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後編

「キャー!!」


『ガシャン‼︎ガシャンッ‼︎』


悲鳴と共に鈍い音が聞こえてきた。


音の正体は、先ほど高く舞い上がってた(正確には下へ落ちているから高くなっているように見える)ベビーカーが落下し、バウンドしながら下って行こうとしている音だ。


いくら高価なベビーカー(恐らく高性能)とはいえど、こんな衝撃に耐えられるようには設計されてはいないだろう。

何より、中にいるのがまだ首も座っていないような小さな子だとしたら、この衝撃に耐えられるとは到底思えない。


やばいっ!!


瞬時の判断でベビーカー内の子供の様子を探ろうとする。

たまたまその内部が見える位置に自身がしたのだ。


しかし・・・


いない?


なんだ、子供を連れてたわけじゃ無いのか?


ただの荷物入れ?


それとも今から迎えにいくとこだった?


とりあえず、大惨事は免れたか?


そう安堵しているのも束の間。


自身の、頭上に、突然、陰りが掛かるのを、感じる。


とても、嫌な、予感。


恐らく、時間にしたらほんの一瞬の出来事なのだろう。

だが、世界の時間が極端に引き延ばされ、まるで時間軸が壊れてしまったかのような、そんな錯覚に襲われる。

更には、今なら自身の血流の流れを自在に操れるのではないか?

それくらいおかしな事を思わせるほどの全身の血の気が引いていくのをこの刹那の方、スローモーションにでもなっているかのような感覚になっていた。


陰りの正体は、黒い楕円形をした物体。


いや、違う!

俺の真上だから影になって黒く見えているソレは、人間の背中だ。


子供だ!


「危ないっ!!」


弾みで宙を舞っている子供。

このまま落下すれば間違いなく大惨事になることは火を見るよりあきらかである。


どうすればいいかなんて考える余地もない。


だが、こういう時人間とは不思議なもので、無意識に体が動く。

驚くことに、気づけば既にそこに向かって飛んでいた。


普段、あまり運動をする方ではないのだが、火事場の馬鹿力というやつなのか?

自分でも驚くほど高く飛んでいるのが分かる。


いや、降って行く方に飛んだのだから必然的に高くなってるんだ。

本来なら足がすくみ、体が震える場面だが、そんな余裕すらない。

それでも、ギリギリではあったものの、その子をなんとか空中で抱き抱えた。


とどいた!


だが、依然まずい状況であることに変わりはない。

このままでは、ほぼ間違いなく着地失敗する。

それはつまり、自分はもちろん、せっかく掴んだ腕の中に抱えているこの子も危険な目に遭うことになる。

それだけは何としても避けたい!


何か手段はないのか?


刹那の時間の中、思考をフル回転させ様々な考えが頭をよぎる。


そんな時ふと右に目をやると、学生服を着たガタイのいい男子高校生がこちらをハッとしながら見ていることに気がついた。


眼下には階段が迫ってきている。

一瞬の迷いが、正に命取りというこの状況。


判断は一瞬だった。


「受け取れ!!」


彼としっかり目線を合わせ、まるで熟年のパートナーが言葉を発することなく、互いの意思疎通が出来ているかのように、手元にいる小さな子を投げ飛ばす。


まさに間一髪だった。


投げ始めたのと同時に(或いはもしかしたら既に)背中に衝撃が走る。

そのまま二、三回転ころがるが、なんとか踏ん張り停止することができた。

かなりの衝撃だったようで、痛みもそうだが、それ以上に呼吸が出来ない。


なんとか口を開け、喉を開き、背筋を伸ばしながら肺に空気を送り込む。

半ば無理やりに呼吸を再開させ、すぐさま頭を働かせる。


「子供は?!」


多分、かなり大きな声が出ていたと思う。

普段の自分では考えられないくらい、真っ直ぐでクリアなオペラ歌手のように、遠くまで通る声が出たのを感じる。

だが、確認しようとするも、子供の姿を確認できない。


どこだ?!


