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 二葉が王国についたころにはセロが七宮を始末した後であり王国は混乱に陥っていた。多くの者が殺し死んでいったため国としての機能もまともに成してはいなかった。ただ救いは避難誘導を行った者のおかげで被害が本来よりは少なく王も死なずに済んだことであった。それでも家族や恋人を殺された者たちは七宮の仕業だとは知らないため操られた者を恨んでいた。

 そんな悲惨な情報ばかりが二葉の耳に入ってくる。街中ですら血痕がいたるところに残り場所によっては腐敗した遺体が転がっていた。


二葉(あまりにも酷すぎる!!こうなったのもおそらく私たち転移者の能力もせい。いくら異世界でもここまでやっていい理由にはならないはずよ!)


 その二葉の後ろ姿を五氏は建物の窓からスコープごしに覗いていた。能力で手に入れた狙撃銃で撃ち殺すつもりだった。五氏は二葉のことは仲間から何かを嗅ぎまわっている怪しい人物だと聞いていた。今なら遺体が一つ増えたところで何の問題もない。


五氏「転移者じゃない可能性もあるけど、可能性があるものは潰しておく!」


 五氏は毎日練習したため射撃の腕はかなりのもの。狙いを定め引き金を引いた!


 大きな音とともに弾丸が二葉の頭に当たる。しかし、当たった瞬間に弾丸が砕け散った。能力によって二葉に破壊されたのだ。当然、五氏は驚いた。二葉は弾丸が飛んできた方を向いた。その時、二人の目があった。


五氏「まさか、二葉!?」

二葉「……姉さん!?」

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