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客1「俺昨日の記憶ないんだよ。」

客2「バーカ、飲みすぎだよ。」


 そんな馬鹿話を宿の酒場で一条は接客しながら聞いていた。もしかしたら何かの能力の後遺症かもしれないそう感じていた。


一条「記憶が時折抜ける人が多いって最近聞きますけど、何かあったんですか?」

客2「よく分らないけど気が付いたら時間が別の場所になって記憶がないって噂だ。こいつみたいに酒の飲み過ぎかもしれないが何かの病気かもしれない。」

客1「病気なんてそれこそありえねーだろ?それより一条くん接客うまくなったね~。前はぎこちなかったけど今はいいね。」

一条「ありがとうございます。」


 一条は能力のおかげもあってかなりこの世界に馴染んでいた。ゲームに似ている世界ということもあったかもしれない。彼は前の世界よりも生き生きとしていた。

 接客を終えた後は買い出しに行った。彼は歩きながらさっきの会話のことを考えていた。


一条(能力を使っても詳しくは分からない。時期的には七人目が異世界に来ていても不思議じゃない。可能性としてはやはり転移者の能力。)


 考えごとをしていると誰か心からはかり知れない憎しみが聞こえた。周りには大勢の通行人で誰かは特定できない。


一条(なんだ?今の憎悪は!?)



(今度はこの王国にいるのか。五年間俺は待ったぞ!必ず仇は取ってみせる。)


 まだ見ぬもう一人の存在を一条は感じ取っていた。

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