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七宮「一体いつになったら転移者がみつかる!?」
七宮はあまりの進展のなさに苛立っていた。国民の八割は操れるようになっても全員は無理なため転移者の捜索は行き詰っていた。このまま手下を増やしだけでは駄目だと思い始める。
七宮「だったら前と同じように片端から虐殺しようか。」
彼は悪魔の所業を再び行おうとした。彼には王すらも味方につけている。恐れることは何もなかった。
王国の各地で七宮が操る者たちが操れなかった二割の人々を襲う。無関係な人々が大勢死に地獄となっていた。
五氏はこの事態に迅速に対応し仲間とともに隠れ家に逃げ込み、万が一攻め込まれてもいいように武器をかき集めていた。
五氏「おそらくこれは情報にあった転移者の仕業ね。今は防戦するしかない!」
何もできないくやしさを持ちながら今はこらえることにした。
七宮を追って王国に来た3は襲い来る者たちをひたすら始末し続けていた。戦いやすい場所に彼らを引き込んでいた。敵は彼にとって雑魚同然だったが持久戦に持ち込まれたら敗北してしまう。3の体力が尽きるか敵が尽きるかの二つしか今はなかった。
3「やっぱり先に王国にきたあいつには見つかっていたか!ちぃい!これでもう三十五人だ。一体何人くるんだよ!!」
3ですら先手を取られたため追いつめられていた。
一条は世話になっていた宿が襲われ多くの知人が殺されていた。その惨劇に彼は目を疑うしかなかった。昨日まで一緒にいた者はもう生きてはいない。ある者は自分たちを襲う悪魔に変わっていた。彼は思考を読んでうまく逃げていたがその思考はあまりにも不自然でまるで他人が乗り移ったようだった。
一条(なんでこんなことになった!?俺が転移者で狙われているからか?俺のせいなのか……。みんなごめんなさい!)
彼は自分自身を強く攻めた。彼がこの原因の一つでもあるが全て彼のせいではなかった。彼が誘導したおかげもあり僅かだが近くの住民も逃げきれていた。しかし、追っ手も近くまできており彼らが知る逃げ道ももうない。
セロ「こっちの道の奥に家がある。そこに隠れていろ。」
追いつめられていた一条に謎の少年セロが声を掛けてきた。その彼の心には一条がいつか感じた憎しみがあった。
一条「ありがとう。君も一緒に逃げよう。」
セロ「先に逃げてくれ。俺にはやらなければならないことがある。」
一条「でもこれは俺たちのせいなんだ!俺が何とかしないと!」
セロ「俺に考えがある。問題はない。」
セロの思考を読んだ一条は全てを彼に任せることにした。今、一条にできることは住民を避難させることぐらいしかなかった。
セロは彼らを見届けた後作戦を開始する。




