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『隣の奥さん』 作・草村薫
ワーーーーーーーッ! すごいお花畑だア!
「カヲルは、隣の奥さんの靴の匂いをこっそり嗅いだ衝撃で夢のようなお花畑にトリップしてしまった」
(五点! 地の文と台詞が逆転している気がする!)
ウルセェェーッ! スパコーン! 文章の添削を生業とするネットのヤカラは消し飛んだ。俺の心に一のダメージを残して…………。
ガンガラヴェッシャ……! ガンガラヴェッシャ……!
ガンガラヴェッシャ……! ガンガラヴェッシャ……!
ウッーーー! 頭のなかぇ……謎のみんぞくの踊りがはじまつている。はやく参加しなければ。
))))…………………)
と[ョ)))))))………………ー)
母親「コラ、ゆうま! 知らない人のスマホ触っちゃだめでしょ!」
俺「いやいや構いませんよ。くだらん小説ですし」
母親「ヒイッ! おまわりさん、知らない人に話しかけたら、声をかけられましたアーーーーーーー!」
警察「よくわからない事案です。逮捕します」
こ の く に は く さ っ て る
ドワッ!!!!
短編小説の中に、美良野が入り込んできた!
「なんか頭痛がするぜこの世界はーーーーッ!」
徒歩で帰っていった。
アリさん、アリさん、ぼくのからだをたべないでよ……。
あーっ……やめて……。
みみをかじらないで……。
アリ「けど、興奮するだろう?」
((((( アリ 俺 )))))
((((( アリ 俺 )))))
((((( アリ俺 )))))
((((( 俺 )))))
!!!!!!!!!!!!!!
クラッシュ! バンディクー! クラッシュ! バンディクー!
(歌詞のため掲載自粛します)
そして、幾度の困難を超えて、俺はここまできてしまったんだ。
アフリカ!!!
すごい景色だ……
まさになにもない……
俺の学歴と職歴みたいだ……
「諦めるのはまだ早い!」
な、なに、おまえは……!
「俺は、こんなに男前なのに、三十年間、彼女がいたことがない!」
えええーーー!? そんなに男前なのにぃーー!?
俺ですら既婚者なのにーーー!?
「あ、そうなんですか、鬱になりました。しにます」
ピューッ。男前はアフリカの崖みたいなところから落ちて謎の民族に助けられてそこで十人の妻をもらい幸せに暮らしたのだからまったく人生とはわからないものだ。
マサカリ担いだ金太郎「うおおおおおおおおお! ハイメガ・トマホーク!!!」
ぽてゃ。
ウンディーネ「あなたが落としたのは、金の斧ですか? それとも、銀の斧ですか? それとも、金の斧ですか? それとも、銀の斧ですか?」
金太郎飴「あ、この自販機こわれてる」
そして金太郎ゎ自販機の管理会社にでんゎをしたのですが、、、「それ、ぅちの会社のじゃないですょ、だから知りませんょ」とぃゎれて。。。
ブ チ キ レ
「最近だけではなく昔からキレる若者などとよく言われ、『キレる』ことが問題視されてきましたが、私はキレることのいい側面もあると考えます。(中略)しかし、あからさまにキレることによる問題解決はやはりスマートとはいえません。すぐキレる若者は社会的にさらなる問題を起こしやすい。本当に困ったもんですね」
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「フフ……。カヲルくん、書いてるわね」
隣の奥さんが僕の前に現れた。
「書いてはいますが、芥川賞の選考委員から逃げるのに難儀していますよ。まったく、こんな駄文のどこがいいんだか」
僕は原稿用紙を折って作った紙ヒコーキ曇り空割って隣の奥さんの鼻の穴にささった。
「ハハッ。ど根性ガエル」
と奥さまはいった。
突然、僕はいなり寿司が食べたくなった。
通りかかった警官を殴って僕は逃げた。
たまたまポケットに入っていた銃を適当に二、三発撃ったところで力尽きて捕まった。
「ああ、すごく、いい感じだ」
僕は言った。
「私もです」
と警官が言った。
おかしな警官だ。きっと薬物をやっているんだろう。と僕は胸の中でモヤッと考え、そして静かに目を閉じた。
fin




