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鋼鎚使いの無能神官  作者: しらぬい
第2章 紅焔破刃の継承者編
38/45

EP 35 リベリオンの守護者

2018/10/14 タイトルを修正しました。




 力なく倒れる魔物を見下ろし、フゥと息を吐いた。もう魔物が動く気配はない。背中に生えていた水晶もすっかり輝きを失い、今では薄く水晶の奥底を照らすのみだ。

 そして俺はその光にどこか見覚えがある。まるで何かに導かれるように、俺の右手は自然と胸のリベリオンにのびた。小さく脈打つ胸飾りはゆっくりと明滅し始める。すると不思議なことに水晶の中の光もそれに合わせて瞬き始めたのだ。


「共鳴してる……?」


 驚いたようにルイーナは呟いた。彼女の視線は水晶とリベリオンの間を行ったり来たり。

 光はやがて音もなく水晶から飛び出ると、あるべき場所に戻るかのようにリベリオンの中へと消えていった。

 ……まさか、というよりは、やはり、と言うべきなのだろう。リベリオンが光を発していた時点でどこか確信じみたところはあった。これがリッカの言うリベリオンの導きというのなら、力と首飾りは惹かれ合う関係にあるのかもしれない。


「……2つ目の力ってとこなのかな?」

「恐らくな。もっとも……魔物を更に化け物にする作用があるなんて思ってもみなかったが」


 ルイーナは眉根を寄せて物言わぬ骸を見つめている。その眼差しは厳しく、こんな異質な魔物を生み出すこの力を非難する想いが言葉を語らずとも伝わった。

 各所から辛うじて判断するのであれば、これはエルダーラビットと呼ばれる魔物だろう。茶色の体毛と長い前足、そして黄色い目はその魔物の特徴だ。すっかり変質しきっていて正しいかどうかは怪しいところだ。


 こいつがどこからやってきたのか、そしていつ生まれたのか。頭を過ぎる疑問はいくつもある。最悪、こいつと同等の魔物が生み出され、カノーネの二の舞になんてなりかねない。それだけは、絶対に避けなければならない。


「……アレン、リズはこの魔物と1対1で戦ってたのかな? とてもじゃないけど、一人で撃退なんて無理な気がするよ」


 彼女は当然の疑問を口にした。リズが強い、といえばそこまでなのだが、それにしたって数ヶ月前からいるにしては確かに不自然だ。まずこれだけ大型の魔物が目撃されず、ギルドの討伐手配書にもなってないのは妙と言わざるをえない。


「そこら辺も含めてパトムさん達に報告しなきゃな。明日は周囲の探索もして安全を確認しよう。それで何もなければそれで良し、だ。ひとまず証明部位になりそうなところを切り取ってしまおう」

「そうだね。あ、でも私としてはもう一晩様子を見ときたいかな。実は別の魔物でした、なんてオチが怖いしね」


 ルイーナの心配はもっともだ。現れたところを強襲したが、本来は別の魔物が来ていたのかもしれない。そもそもこいつの口の牙を見るにとても作物を食べて生きてるような奴じゃないぞ。ゲギャギャと笑いながら肉を咀嚼する嫌な絵面が思い浮かんで慌てて頭を振った。……畑を襲ったのとは別個体だろう。

 さてどの部位が証明部位となるか、と悩みながら死体に近寄る。うーん、どこを落とせばいいんだ? 元に近しい魔物から判断するなら耳になるだろうが…。


「明日の調査は畑の北にある森からになるかなぁ。そんなに広くはないけど半日くらいかかるのは考えておいた方がいいかも」

「……その足でハヴェッタへ行くのは無理かもしれないな」

「その必要はないわ」


 凛と響くのはいるはずのない第三者の声。驚きに心臓が跳ね、慌てて声のする方へ振り向いた。

 空の月は雲に隠れ、陰りの落ちた顔はよく見えはしない。しかし、見覚えのある大鎌と暗い中でも明るく映える茶髪はそれが誰だかすぐに思い当たらせた。きっと前に会ったあの時と同じで無表情を浮かべていることだろう。


