、錯乱状態に陥ったからか？」

「はい。もう人間では制御不能。装甲板を破壊して獣化形になった。現在は凍結中と聞いていたのですが。」

「もし奴が覚醒したら、簡単に凍結解除すると思うがな。それに、装甲板で拘束されていない分、ある意味最強だ。」

「いや、まあそうですけど…」

護衛目標を破壊しそうな気がする。

「これから記者会見があるんだ。できれば10秒以内にこの部屋を出てほしいね」

「は。失礼しました」

そう言っているものの、また堪忍袋の緒が切れていた。

12分後：箱根上空

『本部より入電！国籍不明戦闘機編隊により攻撃を受け、本部防空設備の32%がダウン！』

「何⁉︎」

敵、襲⁉︎