#12.0 水中目標、殲滅⁉︎
『目標の位置情報と進路予測データを送信した!』
「長距離攻撃手段はあまり効果が期待できるわけではないが、とにかく目標データの入力はそっちでやってくれ」
『分かった。まず専用の大型魚雷で攻撃。だが恐らく効果はないだろうからその次はスタングナイフで攻撃してくれ。』
「了解。だがスタングナイフを海中で使用するのはいささか危険すぎないか?」
『大丈夫だ。逆に奴が感電すればちょうどいい』
「それもそうだな。では、魚雷を射つとしよう」
『データはすでに、入力している。』
「よし、一番から四番全魚雷、発射!」
手元のボタンを押すと、ポットの持つ大型魚雷発射管から4本の魚雷が発射された。
『海流誤差修正範囲内!舵取りマイナス20!』
『今のうちに接近しろ!目標は一時の方角!突っ込め!』
「もう魚雷発射管は捨ててもいいな?」
『あぁ、とにかく急げ!』
「了!」
ポットは大型魚雷発射管を手放し、超高速で敵の方へ向かっていった
『何⁉︎目標が、魚雷着弾と共に消失した!」
「まさか⁉︎これより現場を確認する!」
敵が消えた場所に着いたのはそれから2分と16秒後だった
「目標消失点に到着!目標は……」
しかし、そこにあったのは少しの残骸だけだった。
残りは恐らく、全て粉々になり海の藻屑となり流れ去ったのだろう。
「目標は残骸となり消失、目標の殲滅を確認。」
『了解。警戒レベルAへ速やかに移行』
『警戒は解くな!』
まさか…… たったあれだけで?