§2 【路地裏の黒マント】
読んでくれた方何かアドバイス頂けると嬉しいです!
うーん……
「僕が見たことのあるラノベだと、いきなり転移させられた主人公が魔王討伐のため、その世界の勇者として戦う、という感じだったからなぁ」
この状況はあまりにも違いすぎるんだよなぁ。
僕を知ってる感じの人もいないみたいだし……
「そうだ! 確かこういう時は、人気のない路地裏に行くといいって書いてあった気がする!」
でも何で、わざわざ人気のない場所に行くんだろ。
とりあえず行ってみるか。
奏は、すぐ目の前にある路地裏入っていった。
「んー、何もないじゃん。やっぱり元の世界のことはあまりあてにしない方がいいかもな……」
「やぁやぁ、そこの君!」
何もないと諦めて、路地裏から出ようとしていた奏に話しかけてきた男がいた。
「え? 誰……ですか?」
その男は、全身黒マントの格好をしていて声は中性的だった。身長は低いのはわかったが、顔は黒フードをしてわからなかった。
「誰なんですかは、こっちのセリフだよぉ!」
「珍しい格好してるよね? あっ! もしかして不法入国者じゃないよね?」
え? 僕の場合不法入国になるのかな……
「いやぁ、僕さ立場上君がもし不法入国者とかだったら捕まえないとだからさ!」
「だから、お話聞かせてもらおっかなーって思って」
「いや、僕は不法入国者なんかじゃ……」
「まぁ、とりあえず一緒に来てよ。話はその後に聞くからさっ!」
なにこれ?! 警察?! この国の警察なのかな?それにこのままじゃまずいよ、捕まったら言い逃れできない……
その時その男の後方にもう一人、全身黒マントの同じ格好をした人が現れた。
「ねぇ、こんな所で油打ってる場合じゃないでしょ」
もう一人の方は、女性の声をしていた。背は男の方より高く、彼女が発する声には気の強さを感じた。
女性の方が男の方にチョップをし、早く行くわよ! と急かしている様子だった。
「イッタタタタ……もう」
男はチョップされた箇所を抑えながら僕に向かって
「ごめんねぇ! 機会があったらまた話したいな!」
と言い、その黒マント達は、んじゃ!と言ってどこかへ行ってしまった。
「結局なんだったんだよ! この世界のことさりげなくもっと聞いとくべきだった……」
「いや、あれ以上疑われたら本格的にやばかったかな」
奏は路地裏から逃げるように出てくるとまた考え込むように座り込んだ。
「いや、考えるより聞き込みだ!」
座り込んで五秒もたたずに、立ち上がり聞き込みすることに決めた。
「会話聞いてる感じ、話は通じるっぽいし。とりあえず話しやすそうな、いい人いないかなぁ」
あっ!
「あの、女の人いいかも! 優しそうだし話しやすそう」
奏が見つけたその少女は、綺麗なブルーの瞳に透き通る白い肌、何よりも太陽の光が当たりいっそう眩しく光り輝いている、その美しい銀髪が魅力的だった。
「よし! 覚悟を決めろ奏! 行くんだ奏!」
奏は自分自信に勇気を出せと言い聞かせると彼女の方へ歩み出した。
「ん? あれって?」
奏は突然、彼女の方を見ながら、歩みを止め、その光景に目を疑うのだった。
僕、物語においての謎キャラって結構好きなんですよね!
§3もなる早で出すのでよろしくです!