「リッカ・アルタール!」

「え、えぇ? な、なんでここに!? というか私たちの場所をどうやって知ったのさ!?」

「久しぶりね、二人とも。なんでも何も言ったでしょう。あなたたちにすぐに追いつくから、と」


 フン、と鼻を鳴らす様はまるであの時の再現だ。

 相も変わらずその態度は尊大で、他人への敬意なんて微塵もありそうにない。それが彼女の性格なのだろう。わざわざ守護者と名乗るほどだ。人とは違う計りで世界を見ているのだと思う。


「それに、私ならリベリオンの気配は追えますから。今しがた、あなたたちが何かの力を手に入れたところまで含めて……」


 そこまで喋ってアルタールは急に口を(つぐ)んだ。見れば目を細め、リベリオンをもつ俺を注視しているようだ。思いの外その視線は強く、敵意こそ感じないもののたじろぎそうな程の威圧感を感じる。


「えぇと……、何かあったか? 何もないならそんな目で俺を見ないで欲しいんだが……」

「…あなた、妙ね。根本的な体の在り方に違和感を感じるわ。何か混じってるような……」

「違和感……?」


 そう言われても俺自身はこの体には何も感じていない。強いて言うなら、少しだけ体は軽い気がする。けど、それはきっと十分な休養をとったからだ。それに『リジェネ』があるおかげでもある。魔力がある限りスタミナが尽きることはない。


「…………まぁ、いいか。本人が何も感じていないようだし」


 アルタールは首を傾げる俺を訝しげに見つめていたが、軽く嘆息するとさっさと次の話題に移るように話を変えた。


「それにあなたたちも聞きたいことは山ほどあるんでしょう?」

「もちろんだ」

「そうだよ! リベリオンのこととか、あの腕のこととか!!」

「だったら、ひとまず落ち着ける場所に行きましょう。ここは不浄過ぎて苛々するわ」


 そう言い、パチン、と指を鳴らすと魔物の死骸の周辺に黒い渦が現れ、あっという間に死骸は飲み込まれてしまった。よし、と頷く彼女だがそれに慌てたのは俺たちの方だ。

 まだ証明討伐をとっていないこともあり、このままでは報告もままならないのだ。


「お、おいおい。まだ証明部位落としてなかったんだぞ」

「却下です。あまり表立てていいものでもないの。リベリオンに力が取り込まれた以上、すぐに塵になって消えてしまうわ」

「塵になって消えるだなんて、そんなこと……」


 そんなことあるわけがない。そう口にするルイーナの言葉を遮るように、アルタールは顎をしゃくり、数メートル先の黒い爪を示した。あれは彼女が切断した爪に間違いない。それは月の薄明かりに照らされ、艶やかに輝いている。しかし、すぐにその輝きはくすんでいき、瞬く間に塵となって崩れていった。


「ある……、わけ…あった……」

「前にも言ったでしょう。この世界にはあなたたちの知らない魔法、引いては知らない系譜の法則がある。これはその一端。大厄災の力によって変質したモノの末路。体の整合性を失うことで、存在を保てなくなったのよ」

「……んぅ、よくわからないよ」


 アルタールの回答に困った顔を作る。ハナから通じるとも思ってなかったのか、対するアルタールは一つ嘆息を吐くだけだ。要は消えるってこと、とだけ言って踵を返し、ズンズンと北の森の方に歩いていく。

 俺はルイーナと顔を見合わせた。これは着いて来いということだろうか。こうしている間にもアルタールの背中はどんどん離れていく。なんにせよ手がかりは手に入れなくてはならない。俺はルイーナに頷き、アルタールに着いていくことにした。その後を彼女が歩いてくる。その視線は骸があった場所にしばらく向いていたが、すぐにこちらの方へと向き直った。


