なんで金持ち坊ちゃんに敵対されるの?2
俺の奥の手は、形質変化と言う魔法で
触れたものの形を変えることができる。
俺の魔法は、自由度が高く、形さえ詳しく理解できていれば小石をマンションに変えてしまうこともできるし、逆にマンションを小石に帰ることもできてしまう
そしてこの魔法は他にも優秀な所がある
魔法と神通力がぶつかると必ず神通力が勝つがこの魔法は、
例えば、俺が石の形を変えて盾を作り、神通力の攻撃を受けたとしても、ぶつかり合っているのは、あくまで物と神通力なので、俺が放った極炎が、カーナのまとっている風に簡単にかき消されてしまった時のようにはならない
つまり、扱いづらい神通力しか持っていない俺からしたら、神通力を持つ敵に対抗できる唯一の手段なのだ。
空中ではものがないので俺は地上に降りた。
俺が地上に降りた瞬間に、カーナに買収された1000人の中から10人ぐらいが剣を持って俺に本気で切り掛かってきた
カーナは、問題になって第1時試験合格取り消しになる可能性があるので俺を殺すことができないが、カーナ以外の人間は、そんなのお構いなしに俺を本気で殺しにくる。
俺は、剣を持って俺を襲いかかってきた10人を極炎で吹き飛ばした。
その後、すぐに剣を持った2人急接近してきたので、俺はその2人の体に触れて手と足の骨をグニャグニャに曲げてやった。
「こんな雑魚達じゃ俺は倒せないぞ、カーナ」
俺がそう言った瞬間に今度はカーナが俺に急接近してきた。
俺は、カーナに触れてカーナの骨も曲げてやろうとしたが、俺の手がギリギリ届かない所でカーナは止まった。
「意識遮断」
そう言うとカーナは口から黒いシャボン玉のような物を出した。
異能の名前名からして、恐らくこのシャボン玉に触れると俺の意識が飛ばされ気絶してしまう異能だろう
俺がシャボン玉を避けると、後ろにいたカーナに買収された人が気絶したので俺の予想は恐らく正しいだろう
「なるほどこの攻撃に当たったら終わりってわけだ」
俺は慌てて一旦距離を取った。
そしたらまた10人ぐらいが剣を持って俺に迫ってきたので
俺は極炎でまた吹き飛ばした。
また10人ぐらいが迫ってきたので、そいつら全員の足の骨をまたグニャグニャに曲げてやった。
「キリがねぇな」
俺は一旦、買収された人間とカーナの手下20人を先に始末することにした。
買収された人間を後100人くらい骨をグニャグニャにすればカーナの手下20人はともかく、買収された人間は、ビビって俺に手を出さなくなるだろう
手下や買収された人間を始末しようとした俺をカーナがおってきたので、俺はカーナを、形質変化で1辺300メートルぐらいの馬鹿でかい箱を作って邪魔をした
地面に落ちてた剣の鉄を使ったのでそう簡単には破られないだろう
俺はその間に買収された人間を何とかするとしよう
「こいよ雑魚ども」
俺がそう煽ると、先ほど俺を取り囲んだカーナの手下の1人が、買収された人間を50人ぐらい率いて俺に向かってきた
俺はそいつらに極炎を全力で放ったが、手下がバリアを張って防いできた。
俺の極炎を簡単に消したので、恐らく神通力だろう
「あのゴミを、殺せー!!」
そう叫びながら俺に向かってきた。
俺を捨てた、馬車を操縦してた執事の時といい最近は、よくゴミと言われるな〜
顔もこの人間の世界からしたら普通かもしれないが現世なら学校で1番と言ってもいいぐらいのイケメンなのに
俺は、無駄な事を考えるのをやめて集中することにした
手下のバリアを貼る神通力を持っている奴が明らかに強そうだったので、俺はそいつを先に始末することにした。
だがバリアの神通力は、俺とは相性が悪い
俺はバリアに試しに触れてみて、形質変化でバリアを小さくしようとしたが、やはり神通力のバリアを魔法の形質変化は、効かないようだ。
バリアを使う手下は、俺がバリアに触れた瞬間に持っていた剣を使い俺の心臓を貫こうとしたので、俺は頑張って避けたが左腕を完全に切り落とされてしまった。
だが俺の手を落とした瞬間バリアが消えたのでそれは、手下に触れて、手足の骨を、これまたグニャグニャにしてやった
残りの買収された人間達も、雑魚しかいなかったので一瞬で全員の骨をグニャグニャにしてやった。
流石に一瞬で50人の骨をグニャグニャにしてやったからか買収された人間達は、完全に戦意喪失していた。