落ちた時、何回転か転がり落ちたことにより、方向が不明瞭になったことに加えて、背中の痛みのせいか、若干視界がぼやけてしまっているのもあり、直ぐに見つけ出せなかった。


辺りはかなり騒ついてる。


ダメだったか?




『キャッキャッ!』





っ?!子供の笑い声。


一縷の望みを胸に声のする方に目を向けると、大きな男がオドオドしながらもしっかり抱き抱え、その中で楽しそうにはしゃいでいる小さな子が目に入る。


先ほど自分が投げ飛ばした子と、そこにいた学生服を着た子だ。


良かった…

無事みたいだ。


特に怪我をした様子もないことが見て取れて、心からホッとする。


そういえば!


と思い、また別の方向へと目を向けた。

その光景を見て、思わず笑みがこぼれる。

さすが!というべきか。


束の間に彼女はママさんの方に駆けつけていたのだ。

当然ではあるが、かなり動揺したのだろう。

そして、自身の子の笑った顔を確認して安心していたのか、脱力して彼女にもたれかかっていた。

ベビーカーも、別の人が受け止めていて、こちらも特に怪我人はいなさそうだ。


本当に良かった。


唯一悲しいことがあるとすれば、それは彼女が俺の方に心配で来てくれてなかったことくらいか。

そんなこと言ったら確実に怒られるから絶対口が裂けても言葉には出来ない。

けど、ちょっと悲しい気持ちになったことはナイショだ。


騒然とした周り。

心配して俺のところに駆けつけてくれて声をかけてくれる人もいる。

かと思えば、スマホを俺や先の子供、ママさんに向けている人たちもいる。


恐らく動画や写真を撮っているのだろう。

こういう人たちを見ると、本当に可哀想に思う。

SNSでバズりたいからなのか?

自身の何らかのチャネルに投稿して視聴率でも上げたいからなのか?


理由は分からないけど、誰かが大怪我、もしかしたら死ぬかもしれないという状況を目の当たりにしながら、そんな自身のことしか考えられない。


恐らく、こういった人は近親者であっても同じことができるのだろう。

そう思うと、自分の家族や彼女がそういうタイプでなくて本当に良かったと思う。


しばらくすると、誰かが呼んでくれたであろう駅員さんが駆けつけ、また更に呼んでくれていた救急隊の人が程なくして駆けつけてくれた。

その場である程度の身体検査を受け、大きな怪我は無いことが分かるも、念のためということで自分とその母娘は病院に運ばれることになった。


特に子供の方は、元気にしているとはいえ投げ飛ばされたのだ。

後になって何かしらの症状がでないとも限らないし、そうなってからでは手遅れになってしまう。


すぐ近くに総合病院があったのも幸いし、かなり早い段階で運ばれることになった。

検査の結果は良好。

精密検査も行われたようだが、子供は無傷だった。ママさんも足の捻挫程度で済んだようで一安心した。


自身も、最初は呼吸が苦しいという症状があったが、時間が経つにつれて回復し、結果としては背中に軽く痣が出来た程度で済んだことが分かり事なきを得た。


「本当にありがとうございます!」


涙ながらにママさん、難波愛里ナンバエリさんは自分と汐、そして子供を受け取った高校生の子にひたすら感謝をしてくれた。


「後日改めてお礼をさせて下さい!」


と言われたので、気にしないで下さい。と返したのだが、絶対に!!というあまりの圧に負けてしまいその申し出を受けることにし、連絡先を交換することとなった。


「大活躍だったね!でもあんまり無茶はしないでね?」


心配かけてしまったけど、それでもどこか嬉しそうにしている彼女の顔を見て安堵した。


「いやでも本当、あの子が無事で良かったよ。そう思えば背中の傷なんて男にとっては勲章みたいなものさっ!」


「カッコいいけど、なんか厨二臭いよ。」


「ひどい。。」


でも本当、大した怪我じゃなくて安心したよ!