 先を歩いていたアルタールにはさほど時間がかかることもなく追いついた。いつの間にか彼女はあの大鎌を持ち出しており、カツン、カツンと地面に一定感覚で打ち付け音を響かせている。しかもよくよく見れば鎌柄は地面に当たっているわけではなく、その少し上で何かに当たっているようだ。


「何してるの?」

「ちょっとした浄化です。……大丈夫だとは思うけど、作物に悪影響があったらいけないから」


 その言葉を聞いた俺たちは再度驚くこととなった。ミステリアスで冷徹な雰囲気であっただけに空恐ろしい人物像であったが、少しだけ彼女の人間味を感じることができた。意外、とはこのことを言うのだろう。

 急に黙った俺たちを不審に思ったか、顔を振り向かせ訝しげに眉根を寄せた。


「何? 別に何も変なところはないと思うのですけれど?」

「いや……なぁ?」

「うん、ちょっとビックリしたっていうか。なんか人だったんだなぁって」


 アルタールは最大級に訳が分からなさそうな顔を作ると、再び前へと振り返ってカツンカツンと音を響かせづけた。


 月夜の下で三人森を目指して歩き続ける。言葉はなく、耳に届くのは静かな風の音とアルタールの響かせる鎌柄の音。初めこそ気づかなかったものの、音が何度も刻まれる度周囲に薄ぼんやりとした光が浮き出していた。作物の間をふよふよと飛び回り、音に呼応するようにぴょん、ぴょんと飛び回る。

 妖精か何かの類かと思って顔を近づけてみたが、そんなことはなく正体のわからない光の球体だった。しかも体を貫通していくようで、時折体をすぅっと通っては後ろの方へと抜けていく。心なしか球体が後ろへと抜けていく程、体に英気が漲る気がしてきた。


 カツンッとこれまでで一番大きな音を立てると、彼女は立ち止まった。ハッと我にかえると、それまで広がっていた幻想的な雰囲気は幻覚であったように消えてしまっていた。気づけばもう森の入り口までやってきている。後ろを振り返れば農場がもう遠くに見える。


「あ、あれ? 私ってばいつの間に」

「俺もお前もよほど見とれてたみたいだ。まぁあんな光景そうそう見れるわけでもないしな」

「こちらよ二人とも、早く来なさいな」


 アルタールが案内するのは木々の間に不自然なほどぽっかりと空いた空間だった。そこだけまるで別空間に隔離されたように木々は避け、草木の丈も低い。中心に木の枝が無造作に積まれており、そこで火を起こしていたことが窺える。不思議なものだと思いながらも踏み込むと、チリッと首筋を火花が撫ぜた。


「ん?」

「どうしたの?」

「いや、今何か首筋に妙な感覚が……」


 首筋を触ってもそこに何かがあるわけじゃない。別段怪我ややけどがあるわけでもなさそうだ。


「周囲に結界をはってるからそれに反応したのでしょう。あなたも妙なところで勘がいいですね」


 呆れたように言うアルタール。彼女は魔法で素早く火をつけるとさっさと近くの切り株に腰を下ろした。その際、脇に置いた大鎌からズシリ、と鋼鎚に劣らぬ程の重厚さを感じさせる音が鳴る。

 なるほど、これほどこの周囲を木々が避けていたのも結界のせいだったらしい。言われてみれば魔物どころか動物の気配すらないようだ。よほど精度のいい魔法なのかここと周囲に明らかな結界の境界はない。外から見た何者かがこの場所に違和感を抱くことはないだろう。しかし、内側からは外とはっきりと断絶されているであろうことを感じられた。


