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迷車両で行こう10

この小説は批判をするための小説ではありません。

「どうも。皆さん。おはこんばんちは。初代「のぞみ」だった300系です。今日はうP主さんがなぜか僕を呼んでくれたので。こういう話をしています。」

うP主:なぜかって。お前理由も分からずにここに来たのか。ちょっと前に兄貴の0系と100系も呼びに行ったの見ていなかったのか。

「だって、あの時は作業員さんが危ないという理由で私の電源全部落とされていたんだから、目なんか開けられるわけがないでしょ。ていうか、うP主さん。天国まで来ていたのね。ちなみにあなたは何歳なの。」

うP主:こたえるはずがないだろ。そこは永遠の乙女でいさせろよ。デリカシーないな。

「すみません。」

うP主:というわけで、今日連行して来たのは300系。今日はこの車両のことを紹介するね。300系新幹線はさっき本人が言ったとおり初代「のぞみ号」。年々増える空飛ぶ変なやつらに客を取られないためにというのと、東海道新幹線のビジネスニーズが増えてきたことで、東京~新大阪間のさらなる速達化が求められたからである。最高速度はこれまでの0系新幹線・100系新幹線の220km/hから270km/hへと大幅にスピードアップ。「ひかり」の速達便に「のぞみ」がだんだんと進出するという形で置き換えが進み、東京~新大阪間を約2時間30分で結んでいる。それまでの新幹線が約2時間50分で結んでいたから、20分近くも所要時間を短縮できたのよ。

「そうです。そのためにJR西日本もそんなに早い列車JR東海ばっかりずるいじゃないか。と言って、「のぞみ」は晴れて博多へ進出。最速5時間4分で結んだんだぜ。早いだろ。」

うP主:でも、JR西日本はこの速さがちょっと心配だった。それは年々増えるUFO(ユーフォ)。いつか紹介するけど、JR西日本はこのあと4時間55分で東京~博多を結べる列車を設定したの。

「そうだ。その時、僕は「のぞみ1号」の仕事をあいつに取られた。一生恨んでやる。」

うP主:でも、300系が恨みたいことは今後さらに続くことになる。300系は当初3つのパンタグラフを乗せていて、バランスよく3つの大きなパンタグラフカバーが設置されていた。走行するときは常時2つのパンタグラフ。そして、その使用の仕方が面倒くさかったので、真ん中のパンタグラフをもぎ取って、6号車と12号車にあるパンタグラフで走ることになった。300系これが最初の改造。そして、次にこの大きなパンタグラフカバー。正直会ってもそんなに意味が無かった。だから、もっと騒音が低いと見込めるシングルアームパンタグラフに変更。当然カバーも大きなものから「カモノハシ」に搭載されているものに魔改造されたわ。

「ていうか。その「カモノハシ」っていうか「アヒル」っていうか。あのずんぐりむっくりのせいで、またも仕事をとられた。絶対に恨んでやる。」

うP主:そしてこのころには300系は登場当初の超特急「ひかり」としても走るようになる。

「いやだ。「超特急」って。俺が運用入った時には大きなお兄さんから「ひだま」とか「HKひかり」とか。なんかわけわかんない呼び方されていたぞ。」

うP主:まぁ、300系の不運はこれで終わる・・・はずがなかった。JR東海はさらなる東海道新幹線の「のぞみ」のスピードアップのため、N700系を投入。これによって、300系は「のぞみ」として完全失業したのである。そして、その「のぞみ」として完全失業させてくれたN700系はおじいちゃんになった300系新幹線をどんどん浜松工場に追いやっていって、ついには東海道・山陽新幹線から完全失業。

「まぁ、寿命が来ていたから仕方ないんだけどね。ていうかJR東海はマジックカード発動しないんですね。」

うP主:JR東海にマジックカードの発動を求める方が間違っている。JR東海はどちらかと言ったら、トラップカード「殺戮」を発動するのが好きだ。そして、今年の3月のダイヤ改正で、お前もその「殺戮」の罠にはまったんだぞ。

「なんで僕は魔改造されなかったの。0系姉さんや100系兄さんは国鉄かJR西日本に魔改造されているのに。あの500系も魔改造されたぞ。」

うP主:いやぁ。お前を魔改造しても、トンネルに入った時にあるあの乗り心地の悪さはどうにもならないとJR東海は踏んでいたんじゃないか。ていうか、最後まで改善されなかったのを見るとJR東海は最初から直す気なんかなかった。そうとしか思えない。

「・・・。そ・・・そんな。ひどーい。」

うP主:まぁ、引退の時にはたくさんの大きなお兄さんが見に来てくれたんだから、いいんじゃない。

「いや。引退の日もいいことばかりでは無かった。JR東海は僕の顔に何かわけわからないステッカーを付けた。僕。あれがひげみたいに見えて、すっごく嫌だった。出来るなら、廃車にする前に取ってくれとも思った。だけど、さすがJR東海。取ってくれるどころか。そのままだったよ。まったくJR東海は本当に新幹線(新しい車両)のことしか考えてない○○○だ。」

お告げ:J57編成に告ぐ。至急ナコまで来なさい。ナコに来たら何があるかというとね、お前にこの世のものとは思えない魔・改・造。をしてやるためだ。

うP主:何のことはない。早くナコに行かないと痛い目見るよ。

「・・・もう見てるよ。」

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