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 二葉は仲間を使って国中を捜索するがこれ以上転移者は発見できなかった。3が逃走したと思われる帝国にも何人か刺客を送り込んでいたが他の転移者すら見つけることはできなかった。


そのかわりその刺客から転移者の6と皇帝の死亡が報告された。不思議なことに次の皇帝の即位が決まったという報告もすぐに入ってきた。それも前皇帝よりも人望がある人物で国民から圧倒的な支持があったという。そのおかげもあり本来なら内乱などが起きるはずだった帝国は前皇帝の死亡以前よりも安定した政治が行われた。前皇帝の五年前の悪事も国民に公表されたことも無関係ではなかった。これらの出来事は何者かの仕業という噂まで広まっていた。所詮は噂で本当に信じている者はほとんどいなかった。ましてやこれがたった一人の謎の人物によって本当に行われたことなど神ですら知りえなかった。


二葉「ここまで帝国の情報が入ってきているのに転移者は発見できていないか……。残る転移者は私と四家さんを除いて四人。全員王国にいるとすれば潰し合うのを待つべきかしらね。」


 その四人がこちらと同じく同盟を結ぶ可能性もあったが四人全員が一つにまとまる可能性は限りなく低いと二葉は考えていた。そのうちの一人にはあの殺人鬼の3がいる。3が敵と手を組むなどあり得なかった。それに同盟は裏切られるリスクもある。二葉と四家も同盟を結び協力関係にあったがお互い表面上は信頼しているフリをしているだけで本心では警戒していた。


二葉「次は王国に潜入でもしましょうか。四家さんにはこの国で留守を頼みます。」

四家「分かった。」


 四家に留守を頼んでいたが裏切る素振りを見せたら仲間に始末してもらう手筈を整えていた。彼女は単身で王国に潜入することにした。王国での戦いは極力避け情報収集を目的としたものだった。

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