これが俺のチームモドキ?
その後カーナは金髪ロングの美人に向けてナイフでからかかった。
金髪ロングの美人は、カーナの攻撃を全て避けた。
金髪ロングの美人はカーナから無理やり距離を取った
「ちょっとちょっと?!なんでいきなり切り掛かってくるのよ〜」
カーナは金髪ロングの美人の言葉を完全に無視して金髪ロングの人が取った距離をつめて再びナイフでからかかろうとした
俺はヤバいと思いカーナと金髪ロングの美人の間に割って入っていった。
「ちょっと落ち着けってカーナ!」
だがカーナはなんの容赦もなく俺にもナイフで切り掛かってきた。
「ちょっ?!カーナお前?!」
俺がカーナの攻撃を、直前ギリギリ間一髪避けた。
カーナの攻撃はアホほど早く鋭かった。
てか、よく金髪ロングの美人はカーナの攻撃を余裕そうに避けれたな
「ちょっと落ち着けってカーナ!!」
カーナは俺の言葉をまた無視して俺の事を吹っ飛ばした。
ちょっとは仲良くなったと思っていたがカーナは俺の事を、道端に落ちてる石ぐらいにしか思っていないようだ
カーナに300メートルぐらい吹き飛ばされて尻餅をついていると
「ねぇ〜少年くん、ちょっと助けてくれない〜」
「うゎ!なんですかテレポートですかエスパーですかイリュージョンですか」
「少年くんは何を言っているの〜?」
びっくりしすぎて変なこと言ってしまったがコミュ症発動しなかったのは少し嬉しかったが
「何でもないです」
「そうじゃなくて助けてよ少年くん〜」
そうこう言っているとカーナが一瞬で距離を詰めて来た
俺はとっさに地面に触り形質変化を発動させ、カーナを中心に土でカーナを5重でかこった
1週間前に作った鉄の壁に比べれば強度はイマイチだが、無理やり土を圧縮して作ったのでそこそこ時間は稼げるだろう
「わかりましたカーナを止めることには協力します。でも後でちゃんとカーナと話し合ってくださいよ」
「もちろん!むしろ私が話し合いたいぐらいだよ〜」
「殺す」
カーナが俺の作った土の箱をぶち破って出て来た。
「やべっ!出てくんの早すぎるだろお前!」
出て来たカーナは、目が血走っていてまるで鬼のような顔だった。
あまりの怖さにもう一度カーナを閉じ込めた。
「カーナくんだっけ?すごい顔してたね〜」
「はい...」
「少年くん、あと10秒ぐらい耐えててくれるかな〜」
「わかりました」
するとカーナは、また突き破った
てか、さっきより突き破るのが断然早くなってやがる
「ぶっ殺す」
心なしかさっきよりもカーナの殺意が強くなってる気がした
俺がもう一度カーナを閉じ込めようとすると、俺を今までにないほどに強く吹っ飛ばした
「やべっ」
まだ約束の10秒は、経っていな勝ったので俺はダメ元で極
炎を最大出力で放ったが、やはり効果は、なかった
俺が無念の気持ちに襲われていると、金髪ロングの人がお札のようなものを持って立ち上がった
「静動」
金髪ロングの美人がそう唱えるとカーナがその場に倒れた
「ふぅ〜、ありがとう少年くん〜」
「お前、僕に何をした」
「ちょっと動けなくしただけだよ〜」
「お前、絶対殺す」
カーナの顔がもっとすごいことになった
「まぁ落ち着けってカーナ、お前がこの人を殺したらもう超常学園に合格なんか100パーセント無理だぞ。せっかく第2次試験で希望が見えて来たのにいいのか?」
「...確かにそうだな、なら殺すのはやめる」
「おっ!物分かりがいいな」
「しょうがないから痛ぶる程度にしてやる」
「全然物分かり良くねぇ」
「それにさカーナ、この人は終止符を倒そうとしてるんだぞ。俺たち2人だと不安だし、他に終止符を倒そうとしてる人もほとんどいないっぽいんだから、ここはむしろ一緒にチームとか組んだほうがいいんじゃねえの?」
