2・5
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二人は四家からの連絡係を待ちそれからあの国に戻るか考えることにしていた。状況によってはこのままこの国にとどまる選択もある。
二葉「姉さんはここで待っていて。さっき話したようにもうすぐ仲間が来る。向こうに転移者が発見されていたり何かあったりしたら帰ろうと思う。その時は姉さんも一緒に来てくれる?」
五氏「いいわよ。ここに残る理由も特にないから。」
二葉「反対に異変がなければここにいようと思う。この国に他の転移者がいるのは確実みたいだしね。その場合四家さんには来てもらうことになるかもしれない。そろそろいってくるね。」
二葉は五氏と別れ少し離れた街の路地で連絡係を待った。そこに一人の顔を隠した男が合言葉を言う。
男「この世界に神はいる?」
二葉「私はその神に仕えるもの。」
男は顔を見えるようにし二葉に伝言する。内容は特に変わりはないというものだった。
二葉(人が前と違う。それに……。)
二葉は妙な感じを覚えながら去り際の握手に応じた。その握手で彼女は手のひらに痛みを感じた。
二葉「まさか!」
自らの手のひらを見ると小さい棘が刺さっており血が出ていた。握手そのものを拒まなかったから破壊することはできなかった。
二葉(罠だったということね。ということは四家さんが裏切った。おそらく私の仲間はあの国にはもういない。)
男「作戦通りにいきました、四家様。」
棘に仕込まれた毒が体に回り二葉は倒れる。
二葉(姉……さん)




