堕天使組(ライアー×クルーエル〈女体化〉)
トントントン…
キッチンから包丁で食材を切る音が心地のよい音としてリズム良く聞こえてくる
調理された食材の良い匂いがリビングまで流れてきている
心地のよい音を出している少女の小さな後ろ姿を彼は眺めていた
慣れた手付きでテキパキと作業を進める少女
彼は座っていたソファから立ち上がるとキッチンで調理する少女の後ろまで行き少女の頭に顎を乗せた
そして腕を少女の首へと回し後ろから抱きしめた
「ら、ライアー…さん?」
少女は驚きで作業を止めた
すると彼は「気にしないで続けて」と呟いた
彼の言葉を聞いた少女は何も言えないまま顔を紅く染め作業を続ける
「あの…ライアーさん…」
一通り食材を切り終えた少女は彼の顔を見ようと顔を上向ける
「…なに?」
「少しだけ離して頂けると有難いのですが…」
少女が控えめな調子で言うと彼は少しわざとらしくムッとした顔になった
「…俺に抱きつかれるの嫌なの?」
「ち、ちがいますっ!!嫌じゃないです…!むしろ…その…恥ずかしいですけど…嬉しいです…」
段々と声が小さくなる彼女の姿をみて楽しそうにクスクスと笑い出す彼
彼の笑い声を聞いてさらに顔を真っ赤にする少女
クスクスと笑っていた彼はピタリと笑うのを止めて先程より少し強めに少女を抱きしめる
「……クルーエル」
どこか複雑そうな表情を浮かべる彼
「はい…なんでしょうか…?」
少女からその顔は見えないもののなにか感じとったのか少女は不安そうな顔になった
「…クルーエルは俺の事好き?」
「ぇ…?」
まさかそんな質問が来ると思っていなかったのか驚いているようだ
彼の顔を見ようとしても結構強めに抱きしめられているため彼の方を見る事ができない
「……当たり前じゃないですか…」
「私は…命を差し出せる程…と言うと凄く重い女になってしまうと思いますが…」
「ですが、自信を持ってそれ位愛していると言えます…」
「……クルーエル…」
静かな空気が流れる
少女は少し顔を俯けて「図々しい事を申してしまい申し訳ありません…」と呟いた
その言葉を聞いた彼は先程よりも優しく、か細い少女を包み込むように抱きしめた
「ありがとう、クルーエル」
そう言うと彼は少女の頭にキスを落とし「それじゃあご飯、楽しみにしてるから」と言うとリビングへと戻って行った
彼がリビングへ戻ったあと暫く、少女は顔をリンゴのように真っ赤にしたまま動けなかったとか。
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