「なるほど、確かにチームの人数は5人以内ならは多いに越したことはないな」
カーナの顔が怖くなくなった
意外とカーナってチョロかったんだな
「ならば一つ条件がある。」
「冷静になってくれたね〜じゃあ今動けるようにしてあげるからね〜」
そう言って金髪ロングの美人は手に持っていたお札を破った
「条件はこの僕と決闘することだ。もしお前が勝ったら僕達のチームに入れてやる」
「お前、さっき、この人と戦ってまだ決闘しろっていうのかよ」
「勘違いするな、この決闘はこいつが、どれだけ使えるか見極めるためだ。」
「ちょっと〜、お前とかこの人とかって呼ばないでよ〜、私自分の事名前以外で呼ばれるのあんまり好きじゃないんだよ〜」
「なら、貴様の名前はなんなんだ?」
「私の名前は〜、マリ・パールシスビアキース!今後ともよろしく〜」
「お前、なかなかのロングネームだなたのだな」
ロングネームという単語に俺は聞き覚えがなかった。
確かにパールシスビアキースという苗字的なものは長い
現世でいうところのキラキラネームみたいなものだろうか?
「なぁカーナ、ロングネームってなんだ?」
「貴様そんなことも知らんのか」
「そんなに有名なことなのか」
「むしろお前が今までの人生をどう歩んできたのかが気になるくらいだ」
そこまで一般常識だったのか
ごめんね引きこもりで
「この世界では何かで功績を残した場合、その功績を称え、苗字の文字を足していくんだ。」
「つまり?」
「つまり苗字が長ければ長いほどその一族は有能ということだ」
「なるほど、でもカーナのキンカー家って名家って聞いたけど随分と苗字が短いな」
「少し前までは僕も苗字がそこの女と比べものにならないくらい長かったが、まぁいろいろあったんだよ」
俺とカーナが話していると横からマリさんが少し笑ったような顔で言った
「やっぱり君はキンカー家のカーナくんだったんだ〜、でもまさかあのカーナくんが私に決闘を申し込むだなんて、命知らずだね〜」
俺にはマリさんが言っている意味がよくわからなかったが、2人はそれぞれ距離を少し取り、今にも決闘を始めるという姿勢になってしまったので、どういう意味かを聞くことはできなかった
「あ!ちょっと待ってくれる〜」
そういうとマリさんは後ろを向きこっそりと何かをし始めた
角度的に何をやっていたのかは、見えなかったが、決闘のために何かしらをしたことは確かだ
「少年くんスタートの合図してくれる?〜」
「わかりました」
俺は、向き合っている2人の間に入った。
「殺したり大怪我を負わせたりするのは無しですよ」
「ああ、わかっている」
「それでは、よーい...」
俺が開始の合図をしようとするとカーナが、マリさめがけて急接近した。
「えっ?!カーナ?!」
「死ね」
カーナはそういうと風を、斬撃のような形に変えて飛ばした
見たらわかる、簡単に人殺せるやつやん
カーナの明らかなフライング攻撃をマリさんは、余裕そうに横に、ヒョイっと避けた。
「やっぱりカーナくんは、こんな感じのことやってくると思ったよ〜」
「チッ」
さっきのカーナのナイフを全て簡単に避けた時といい、マリさんは異能以外の部分もそうとう強そうだ
「カーナくん〜約束は守ってよ〜」
そう言うとマリさんの手からいきなり2メートルぐらいある大きい大剣が現れた。
多分、165センチくらいの身長で、女性としてはそこそこ大きいであろうマリさんが小さく見えるぐらいその大剣は、大きかった
「せいや〜」
そしてその大剣をマリさんは軽々と振った。
マリさんの大剣をカーナは後ろに引くことで避けた。
だが、カーナは、避けたはずなのに胸元を切られていた
「何?!」