そう笑顔で言ってくれているのを見て、心から嬉しく思った。


その後、予定よりはだいぶ遅れたのもあって、近場の公園に行くことにし、駅前にあったお弁当屋さんで幕の内弁当を買ってちょっとしたピクニック気分を味わうことにした。


まだ背中に多少の痛みを感じながらも、不思議と心地よさを感じていて、結果的にゆったりとした時間を過ごす休日を堪能できた。



あれから1週間ほど経った。

僕らは今、とんでもない所を前にしてドギマギしている。


『先日のお礼を是非させて下さい!』


そう連絡が来たのがあの日の翌日。

例の難波愛里さんからなのだが、旦那さんも是非会いたいと仰って頂いているということで、汐と日程を調節することになった。

幸いと言うべきか、割と直近で先方とも予定が合い、今日こうしてご自宅に伺うことになったんだけど…


「・・・ねぇ、本当にここでいいんだよね?」


「うん…送られてきた住所は間違いなくここだね・・」


家の前にたどり着いて二人で絶句してしまう。


それもそのはずで、今二人の目の前にあるのは、ドラマでしか見たことなないような豪邸で、門の前には警備員らしき人が立っている。


「す、すみません、今日こちらのご婦人、愛里さんに御招き頂いた者ですが・・」


恐る恐る声をかけると、鋭い眼光でギロッと音が聞こえてきそうな勢いで見られた。


いや、怖いって!!


しかし、既に聞いていたのであろう。こちらです、と短く言葉を発した後、重そうな扉を開け中に案内される。

扉の中に入ると、また別の警備の人が立っており、その人の後をついていくことになった。

少し歩いて家、というか建物の玄関前にたどり着くと一気に緊張が高ぶってくる。


玄関扉もでかい…


執事らしき人が出てきて(てか執事なんて本当にいるんだ!)早々に建物内に通されると、そのまま客間に案内される。

ドラマでしか見たことが無いような空間に圧倒されているこちらに対し、執事さんは優しく微笑みながら、こちらにお掛けくださいとソファーに促される。

腰が埋まる程のふかふかなソファーに腰掛け、一瞬テンションが上がるもやはりそう簡単には緊張が解れるものでもない。

肩を強張らせガチガチでいると、今度はメイドさんらしき人がカートにお茶を乗せてやってきた。


「そんなに緊張されなくても大丈夫ですよ。こちらをお飲みになってリラックスされて下さい。」


そう言って差し出されたのはとても香りの高い紅茶だった。


「わぁー凄くいい香り!ラベンダーですよね?」


「そうですよ。スリランカブラックティーを使ってまして・・」


「もしかしてあのお店のブラックティー・・」


そう言いながら、先程までの緊張した態度はどこへやら、彼女は目を輝かせながらメイドと聞きなれない言葉を交わし盛り上がり始める。


ヤバい、、全く話についていけない。


でも、香りは本当に良く本能的にティーカップに手が伸び口に運ぶ。

一口飲むと、深みのある味わいがラベンダーの香りと共に口いっぱいに広がっていき、不思議と先ほどまでの緊張が溶けていくのがわかる。

とても美味しい。こんな紅茶を飲んだのは生まれて初めてだった。


香りも味わいもとても高いが、お値段もとんでもなく高いんだろうな、などと心の中で親父ギャグを考えながら堪能していると、2人の男女が入ってきた。

女性は見覚えがある、先日助けた子供の母親、愛里さんだ。

ということはその隣にいるのが…


「初めまして、近藤正幸さん、凪咲汐さん。私は難波浩紀といいます。先日は妻と子供が危ないところを、身を挺して助けて頂いたと聞きました。本当に有難う」


と夫婦で深々と感謝をされるのを見て、慌てふためいてしまう。

もっと怖い旦那さんかと思っていたのだが、想像していたより大らかで優しい雰囲気の方なようで少し安堵する。

それでもこちらが緊張していたのを感じとってくれていたのだろう。話が始まると最初は少し談笑してかなりリラックスさせてくれた。


そろそろ本題ということで当時のことを聞くと、あの日は子供の定期検査に向かっているところだったようだ。

いつもであれば、執事の人が車を運転をして行っていたそうなんだが、あの日はたまたま車を車検に出していて使用できず、その執事さんが出しに行っていて付き人もいなかった。

