☆第四話・台本作り①
【作者からのお知らせ】
活動報告でも書きますが、これから投稿形態を変えていきます。ちまちまの連載になりますが、ストーリーの内容には影響しないので安心してお読みください。
☆方針会議!
天乃川高校声劇部部室。空き教室Cと呼ばれている教材準備室を再利用して新たに作られた場所で、声劇部・未完声にとって念願の部室だった。教室には黒板と数個の座席。教卓に空っぽの本棚が置かれている。本棚の中には何も入っていないが、上には梨音が持って来たクレーンゲームの景品や鼎のお気に入りのフィギア、舞衣子が花瓶に挿した花などが置かれている。これだけ見ると、声劇部の部室とはやや想像しにくいが、一応声劇部であることを示すように、黒板に大きく「声劇部・未完声」と書かれていた。ちなみに余談だが、書いたのは汐恩だ。
そしてその奥にはもう一つの部屋に繋がる扉がある。これは教材準備室時代に教材などを保管していた場所だったが、使われていないことから現在は発声練習や録音部屋として再利用されている。
今日の放課後も、未完声のメンバーたちは練習に励んでいた。今日の内容は、方針会議だ。
「それでは、第一回未完声、方針会議を始めま~す!☆」
汐恩が元気な声で部活開始を告げた。メンバーはそれに合わせ、各々挨拶をした。
「んで、最初は何をするんだ?」
梨音が早速質問を投げかける。
「台本を決めたりする……、とか?」
玲司も続けて口を開いた。そんな二人の質問に舞衣子が答えた。
「今日の内容は、まず改めてメンバーの自己紹介、次に最初に読んでいく台本を決めるって感じにしようと思うよ!」
「なるほどな。了解」
舞衣子の説明に、玲司は頷いた。
「なんかここ最近自己紹介ばっか聞いてるきがするなぁ……。気のせいか?」
梨音はそう首を傾げた。確かに言われてみれば、生徒会やRPなどと、何かと自己紹介を聞いているような気がする。まぁそれは新登場のキャラが多いから致し方ないことだろう。
「んじゃ、早速始めようかっ」
「うわ!鼎先輩!?」
「いつからそこに居たんですか!?」
部活の開始を合図したのは、なんとどこからともなく現れた鼎だった。玲司と梨音の間から顔を出していて、その気配を二人は一瞬とも感じていなかった。いつからそんな技を会得したんだお前は。
「話すと長くなるけど、聞くぅ?」
「あ、ならいいっす」
「嘘嘘。普通に御多花に連れて来られたの」
鼎は御多花の方を見て言った。御多花は腕を組みながら鼎たちの方を見ている。
「ほら、始めるよぉ~!☆」
汐恩が声をかける。公式化されてから初めての声劇部・未完声の活動の始まりだ。
次回は第4話「台本作り②」です。
第3話に出て来たRPが登場します。
ハーッハッハッハァ!