「ほら、座りなさい。立っていては落ち着いた話もできないでしょう」


 促されるままに薪の近くに腰掛けた。ルイーナは近くにあった大きな岩の上に陣取ったようだ。


「とにかくまずはリベリオンについて聞きたいな。あれはなんなの? 私もそこそこ鍛治をやってるけど、あんなの初めて見た」


 口火を切ったのはルイーナだ。俺の疑問もまずはそこにある。話を聞くにしてもこの首飾りのことを聞かなければ始まらないだろう。


「そうね……。私が知るにそれは魔を払うための古代動力装置(アーティファクト)よ。もっとも、それ単体だと何の効力もないようですけれどね」

「知るにって……これは君のじゃないのかい?」

「私はただ預かっただけです。本来あるべき持ち主の元に戻しただけ。その持ち主があなたよ、アレン・ストライフ」

「えぇ……、信じられない」


 ルイーナと同感で荒唐無稽な話だった。彼女の言うことには心当たりがない。

 しかし、彼女が嘘を吐いているようにも俺には見えなかった。まっすぐこちらを見抜くその目に嘘や騙しを感じさせる濁りはない。目は口ほどに物を言う。瞳はその人物の心を映すが故に心の覗き窓でもある。誠実さのかけらもない言葉を並べれば、その目に映るのは怪しい光だけ。透き通る琥珀色の中に俺が感じたのは、彼女の誠実さだった。


「……多分嘘じゃないんだろうな、あんたの言うことは。あんたの目は嘘や騙しを言ってるわけじゃなさそうだ」

「信じちゃうんだ……。まぁ、アレンがそう言うならいいんだけどさ」


 俺があっさりと信じたことにルイーナは不服そうだった。かく言う俺も自分の直感に従っただけということもあり、彼女の不満も道理だと思う。


「俺も完全にそうだとは思えないけどな。けど、この際持ち主がどうかは置いておくとして、魔を払うってのはどういうことだ。それに……こいつは"大厄災"と何か関係があるのか?」


 俺の質問に対し、アルタールは鎌を拾い上げ、軽くコツンと地面を叩いた。

 ゆっくりと地面に青白い波紋と魔法陣が広がっていく。辺りは急激に暗くなり始め、俺とルイーナとアルタール以外の全ては闇に包まれてしまった。多分、幻視か何かの魔法何だろうがいきなりやられるのは心臓に悪い。予備動作があったがゆえに心構えはできていたが、それでも驚かないわけじゃない。


「ねぇ、アルタールさん。一応何かするときは言ってくれると私たちも心の準備ができるのだけど」

「あら、ごめんなさい。それもそうね。次からは気をつけるわ」


 素直に謝罪して、彼女は鎌を地面に置いた。


「さて……、その質問に応える前に、まず"大厄災"について少しお話ししましょうか」





§




 闇の中にゆっくりとその光は浮かび上がる。まるで眠っていた体が起き出すように、それは女性の上半身を形作り始めた。


--"大厄災"とは今から数百年前に突如としてこの世界に現れた堕神。明確なる脅威。そして世界の敵。伝承で多く語られるそれは幻想のような存在ではなく、確かに実在した存在でした。


--大地を火の海に、空を凍りつかせ、とは比喩ではありません。本当に空を凍てつかせ、大地を丸ごと燃やし尽くしました。それほどに彼の者は恐るべき力を持っていたのです。


 女性を象る光はメラメラと全てを燃やし尽くす炎に変わり、辺り一面が炎に包まれる。哄笑が響き渡り、何もかもを灰にするほどの炎は容赦無く暗闇を灼いた。幾ばくかの後には天から白い粒が降り注ぐ。空は凍り、あるはずのない亀裂が空に現れ、硝子の破砕音と共に空はかけらを溢して崩れていった。


--私たち人間に、いえ、この世界にその力を覆す程の能力を持つものはいませんでした。例の書物を持っていたこともあり、彼の者に逆らうことは世界を相手取ることに等しいでしょう。