浩紀さんもどうしても外せない会議の日であったため、一緒に行くことはできなかったそうだ。

日にちを改めようともしたけれど、その小児科医は完全予約制で人気も高く、次は2ヶ月先になってしまうと言われ、仕方なく慣れない電車で向かおうとした時に起こったことだったようだ。


「幸い、お二人のお陰で大事には至らなかったとはいえ、一歩間違えればうちの子はどうなっていたか分からない。私が他の病院を探すなり、車検をずらすなりしていれば、近藤さんに怪我を負わせることもなかったでしょう。完全に私の落ち度です。本当に申し訳ない」


そういってまた深々と頭を下げられた。

大の大人に、それも明らかに只者ではなさそうな人に頭を下げられると困惑してしまう。


「頭を上げて下さい!!自分の怪我なんて既に完治してるくらい大したこと無いですし、何と言いますか、咄嗟に体が動いた結果、たまたま良い方向にいったというだけのことなので。だから本当に気にしないでください!」


「…ありがとう。そう言ってもらえると救われる気持ちだよ。ではこちらを」


そう言いながら、浩紀さんは封筒を差し出してきた。


「あの、こちらは?」


「開けてみてくれ」


そう言われて恐る恐る中身を確認すると、そこにはチケットが4枚入っていた。

2枚は航空チケット。もう二枚はホテルのもののようだ。


「あの、こちらは?」


「先日、妻に聞いたよ。あの日、本当はフラワー公園に行く予定だったそうだね。だが結局行けなかったと聞いてね、そのお詫びとお礼を兼ねて用意させてもらった。もうすぐGWで大学も休みだろう?折角だから少し遠出だけど行ってみてはと思ってね」


そう言われてよくよく見てみると、航空券には羽田から旭川空港と書かれており、しかもどうやらビジネスクラスのもののようだ。

ホテルの方は、富良野リゾートオリカと書かれており、こちらも明らかにお高い場所というのがうかがえる。


「いやいや!流石にこれは受け取れませんて!お気持ちはありがたいのですが、この賜物は自分たちには身に余りすぎます!」


そう言いながら、失礼と思いつつも浩紀さんに返上しようとするが、それを制止されてしまう。


「いや、これはただのお礼というだけではない。君たちには、ぜひ体験してもらいたいという意味も込めているんだ。その歳でなかなか体験できるものではないからね。それは今後の人生においても必ず役に立つはずだ。」


少し、含みのある言い方に聞こえて不思議に思う。

どうしてこの人はここまで良くしてくれようとするのだろうか。確かに、大げさではあるが命を救ったということを考えれば、決して高くないものだろう。


だとしても、ここまでしてもらうにはあまりに度を越えている気がしてならない。


やはりお金持ちというのはそういうものだろうか。


そう戸惑いを感じ、言葉に詰まってしまう。


「ところで、近藤さんは今大学生4年生だったね?就職先はどちらで?」


えっ?


何故、このタイミングで就職先の話になるのだろうか?

ますます訳がわからず、困惑してしまう。


「NANBA CORPORATIONという会社に内定を頂いており、ま、s・・?!」


言葉を言い終わる前に、一瞬にして全身の身の毛がよだつ感覚が押し寄せる。

思わず叫んでしまいそうになるほどの驚きと戸惑い。


「・・もしかして、浩紀さんてNANBA CORPORATIONの関係者の方、、だったりします?」


そう問うと浩紀さんはニヤッと右の口角を上げ奥さんの方に目をやる。

それを待っていたかのように今度は奥さん、愛里さんが口を開く。


「確かにこの人は()()()ではあるわね。恩人に対してこのような言い方は失礼かもしれないけど、近藤さんならわかるのではないかしら?」


なぜ今まで気が付かなかったのだろう。


この会社の面接を受ける際、会社のホームページやパンフレット等の資料も全て目を通していた。その中で、決して多くはないがそれでも一番目立ち、そして最も把握していなければならない人物の顔が今になって鮮明に思い出される。


