過呼吸
お風呂場を覗くとそこには知らない者達が倒れていた
とりあえずリビングへと移した桜夜
これからの事を考えていると彼らは目を覚ました
目を覚ました事に喜びを感じた途端、1人に押し倒され3人からそれぞれの武器を向けられていたのであった…
桜夜『あ、ああ…い、いや…いやぁ…』
「お、おい」
上に乗っていた彼は自分の反応に驚いているようだった。銃を地面に下ろし不安そうな顔で顔を覗き込んでくる
桜夜『やだ…こ、怖い…こっち来ないで…』
恐怖心が込み上げてきてぼろぼろと涙を流す。さらに恐怖心からか手足が痺れてきて呼吸がしづらくなり過呼吸に陥る
「息をゆっくり吸って。そしてゆっくり吐いて」
桜夜『はっ…っ…はぁ…』
サーベルを向けていた人が駆け寄り背中をさすってくれる。彼の声に合わせて呼吸を整えると痺れもなくなってきた
「落ち着いたかい?」
桜夜『は、はい…』
「辛いところ悪いけれど現状を教えて貰いたい」
彼をよく見てみると海軍のような服装をしていた。確かに彼も現状が呑み込めていないのだから自分がわかる事でも話す必要がある
桜夜『ここは私の家です…仕事から帰ってきて、物音がしたので見に行ったんです…そしたら貴方達が倒れてて…』
「そうだったんだね。こちら側がいつの間にか君の家に不法侵入していた訳か…」
桜夜『あ、あの…あ、貴方達は…誰なんです、?』
そろそろそちらのことを教えて貰えないと信用もできないし強いったらありゃしない。すると彼らは申し訳なさそうな顔をして自己紹介してくれる
戒斗「自己紹介遅れて申し訳ない。私は海軍第二艦隊に就任している星野戒斗だよ。よろしくね」
理久「俺は陸軍第八部隊、日向理久。よろしく」
空耶「最後は僕か…空軍第三特攻部隊の東雲空耶。よろしくねお姉さん」
そして彼らは自分達のことを事細かに教えてくれた。死んだ後、目を覚ますとここにいた事を
桜夜『っ…ぐすっ…』
戒斗「えっな、泣いちゃった…ど、どうしたの?どこか痛い?」
桜夜『ち、違うんです…皆さんの人生が…とても…辛く思えて…』
戒斗「そっか…私達にとってこれが日常だからね。君が泣くことは無いさ」
理久「ねぇここはどこなの?空襲があるかもしれないのに対策してないし」
彼らの話を聞いてわかったことがあった。それは彼らは過去の時代の人物だということだ。それを話した所で信じてくれるだろうか
桜夜『い、今から伝えるのは…信じられないことかもしれません…それでも…信じてくれますか?』
彼らの返答によって話すか話さないか決まる。しかし、3人はお互いに顔を見合せたあとこちらに笑顔を向けてくれる
戒斗「君が私達に嘘つくようには見えません。信じますよ」
理久「信じるけど、まずは話聞いてからかな」
空耶「全て話して。それは僕達は聞かないといけないことだと思うから」
桜夜『わかりました…では話しますね。ここは…』