 どこからか地響きにも似た足音が聞こえてくる。やがてそれは闇の向こう側からヌゥッとその醜悪な姿を現し始めた。そこにはアレンたちが見た悪鬼(ガーゴイル)石蛇鬼(ゴルゴーン)の姿もある。皆暗闇の中の三人に興味を抱くものはおらず、一様に通り過ぎ、その先の光に向かって行進していた。


 そこは戦場だった。いや、それを戦場と呼ぶにはあまりにも悲惨な光景であったかもしれない。繰り広げられているのは戦いではない。ただの惨殺だ。街を破壊し、命を奪い、大地を闊歩する。恐ろしい集団は飽くことなく、慈悲もなく、ただただ命を奪い続けた。戦士も、女も、子も。区別なく、光の世界に生きる者の存在を奪い続けた。


--彼の者の目的は分かりません。ですが、この世界を滅ぼすであろうことは誰にでも予想ができました。


--人間も、亜人も、竜人も……。誰もが彼の者に抵抗しました。全ては明日を生きるために。


 勇ましい咆哮が響き渡る。醜悪な魔物に斬ってかかる戦士たち。死に物狂いでその剣を、槍を振るい、弓を引き、魔の文言を唱え続けた。

 たちまち辺りは激しい砂煙に包まれる。悪い視界の中、三人の元に聞こえてくるのは鋭い衝突音と無数の悲鳴。そして倒れ()す戦士たちのうわ言に大地を揺らすほどの足音。これが地獄と言わず何と言おう。彼らの頭上の炎は優雅に戦場を見下ろし、口元に残忍な笑みを浮かべた。


--"大厄災"によって亡くなった命は世界の全生命の半数を超えたと言われています。それほどの消耗があったにも関わらず、"大厄災"にたどり着いた者は一人としていませんでした。


--いかに数を集めようと、無数に湧いてくる悪魔たちにはなす術がなかったのです。


 積み重なる戦士たちの骸。大地に足の踏場がないほどの数。その骸の山の頂点に、女性型の炎は立っていた。満足げに骸の山を見下ろし、高笑いする。所詮はこの程度、とせせら笑う。下等な存在だと嘲笑う。絶対無比な存在として堕神はこの世に君臨する。


--人々は英雄を望みました。絶対なる力を持った強者を。


 笑い声の残響が暗闇にこだまする。骸の山はぼんやりと闇の中に溶けるように消えていく。


--人々の祈りが天に届いたのか、はたまた何か別の力かは分かりません。ある一人の男が書物の大悪魔を打倒しました。その者こそ後に勇者として名を馳せる男、グルガン。


 一人の長身の男が光を背に立ち上がる。背中のマントをはためかせ、風に銀糸の髪を揺らし、光り輝く巨大な剣を肩に担ぐ。不敵な笑みには圧倒的な自信と人を惹きつける魅力がある。無数の敵と対峙しながら、彼はその表情を崩すことはついぞなかった。


--彼は仲間とともに快進撃を続けました。立ちはだかる敵をなぎ倒し、彼の者の元へと進み続け、ついにはその剣は堕神に届いたと言います。


--ですが、その彼でも堕神を倒しきることはできなかった。


 膝をつくグルガンたちを睨む堕神は倒れ、肩で息をし、体のあちこちに傷を受けているのが見受けられる。


--その後、伝承の通り、"大厄災"の力は8つに分けて世界各地に散りばめられます。もう二度と、目覚めないよう堅固な封印を施されて……。




--リベリオンはグルガンが使ったとされる破魔の古代動力装置(アーティファクト)。魔力を破邪の力に変える、"大厄災"を殺すためだけに生まれた対堕神用兵器。


--さぁ、ここまで言えばうっすらとは気づいてくるんじゃないかしら。あなたたちがいずれ何と対峙し、そして戦うのか。きっと二人とも相違なく思い浮かべたことでしょう?





--おぞましき堕神、"大厄災"リベリオンの復活を。




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