だがカーナの手下達は、俺に向かってきた。
流石に買収された人間達とは、格が違うようだ。
だが、バリアを張ってきた手下ほどの奴は、いなかったので俺は一瞬で、また骨をグニャグニャに曲げた。
これであとは、カーナを倒すだけで終わる。
その瞬間俺が作った巨大な鉄の箱をカーナが、ぶち破ってきた。
もう空がだいぶ明るくなってきてしまったので急いだほうがいいだろう
「随分と僕の手下を痛ぶってくれたじゃないか」
「まあこのくらい朝飯前だ」
「その割には左腕を失っているようだが」
「あ〜大丈夫、大丈夫このくらいすぐ治せるから」
俺は形質変化で腕を復活させた。
「どうやらお前は殺しても死なないようだな」
俺は腕を直した瞬間にきずいた
腕を治したのは失敗だったようだ。
今まで、黒いシャボン玉のような物で俺を気絶させようとして方が、腕を吹き飛ばしても俺が死なないと気づいてしまったので
これからはカーナを俺を殺す気でくるだろう
カーナは先ほどとは比べ物にならない速度で接近して俺の両足を吹き飛ばした。
俺は急いで足を直して距離を取ったが、カーナはまたこちらに急接近して今度は両手手を吹き飛ばした。
俺は両手も瞬時に治し、また距離を取った
「なるほどお前は、どうやら手足全てを吹き飛ばさないとダメなようだな」
ほんとに勘弁してほしい
直せるとはいえ吹き飛ばされるのは、立派に痛いのだ。
アドレナリンが大量に出てるし、出血もあまりしないうちに直せてるから何とか戦えるが、流石に何度もやられると意識が飛ぶ
気絶したらその時点で俺の負けだ
さてどうするか
極炎は、全く効かないし形質変化したくても、カーナの体に触れる前に吹き飛ばされてしまう
「お前がいま何を考えているのか僕にはわかるぞ、形を変える異能は触れたものの形を変えられるのだろうが僕にはどれも触れられない、炎の異能は魔法だから、僕の神通力である風全操作によってまとった風で効かない、だからお前は完全に手詰まりなのだろう?」
どうやらカーナも俺に攻め手がないことに気がついているようだ。
「安心しろ、もうすぐこの勝負は、僕の勝ちで終わる」
そう言うとカーナは、僕に急接近してきた
どこか体の部位を吹き飛ばされたら恐らく俺はもう意識を保ってられないだろう
「次は両手、両足全て吹き飛ばしてやる」
これはもう無理なようだ
「もうお前を倒すのは諦めるわ」
「お前は何を言っている?」
「まぁみたろって」
見せてやるよ俺の必殺技を
「な、巨人、だと?!」
そう、これが俺の必殺技である形質変化による巨大化だ
俺のサイズは100倍近ぐらいにしておいた。
もっと大きくもなれるが、これ以上大きくなっても意味もなかろう
このサイズならカーナの攻撃もかすり傷で済む
俺は、建物を壊しながら悠々と学園まで歩いた。と言っても3歩だけしか歩いていない
途中、カーナが、結構頑張って俺を攻撃していたが、今の俺に取ってはかすり傷だしすぐに傷もなおせる
俺は学園の前まで来て気づいた。このサイズじゃ学園に入らないことに
考えてみれば当たり前のことだが調子に乗っていた俺には気が付かなかった。
どうしよう
学園に入れるぐらいのサイズになっらたカーナに吹き飛ばされるし、どうしたものか
そこで天才の俺は気がついた。
小さくなれば良いと
「な、何?!消えただと」
俺は高さ170メートルの巨人から一気にハエぐらいのサイズになった。
これなら見つからずに学園ないける
俺は極炎をこっそり使ってハエと同じくらいの速さで学園に入ろうとした。
「ちょっと待てよ、今ならカーナに俺の居場所バレてないしこっそり触れて形質変化できんじゃね?」
俺はこっそりカーナに近づき、まとっていた風を気合いで通り抜けカーナに触れることができた。
流石に今回の勝負は、ほとんどカーナの方だったので俺はカーナの左腕だけグニャグニャにした。
「クソ!!」
カーナは苦し紛れに全方向に突風を吹かせたが、運良く俺はその風によって加速して学園の校庭に一瞬でたどり着いた。
俺は学園に着いたら元のサイズにに戻った。
その時、外にいたカーナと目があったらカーナは今にも俺を殺してきそうな顔をしていた。
俺はそんなカーナを無視して、学園の入り口付近に移動してそこに立っていた、学校関係者のおじさんにモンスターを倒した印を見せて、無事に第1次試験、合格となった。