2・5
2、5
予期せぬまさかの再会に二人は困惑したままだった。
二葉(遠くからだから見間違いかもしれない。他人の空似ということもある。でも、もしも姉さんなら私は……)
五氏(あの顔は間違いなく二葉だわ。家出したとは聞いていたけどまさか死んで私と同じところにくるとはね。おそらく私を恨んでいるのでしょうね。)
五氏は狙撃銃をリロードし再び二葉を狙う。普通なら二度も防げるわけはない。しかし、弾切れになるまで撃っても二葉に傷一つつかなかった。打つ手がなくなった五氏は急いでその場から逃走する。
そのまま彼女は仲間と合流した。
五氏「ひとまず撤退よ。」
傭兵「そうはいかない。」
いつの間にか五氏は仲間であったものに囲まれていた。殺気を五氏ただ一人に向けて逃がそうとしない。報酬のお金も払っていたので裏切られることはないと彼女は思っていた。
五氏「どういうちもり?」
傭兵「それはこちらのセリフだ。異世界からの転移者さん?話はもう国中に広まっているよ。この前の虐殺事件の黒幕はお前と同じ転移者が引き起こしたもの。今ではあちこちで転移者探しが始まっているよ。五氏、あんたは不思議な能力使えるだろ?転移者は全員何かしらの能力が使えるらしい。それだけじゃない、生まれも育ちも不明。だから、転移者はあんたで決まりだ!」
転移者の話はセロが七宮から聞き出した情報を広めていた。転移者を見つけ出せるようにするためと国民に転移者を監視させ能力を使わせないようにするためであった。
五氏(まずい!今日は能力はもう使えない。)
五氏に彼らが襲いかかる。彼女が死を覚悟した時、周りの建物を壊しながら向かってきた二葉が前に現れる。二葉は五氏の顔を見て確信する。
二葉「姉さん!」
二葉は五氏に手を差し伸べた。今まで壊すことしかできなかった彼女が初めて助けることができる。五氏は迷わず彼女の手を取る。
傭兵「何者か知らないが邪魔だ!」
傭兵の一人が二人の前に立ちふさがったが二葉が伸ばした手に当たり人の形をなくし砕けた。周りの傭兵は異常な出来事に腰を抜かしたまま動けなかった。その間に二人は遠くに逃げ切った。かなり走ったため二人とも疲れていた。
五氏「どうして私を助けたの?命を狙ったのに。」
二葉「最初は私を捨てた姉さんが憎かった。でも、この世界で再び会えたのは運命だと思った。何かの意味があるって。あの世界でできなかったことをこの世界でしたい。そう思ったの。まだ憎いけどいつかこの憎しみを変えて見せる。」
五氏は以前とは全く二葉に驚き成長を感じた。
五氏「立派ね。私なんかとは大違い。私はこのデスゲームに勝ったら過去を変えようと思っていたの。自分に不都合な過去をなかったことにしようと思った。二葉とのこともなかったことにしようとした。最低な姉ね。」
そんな姉の告白を聞いた上で二葉はあることを提案する。
二葉「よかったら同盟を結んで一緒に戦ってくれる?」
五氏「もちろん。よろしく二葉。」




