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 ー全て上手く行ったー



 自分の腕の中ですやすや眠っているエレノアのアプリコットの長い髪を撫でながら、ヴィンセントは心の中で呟いた。


 今まで全てを諦め孤独な人生を送って来た。一生一人で生きていく為にひたすら薬を作り続ける日々を送るだけだと思っていた。だが、エレノアと出会い心惹かれ、どうしても手に入れたいと思ってしまった。


 純粋なエレノアに卑怯なやり方だったのはわかっている。けれど彼女が嫌悪感を抱いていないのならば…推し進めても良いだろうと思った。



ー私の心の中は真っ黒なんだ。ごめんねエレノアー



 ヴィンセントはエレノアの髪に口付けた。



ーーー



 一ヶ月後に婚約式が執り行われる事が決定した。エレノアは式は行わないだろうと思っていたので、ヴィンセントが乗り気な事に驚いたのと同時に、準備は済んでいるので当日は立会人の下サインをするだけだと言う。エレノアはヴィンセントの段取りの良さに感心した。



「ありがとうございます。何もしておらずすみません。」



「私が望んでしているのです。エレノア殿は何もしなくていいのですよ。」

「それとも…やっぱり婚約はしない…という事はありませんよね?」ヴィンセントの声色が一段低くなった。



「そんな事はございません!謹んでお受けいたします。」エレノアは慌てて言った。



「良かった!」エレノアをぎゅっと抱きしめ、さらにヴィンセントは「婚約式は両家の皆様を招待しました。」と言った。エレノアは目を丸くし、人がいて大丈夫なのだろうかとヴィンセントを心配したが「何の問題もありません。直接のご挨拶もまだですし、一生に一度の事ですので、ドレス姿のエレノア殿を見てみたいのです。」とにっこり微笑んだ。



(そう言われると…ヴィンセント様のタキシード姿も見てみたいかも…この胸板でタキシードってどんな風になるのだろう……恋人同士になったしいいよね…)



 エレノアは胸板にそっと手を置いた。



(やっぱり柔らかい…)抱きしめられる事に慣れてきたエレノアは少し恥ずかしいけれど、望みであるヴィンセントの筋肉を服越しだが触ってみる事にした。



 ヴィンセントが何も言わずに腕を差し出す。



 上腕を触ると胸板より硬く筋張っている。筋をなぞり、前腕から手首へと移動し筋肉を確かめる。



(やっぱり理想の筋肉だ…)エレノアは夢中になって筋肉に触れていた。両腕、腹筋としばらく筋肉を堪能したエレノアは小さな声で「ヴィンセント様の筋肉と匂い…とても癒されます。」と呟いた。



 ヴィンセントも「私もエレノア殿を抱きしめているととても癒されます。」と耳元で囁いた。




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