「・・NANBA CORPORATION、代表取締役の難波浩紀さん・・」


「正解だ」


今度は浩紀さんが口を開く。

まるで悪戯に成功した無邪気な少年のように、してやったりというような顔をしてる。


「まさか、愛里さんの旦那さんが自分が内定頂いた会社の社長さんだったなんて・・」


あまりの驚きに言葉に詰まってしまい、それ以上なんて言っていいのかわからずにいた。


「君は我が社の誇りだよ、見ず知らずの者のために自身の危機を省みず人のために行動できるのだから。今回のこのお礼品は、我が社からの先行投資でもある。君にはこれから我が社で大いに活躍してもらいたいと思っている。だからといって、仕事で特別扱いするというようなことはできない。その分、というわけではないが、一流の世界を早くに体験してもらって、それが近藤さんにとっていいものと思えるなら、そこを目指すための一つの目標になってくれたらというのもあるんだ」


「・・誠に恐縮の限りです。本当に身に余る光栄だと思います。」


あまりの驚きに、そして緊張がより高ぶってしまい、まるで土下座でもしそうな勢いで頭を下げることしかできなかった。

それを見かねてなのか、浩紀さん・・社長は穏やかな声色と表情で続ける。


「仕事で活躍してもらいたいとは言ったが、今日は休日。そして今はただ一人の父親だ。命の恩人である君たちにそう畏まられてしまうとこちらも困惑してしまう。だから気にせず楽しんできてもらえると嬉しい」


「ありがとうございます!わかりました、お言葉に甘えて有難く頂戴いたします。」


本当にありがたい限りだ。

それからは、これまでどんな所に行ったことがあるのか?等のプライベートの話や、愛里さんと汐は紅茶の話で盛り上がり、あっという間に時間が過ぎていった。

最後に、入社してから仕事で困ったことがあればいつでも相談をと付け加えた上で「先にも申したが、便宜は図りたいが仕事の優遇をすることは出来ない。けれど、時々でいいから休日は共に食事をしてくれると嬉しい」

そんな有難い言葉まで頂けた。


なんて返答しようか一瞬迷うが、今日短い時間とは言え会話をしていく中で、この人に変に気を使うのはかえって失礼になりそうと感じ、思ったことを素直にそのまま伝えることにした。


「仕事のことは正直まだ分からないことだらけだけど、でも変に優遇されたり特別扱いはされたくないです。だって、そんなことをされたら絶対現場で働きづらくなるし、第一成長できなくなりそうじゃないですか。」


なんて自分なりに気を使ってちょっと冗談めかして言うと、社長は盛大に笑いだした。


「必ずトップに上がってこい!」


と、それまでとは違い、鋭い眼光で、でもとてもキラキラとした眼差しで、笑みを浮かべながら言われた言葉。

その瞬間、自分の中にある全てのスイッチが入ったかの如く、何かが動き始めたの感じた。

この人に一生ついていこう!


そう決めた瞬間だった。


たった一度のそれも偶然の中で生まれた出会い。

或いは必然なのかもしれないが、それでもこの出会いによって自分の人生は大きく変化をすることとなった。





後日、自分が子供を投げ飛ばした時に受け取った高校生の子は、自分が通っている大学に来ることになっていたとのことだった。しかも同じ学科。

こちらはこちらで馬が合い、良き先輩後輩であり、友人のような関係になっていき、やがて同じにNANBA CORPORATION勤める事になる。

気がつけば自分は社長の側近として、彼は自分の部下として社内でもそれなりの存在になっていくが、それはまた別のお話。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

このお話は、小説を書いてみようと思った数年前、最初の頃に書いた作品です。

まだまだ基本的な文法や基礎ができていないですが、友人からの激励で眠らせていた過去作品を順次アップしていこうと思っています!


これまでは趣味程度で書いていましたが、本格的に小説家を目指していくと決めたので、ぜひ応援していただけると嬉しいです!

よろしくお願いいたしますm(__)m

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