傷は浅そうだが、胸元からは、かなり血が出ていた。
「どう?〜降参かな?〜」
「あまり僕を舐めるな」
そういうと今度は、猛スピードでマリさんの周りをぐるぐると回った。
マリさんが少しどうしたものかと悩んでいると、カーナは、マリさんの背中側からマリさん目掛けて急接近した。
マリさんが持っているのは大剣なのでこの素早さで動かれると、いくら大剣を軽々振り回すマリさんでも対応できないだろう
「勝ったな」
カーナは、マリさんとの距離が2メートルぐらいのところまで距離をつめだ所で勝ちを確信した。
まだマリさんは後ろにカーナがいることすら気づいてないだろう
「終わりだ」
カーナがマリさんの背中にナイフを突き刺した
しかしマリさんがカーナにナイフを刺された瞬間にそこにいたはずのマリさんが煙のように消えてしまった。
そして次の瞬間、突如としてカーナの後ろにマリさんが現れた。
「何?!」
カーナが動く間もなくマリさんは後ろからカーナの首に今度はナイフを突きつけた
「これで私の勝ちでいいかな?〜」
マリさんは、相当すごい人らしいな
カーナは、なすすべなく負けてしまった
「良いだろうお前を僕達のチームに入れてやる」
ん?カーナにしては随分とあっさり自分の負けを認めたな?
それとも最初から負けるとでも思っているのだろうか?
「仲間になるなら貴様の神通力を教えろ」
「貴様って言わないでよ〜」
「良いから早く言え」
「しょうがないな〜、私の神通力は、言の葉って言うんだ〜、能力は文字を実物にすることができるの〜」
「なるほど?」
「百聞は一見にしかずって言うし、実際に見せてあげる〜」
そういうとマリさんは自分の手のひらに、ペンのようなもので、刀と文字を書いた
「せい!」
その手のひらに書いた文字を反対側の手の人差し指で触りマリさんは、掛け声を言った。
すると文字が書いてあったマリさんの手のひらの上に文字ではなく本物の刀が現れた。
どうやらさっきのカーナとの決闘で出した大剣やナイフはこの言の葉という神通力で作り出したものらしい
「わかったでしょ?〜文字を本物に変える神通力それが私の言の葉よ〜」
「なるほど貴様の能力は、かなり強力だと認めてやろう」
「だから貴様って言わないでよ〜」
「あの、マリさんの神通力って見たことないものとかでも作り出せるんですか?」
「できるよ〜全く知らないものは、流石に無理だけどある程度の情報さえあれば私はなんでもできちゃうんだ〜」
「じゃあ、ある程度のことさえ知ってれば大昔の伝説の武器的なのとかも作り出せちゃったりするんでしょうか?」
「もちろん〜」
「ちなみに貴様の能力に弱点などは、あるのか?」
「だからさ〜貴様って呼ばないでってば」
「それで?弱点は?」
「弱点は知能の高い生物は作り出せないこととかかな〜、例えば私の能力じゃ人間は、生み出せないし、賢い生物は、その知能を再現できないから無理なんだよね〜」
「なるほど、だが貴様の神通力は、強力だと認めてやる」
「ありがとう〜」
マリさんは、もう貴様でいいやと思ったようで少し呆れたような顔をしている
「それで〜君たちの異能はどんなのなんだい?」
「それは秘密だ」
「え〜なんでよ〜」
「僕は君を信用したわけではない」
「カーナ、お前まだそんなこと...」
俺達が会話をしていると突如として周りの景色が変わった。
というより恐らく俺達がワープしたような感じだろう
薄暗く何もない空間に俺達は、きてしまった
「へ?」
俺はびっくりして変な声を出してしまった
だが、びっくりしてるのは俺だけではないようで、カーナとマリさんもかなり驚いているようだ
俺たち全員が混乱していると、突如として空から黒髪ポニーテールの美人がゆっくりと降りて来たのだった。