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聞こえてますか!?聖主様!(格好良すぎて聖主以外目に入りません)  作者: ユミグ


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偉い人の朝は早い…


いつからかは分からないけれど、クーパーに起こされ?身支度を整えてもらっている私は他国との顔合わせ?の日らしく、側仕え4人係でお世話されている。


レンは先に会議と顔合わせ、そして、この国と関係性がなかった遠い国の王まで今日突然来たという事で対応に追われているのだ。


「イーモン・スタンリー辺境伯と近しい存在のようですよ、タラスカジャ国王とは」


突然現れたタラスカジャ国、ソフィーリヌ・タラスカジャ王は見た事もない耳と尻尾を持ち合わせているという話だ。獣人なんだろう。


ちなみに近隣国やこの国も人間と自分達の事を言っているが、種族は魔人だ。


魔人ばかりが産まれている訳でもないだろうけど、人種の違いを知らない者達にとって分かるのは外見の違いくらいなんだろう。


「レンも会ってるの?」

「そのはずですが………もう少し情報を伺ってきます。頼みましたよ」


他の側仕えに任せて情報収集に勤しむクーパーは、私の問いかけが疑問に思ったのか久しぶりに忙しなく出ていった。


私は獣人には劣るけれど魔人よりは鼻がいい。嗅ぎ分けられない体臭も嗅げる。


そして最近はレンと一緒に眠っているので、威嚇たっぷりの匂いが付いたレンの側に居るのは厳しいんじゃないかな?獣人としては。


そう思ったからレンも会ってるの?と聞いてみた。


「もぐもぐ」


相変わらずマカロンは美味しい。


「ヒナノ」

「レン!もういいの?もう一緒?」


情報収集に行ったはずのクーパーと一緒にレンが戻って来た。


「少し話があると…タラスカジャ国王から、出来ればヒナノも一緒にと…」

「うん」

「それと…匂い消しはないか?と聞かれているのですが…分かりますか?」

「会えなかったの?」

「それが………出来れば近付かないで欲しいと…申し訳なさそうに言われました…鼻をつまみながら…」


ちょっとショックだったんだろう…レンに耳と尻尾があれば力なくぺたんとなっている事だろう。


「匂い消した」

「ありがとうございます……その、匂いますか?」

「ふふ、私の匂いに耐えきれなかったんだよ」

「そうなのですか?」

「うん」

「くんくん…いい匂いがしますが…」

「ふふ、レンの匂いも好き」

「私も好きです」


威嚇の匂いが強くて近付けなかっただけで臭いとはまた違うから大丈夫だよ。


レンはとってもいい匂いだから安心して。という意味も込めて首に頭をぐりぐりする。


「くすくす、崩れる」


そんな事言いながら私の髪を触るレンの行動の方が崩れちゃうよ。と嬉しい気持ちのまま待っているという応接間まで向かった。


どうやら抱っこのままでもいいらしい!


はしゃぎたい気持ちのまま相対した獣人は…


「私はタラスカジャ国王、ソフィーリヌ・タラスカジャと申します。突然の訪問に関わらず話の場を設けて頂き感謝致します」


周りの獣人達もレンを見てほっとしてる…そして私を見て驚いている。


獣人とでも思ったのかな?


それにしても…


可愛らしい名前に可愛らしく丸みを帯びた耳と尻尾、金の髪と瞳は猛々しく肉体も作り上げているのか筋肉質な渋い叔父様って感じ。レンも老けたらこんな感じの渋い感じになると思うとニヤけちゃう。


レンがソファに私を落とそうとするから急いで首に回した手に力を入れた。


「「ヒナノ」」


王もベンジャミンも見慣れてるからいいじゃん!


「ははっ!構いませんよ、あのように威嚇されてしまえば離す事など誰がいたしましょう」

「威嚇?」

「ツガイには…失礼、伴侶となる聖主殿に威嚇の匂いが付いていたのでね、私でさえも近付けない程の強い威嚇が」


だってまだちゅー以外してないんだよ!?聞いてくれる!?ソフィーリヌ!一緒に!寝てるのに!なにも!なにも!してないの!


「…なにをしてんだお前は」

「なにもしてないベンジャミン」


してないからこそ威嚇が強くなる!仕方ない!諦めて!


ソファに座ったレンの膝に乗って紅茶を飲めば安らぐ居場所になる。


いつどこでだってレンの傍では穏やかになるんだよ!


「して…」

「待って」

「…」

「クーパー、タラスカジャ国の者達はそのままで、王、ベンジャミン、レン、私、辺境伯、クーパーだけを残して」

「かしこまりました」

「「ヒナノ」」

「駄目」

「「「…」」」


渋る護衛が出て行くまでレンと…


「ちゅーする?」

「大人しくしていましょうね」

「はい!」


レンとちゅー出来ればいいな。と思ったんだけどな。ちぇ…


「いい、出ていろ」


早く言ってよ、王が言わなきゃ出て行かないでしょ。


「あ、その子はいい」

「かしこまりました」


辺境伯の連れなのか、事情を知ってそうだったから残してソファに座らせた。


外に居る人達に話は漏れないようにしてあるから大丈夫だよー。お話してー。


「ふむ……して、ウォーカー国王よ、浄化をやめてくれるな?」

「いきなり現れて我が国の事に首を突っ込むのは些か強引では?」

「強引なのはそちらの方だ、聖女などという存在を召喚するなど…他の者に願わなければならない程の問題など国として機能しておらぬではないか」

「っ、どう思われようと浄化はすでに始めている、何故そこまでそなたらが気にかけるのだ」

「怒りを買い続けるのは滅びに繋がるぞ」


どうしようかな?まずはごめんなさいだよね?


うーん…


淀みを発生させている者が私の存在に気付いたんだろう。


そして、ソフィーリヌにお願いしてやめさせるように頼んだんだ。


私はどう立ち回ればいいのか…


そんなの…


決まりきってるな!


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